英文讀解自修室

  - in the historical Japanese kana/kanji orthography

・假定法の讀み方 (10) 「as if 假定法過去完了」

2011-06-22 | 英文法ミニ解説

5  as if・假定法過去完了」型: ≪直説法 as if had 過去分詞(~).≫

    「~した(であつた)かのやうに」

 

【諳誦例文】

S.5  He talks as if he had done all the work himself.

彼はまるでその仕事を自分ひとりでやつたかのやうな口ぶりだ。

 

5.1  前に置かれた直説法の動詞の表はす時以前の、事實と異なる事態を假定して述べる文體です。

as は「やうに」の意味で、上の諳誦例文を假に加工して説明しますと、

 *He talks as [ he would have talked ] if he had done all the work himself.

  において、[カッコ]内を拔いてみる、すると as if のつながりが見えてきます。

 

5.2  例文により、「as if・假定法過去完了」の出現パターンを紹介します。

[例文]  直説法の動詞が過去形の場合、過去のそのまた過去の「事實と異なる事態を假定」して述べることになります。

5.2.1  He treated me just as if he had never met me.

彼は一度も私に會つたことがないかのやうに私を扱つた。

 

[例文]  as if ではなく、同じ意味で as though が使はれることがあります。

5.2.2  He talks about Rome as though he had been there himself.

彼はまるで自ら行つたことがあるかのやうにローマのことを話す。