デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

百歳までの読書術

2016-02-07 17:15:20 | 買った本・読んだ本
書名「百歳までの読書術」
著者 津野海太郎  出版社 本の雑誌社 出版年 2015

津野さんがもう70をだいぶ越えた年齢になっていることにびっくり。そういえは和光で教えたりもしていたなと思い出す。澤田さんと会うたびに本とか資料どうするのかという話しになるので、そのあたりのなにか解決法とかあるのかと思ったのだが、やっていることはいまの自分のやっていることとたいして変わらない。この本がそうであったように図書館を利用することぐらいが術ということか・・・本を処分するのに千駄木のほうろうさんを使っていたというのもちょっとしたヒントかも。それより確実に老年の域に自分が近づいていることをあらためて認識させられたことが、いちばんの読後感ということになろうか。津野さんが言うには60代はあっというまに通りすぎる過渡期、そしてそこからは体力も精神力もましてや記憶力もがたんとくるらしい。そうなるといまうちは整理なんか考えないで、ガツガツ読んだほうがいいのだろうか、いろいろ考えさせられてしまった。
なぜならこの書には津野さんの親しい人たちの死、それも思い半ばの死について哀惜をこめて書かれているかもしれない。久保覚さんが亡くなったときの様子も自分はこのときは出張で東京にいなかったので知らなかったのだが、ここにはリアルに書かれてあった。何度かイワトシアターでお目にかかった斎藤晴彦さんの最期もなかなか辛いものがある。そして他にも直接の死については書かれていないが、作家たちの晩年の読書についてもなかなか身につまされるものがあった。
漠然と年をとって晩年はこんな風に本を呼んでいくのかなというイメージがあったのだが、そんなのは妄想だと思ったほうがよさそうだということも教えてもらったような気がする。

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やはりふられる

2016-02-07 11:17:54 | お休み日記
ちょっと脈を感じたので今日はかなりの期待感をもってベイサイドの黒猫公園へ。黒猫も二匹お座り、そしてトラチャンもいつも藪の中。ポケットからおやつをとりだしもぞもぞ、なかなか反応しなかったトラチャンがなにかの気配で突然耳を立て、さっと走り去る。黒猫二匹も同じ方向へ。そこには自転車に乗ったご婦人が・・・・どうやら餌をやりにきたようだ。とんでもない協力な恋敵がいたもんである。女性を口説き切れずに62年生きてきた敗北の男はここで白旗を上げる。こりゃ無理だわ。
10時からスカイプでアメリカからインタビューを受けるというので、休みなのに髭は剃っていたのだが、今日は都合ができてできないというメッセージ。まあ仕方がない。
昨日録音していたバラカンのウィークエンドサンシャインを聞くと、懐かしのジャファーソンエアプレインの特集。自分たちにとってこのグループはサイケロックという感じだったのだが、こうして聞くとフォークソング風のいい曲がたくさんある。グラハム・ナッシュ、ニール・ヤング・・・いいなあこのあたりの曲は。
漂流民の会の総会が近づいているので引き出しの捜し物、ついでに引き出しの整理に、机の上に置いているやりかけ、よみかけの資料の整理。これが終わって珍しく机に座ったいろいろやれた一日だった。早稲田の学生がレポートで書いていたガルシンの「熊」という小説を読む。いま読んでいる空中ブランコの本のカードをとる。今週は後半が石巻・仙台となる。その意味で貴重な時間になった。休肝日にして、23時すぎに就寝。

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