昨秋の初めての石巻訪問の際、一番に会いたかった英吉さんの作品のところへ、借りたばかりのレンタカーで走ったことを思い出します。博物館のあのスペースで実際の彫像を前にして、英吉さんがそこにいるような息づかいを感じ、深い感動で動けなくなったのを思い出します。作品の数ではない、年齢も関係ない…見る人にこの感情を起こさせるという、英吉さんの力を感じました。
今回号の、大島さんの三つの文章や、何人もの方々が語られる高橋英吉さんの
物語に引き込まれました。こんなにも深く多角的に捉えられ、人々の心に深く
根を下ろした人なのだと、まさに「生きている高橋英吉」ですね。
大島さんの最初の「小伝」は、とても分かりやすく物語の入口にふさわしいと
思いました。鈴木多利雄さんや同級生のお話に、英吉さんのお姿がまざまざと
浮かびます。「戦場からの絵ハガキ」も、ふだん目にできないものも掘り起こ
され、中でも船のハッチの窓に大きな眼をひとつ描いた絵はとても印象に残
り、英吉さんの心情に想いを馳せました。「こころの版画家」も、幸子さんの
独学から始まったという木版画とストーリーを読んで、温かい気持ちになり
ました。もしもお母さんのすすめに従わず芸大にすすまれていたら、また違う
道を歩まれたかもしれないと想像しましたが、幸子さんのお人柄は持って生ま
れたもので変わらないでしょうね。
表紙にもある「童子和音」ですが、鈴木哲也さんの文の中の、写真の横顔が
とても美しく惹かれました。本物をぜひ見たいと思いました。石膏像をよく
ここまで追っておられるなと思い、木彫像が発見される日を祈りたいです。
「少女像」のことも何ヶ所か出てきますが、写真を見てみたいと思いました。
この作品だけ宮城県立美術館にあるのはどうしてなのでしょう?次回寄ろうと
思いましたが、2025年7月まで休館とのことで残念です。「ガ島戦」を読ん
で、35年前に亡くなった父を思い出しました。海軍でボルネオまで行った、
ということしか聞けなかったことがとても心残りです。英吉さんの最期にも
言及されていることや詳細な調査など、初めて知ることばかりでした。
昨秋の石巻の三日間の滞在中、ラストラーダであがた森魚さんの歌を聞き
映画を見たこと、大島さんのサーカス世界漫遊記の映像とお話、そして
三國裕子さんのお話と朗読を聴くというすばらしい時間を過ごし「石巻学」
の世界を少しだけ生で感じることができ感激しました。(匿名希望)
今回号の、大島さんの三つの文章や、何人もの方々が語られる高橋英吉さんの
物語に引き込まれました。こんなにも深く多角的に捉えられ、人々の心に深く
根を下ろした人なのだと、まさに「生きている高橋英吉」ですね。
大島さんの最初の「小伝」は、とても分かりやすく物語の入口にふさわしいと
思いました。鈴木多利雄さんや同級生のお話に、英吉さんのお姿がまざまざと
浮かびます。「戦場からの絵ハガキ」も、ふだん目にできないものも掘り起こ
され、中でも船のハッチの窓に大きな眼をひとつ描いた絵はとても印象に残
り、英吉さんの心情に想いを馳せました。「こころの版画家」も、幸子さんの
独学から始まったという木版画とストーリーを読んで、温かい気持ちになり
ました。もしもお母さんのすすめに従わず芸大にすすまれていたら、また違う
道を歩まれたかもしれないと想像しましたが、幸子さんのお人柄は持って生ま
れたもので変わらないでしょうね。
表紙にもある「童子和音」ですが、鈴木哲也さんの文の中の、写真の横顔が
とても美しく惹かれました。本物をぜひ見たいと思いました。石膏像をよく
ここまで追っておられるなと思い、木彫像が発見される日を祈りたいです。
「少女像」のことも何ヶ所か出てきますが、写真を見てみたいと思いました。
この作品だけ宮城県立美術館にあるのはどうしてなのでしょう?次回寄ろうと
思いましたが、2025年7月まで休館とのことで残念です。「ガ島戦」を読ん
で、35年前に亡くなった父を思い出しました。海軍でボルネオまで行った、
ということしか聞けなかったことがとても心残りです。英吉さんの最期にも
言及されていることや詳細な調査など、初めて知ることばかりでした。
昨秋の石巻の三日間の滞在中、ラストラーダであがた森魚さんの歌を聞き
映画を見たこと、大島さんのサーカス世界漫遊記の映像とお話、そして
三國裕子さんのお話と朗読を聴くというすばらしい時間を過ごし「石巻学」
の世界を少しだけ生で感じることができ感激しました。(匿名希望)