デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

民俗と仮面の深層

2016-06-16 09:04:12 | 買った本・読んだ本
書名 「民俗と仮面の深層-乾武俊撰集」  著者 乾武俊
出版社 国書刊行会 出版年 2015

早稲田図書館の地下書庫で本を探しているときに偶然目に入った本だったのだが、この出会いはこれからなにかに発展していくのではないかという気がした。山口昌男の道化についての論考を読んでいたときイランの黒い道化について知ってから、黒い道化の系譜というのをずっと考えている。なんのことはない、日本にもこの系譜があった。「黒い翁」である。この黒い翁について、もどきということを芸能の原点に見ながら、それもそれを演じているのがほかでもない被差別者たちであったというところに視座をおき、主に仮面を通じてそれを考察していったのがここに集められている論考であった。実に刺激的な視点である。なにより黒い翁は白い翁のもどきであったというだけでなく、実は黒い翁の方が芸能発生的には先行していたというこの視点は実に斬新である。散楽から田楽とつながるサーカスの流れに、この黒い翁の道化的な流れを交差させていくとまた違うかたちの芸能史が書けるのではないか。その意味で乾のこの黒い翁と仮面の論考は、日本の道化を語るときに欠かせないものになっているような気がする。黒い翁-とても気になる。

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ダメじゃん小出の漂流物語総集編を

2016-06-16 08:26:03 | デラシネ日誌
とうとう舛添が辞任。こう言ったらなんだけど甘利に比べたら辞めなければならないことではないと思うが、彼はディペートで負けるのが嫌だったのだろう、それが仇になったような気がする。しかしもう人気投票は辞めたらどうだろう、嵐の桜井のお父さんというのが候補に名があがるなんて最悪。
小出君の若宮丸漂流民物語が完結していないのがずっと気になっていた。この前会って今年中に一挙にやってしまうおうということになった。あてにしていた会場が一杯で振り出しに戻ったのだが、思わぬところが空いていた。11月末の土曜日で会場を予約。戻ったらいろいろと進めていこう。
相変わらずデジカメの件で楽天の会社とメールのやりとりが続いている。あとは納得いくまでやるしかない。
週刊誌に頼まれていた原稿のゲラが戻ってきた。朱を入れて戻す。今回はスキャナーを持ってきたのでこの作業がスムーズにできる。何度かやりとりをする。7月始めに出るらしい。自分としてはいままでやったことのないエッセイの執筆であった。
雨も降っていたので飯を食べにいくのがめんどくさく、ホテル飯。酒も飲まずに22時過ぎに就寝。

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