デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

米原万里展

2009-06-02 14:31:21 | 買った本・読んだ本
書名 「米原万里展-ロシア語通訳から作家へ」
企画・構成・編集 井上ユリ
発行 NPO法人遅筆堂文庫プロジェクト  発行年 2009

5月に鎌倉芸術館でも開催された「米原万里展」のためのカタログ。もともとは山形のフレンドリープラザを皮切りに仙台などもまわって、米原万里が住んでいた鎌倉でもということで開催された。こうした回顧展のようなものを、華々しくではなく、手作りの味わいがのこるようなかたちで開いてもらえるというのは、米原さんの人柄なのだろうと思う。
私も鎌倉のを見たが狭い会場だったが、たくさんの人が来場していた。それにしても通訳からエッセイストでデビューしてまもなく、賞をもらい、さらにはノンフィクションの分野、さらには作家とまさに華麗なる転身を続けていくのは、それだけのベースがしっかりできていたということであろう。「オリガ・モリソヴナの反語法」などは、ノンフィクョンの魅力とエンターテイメントの要素が見事にかみ合った傑作であった。56歳で亡くなるというのはあまりにも早過ぎた死であった。ただこうして彼女のプラハでの少女時代、バリバリの共産党員の父親や母親との交流、通訳時代、そして作家へという人生を眺めさせてもらうと、実に幸せな充実した一生を送ったのだろうととあらためて思わされる。
実は自分はあまりいい米原万里読者ではないのだが、少しずつできたら数多く読んでみたいものだと思った。まずは「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」だな・・・・

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続・現代プレミア ノンフィクションと教養

2009-06-02 13:53:00 | 買った本・読んだ本
この特集ではノンフィクションライターや評論家たち10人が、お薦めのノンフィクションをそれぞれ100冊あげている。この中で読みたいと思ったものをメモしておく。
『エレクトラ』高山文彦 (推薦者 加藤陽子)
『内なるシベリア抑留体験』多田茂治(推薦者 加藤陽子)
『戦線』林芙美子(推薦者 加藤陽子)
『戦艦大和の最期』吉田満 (推薦者 佐藤優ほか)
『相撲島 古典相撲たぎつ日』(推薦者 佐藤優)
『復興亜細亜の諸問題』大川周明(推薦者 佐藤優)
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』マックス・ウェーバー(推薦者 岩瀬達哉)
『ずばり東京 開高健ルポルタージュ選集』開高健 (推薦者 岩瀬達哉ほか)
『不当逮捕』本田靖春(推薦者 魚住昭)
『自壊する帝国』佐藤優 (推薦者 魚住昭)
『聞書庶民列伝』竹中労 (推薦者 魚住昭)
『お前はただの現在にすぎない テレビになにが可能か』今野勉他(推薦者 重松清)
『リングサイドでうたを聞いた』佐瀬稔 (推薦者 二宮清純)
『マネーボール』マイケル・ルイス(推薦者二宮清純)
『国家の罠』佐藤優 (推薦者 二宮清純ほか)
『森の回廊』 吉田敏浩 (推薦者 野村進)
『日本捕虜志』長谷川伸 (推薦者 山折哲雄)


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強くプッシュ

2009-06-02 10:40:40 | お仕事日誌
出社してすぐに、モスクワにメール。金曜日に送るなんて言っていたのに、全然来ないので、イヤミを込めて少し強くプッシュ。秋に企画していたことがNGになったので、そのメールを入れていたのだが、長文の返事。これに対しては丁寧に答えておく。
午後モスクワから詫びの字句が入っていないメールで、こちらが要求していたものの一部が送られてくる。先週月曜に送るといっていた契約書は、今日送るとのこと。ちょっとムッとする。
17時すぎに会社を出て、内幸町ホールへ。今日は生志さんの落語の会があるので、フール祭と昼下がりのチラシの折り込み。最初一部つくったところで、即刻隔離命令が出される。あまりにも遅いということで、表紙をつけてセット係に降格。でもこっちの方が邪魔にならずいいかも。このあと知人と会ってから帰宅。
原稿を書いた『仙台学』8号が届いていた。

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