書名「百歳までの読書術」
著者 津野海太郎 出版社 本の雑誌社 出版年 2015
津野さんがもう70をだいぶ越えた年齢になっていることにびっくり。そういえは和光で教えたりもしていたなと思い出す。澤田さんと会うたびに本とか資料どうするのかという話しになるので、そのあたりのなにか解決法とかあるのかと思ったのだが、やっていることはいまの自分のやっていることとたいして変わらない。この本がそうであったように図書館を利用することぐらいが術ということか・・・本を処分するのに千駄木のほうろうさんを使っていたというのもちょっとしたヒントかも。それより確実に老年の域に自分が近づいていることをあらためて認識させられたことが、いちばんの読後感ということになろうか。津野さんが言うには60代はあっというまに通りすぎる過渡期、そしてそこからは体力も精神力もましてや記憶力もがたんとくるらしい。そうなるといまうちは整理なんか考えないで、ガツガツ読んだほうがいいのだろうか、いろいろ考えさせられてしまった。
なぜならこの書には津野さんの親しい人たちの死、それも思い半ばの死について哀惜をこめて書かれているかもしれない。久保覚さんが亡くなったときの様子も自分はこのときは出張で東京にいなかったので知らなかったのだが、ここにはリアルに書かれてあった。何度かイワトシアターでお目にかかった斎藤晴彦さんの最期もなかなか辛いものがある。そして他にも直接の死については書かれていないが、作家たちの晩年の読書についてもなかなか身につまされるものがあった。
漠然と年をとって晩年はこんな風に本を呼んでいくのかなというイメージがあったのだが、そんなのは妄想だと思ったほうがよさそうだということも教えてもらったような気がする。
著者 津野海太郎 出版社 本の雑誌社 出版年 2015
津野さんがもう70をだいぶ越えた年齢になっていることにびっくり。そういえは和光で教えたりもしていたなと思い出す。澤田さんと会うたびに本とか資料どうするのかという話しになるので、そのあたりのなにか解決法とかあるのかと思ったのだが、やっていることはいまの自分のやっていることとたいして変わらない。この本がそうであったように図書館を利用することぐらいが術ということか・・・本を処分するのに千駄木のほうろうさんを使っていたというのもちょっとしたヒントかも。それより確実に老年の域に自分が近づいていることをあらためて認識させられたことが、いちばんの読後感ということになろうか。津野さんが言うには60代はあっというまに通りすぎる過渡期、そしてそこからは体力も精神力もましてや記憶力もがたんとくるらしい。そうなるといまうちは整理なんか考えないで、ガツガツ読んだほうがいいのだろうか、いろいろ考えさせられてしまった。
なぜならこの書には津野さんの親しい人たちの死、それも思い半ばの死について哀惜をこめて書かれているかもしれない。久保覚さんが亡くなったときの様子も自分はこのときは出張で東京にいなかったので知らなかったのだが、ここにはリアルに書かれてあった。何度かイワトシアターでお目にかかった斎藤晴彦さんの最期もなかなか辛いものがある。そして他にも直接の死については書かれていないが、作家たちの晩年の読書についてもなかなか身につまされるものがあった。
漠然と年をとって晩年はこんな風に本を呼んでいくのかなというイメージがあったのだが、そんなのは妄想だと思ったほうがよさそうだということも教えてもらったような気がする。