DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

冨田、2度目の挑戦で初戴冠(WBOアジア太平洋・ライトフライ級)

2019年09月20日 05時28分19秒 | 世界ボクシング

今週16日・月曜日、堺市立大浜体育館で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋・ライトフライ級王座決定戦:
冨田 大樹(ミツキ)判定3対0(118-110、118-113、117-112)山口 隼人(三迫)

*昨年9月にOPBF(東洋太平洋)ミニマム級王座に挑戦し、判定負けを喫している冨田と、これまでにWBCユース・インターコンチネンタル・フライ級、WBCインターナショナル・フライ級、日本ライトフライ級王座に2度挑戦してきた山口の対戦。階級を上げてきた冨田が、ジャブ、左右のフックを有効に使いキャリアで上回る山口に快勝。2度目のタイトル挑戦で初の王座獲得を果たしています。

 

冨田が頂上戦線に一歩足を踏み入れたライトフライ級。2019年9月20日現在の同級王者たちの顔ぶれは次のようになります。

WBA(スーパー):京口 紘人(ワタナベ/防衛回数1)
WBA(レギュラー):カルロス カニザレス(ベネズエラ/2)
WBC:拳 四郎(BMB/6)
IBF:フェリックス アルバラード(ニカラグア/1)
WBO:エルウィン ソト(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):エドワルド ヘノ(比/3)
日本:堀川 謙一(三迫/1)

*日本勢がトップ戦線を引っ張っている現在のライトフライ級。現在の冨田にとり、世界王座は近くて遠い存在のようですね。

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プロ13戦目が決定(スーパーバンタム級)

2019年09月19日 04時08分56秒 | 強いぞジョーさん

12月17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で予定される試合です。
スーパーバンタム級8回戦:
中村 誠康(Team10Count)対 辰吉 寿以輝(大阪帝拳)

*元WBCバンタム級王者辰吉 丈一郎(大阪帝拳)の次男坊寿以輝のプロ13戦目が決定。ここまでの戦績が12戦全勝(8KO)と順調に白星を重ねてきている寿以輝。日本ランキングでは14位まで上昇しています。今回対戦するのは、7勝(6KO)3敗1引き分けと、試合数では寿以輝より少ないものの、ランキングでは5位と上位に位置する中村。両者の年齢は寿以輝が23歳で松浦は27歳。

これまでの実戦数では寿以輝が上回っていますが、中村がプロデビューを果たしたのは寿以輝(2015年4月)より2年以上前の2013年1月になります。中村のキャリアを見てみると、2016年5月に判定負けを喫してた後、今年4月まで約3年間のブランクがあり、再起直後に日本ランキング入りを果たしたことが目につきます。

アマチュアでの経験がない寿以輝。少々慎重な感もしますが、これまではかなり慎重にキャリア作りをさせて貰ってきた感があります。

実父・丈一郎はプロ12戦目にハワイのリングに登場。世界王座に2度の挑戦経験を持っていたホセフィノ スアレス(メキシコ)に勝利を収めています。そして13戦目には、あの伝説の名古屋決戦、対薬師寺 保栄(松田)戦を迎えることになりました。

現在まで伸び悩んでいる感のある寿以輝。しかし父・丈一郎はアマチュアで19戦戦っており、寿以輝のプロキャリアとは単純比較は出来ないでしょうか。

今回は格上選手との対戦となる寿以輝。その真価が問われることになるでしょう。

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野中、王座を死守(WBOアジア太平洋・ミドル級)

2019年09月18日 05時36分29秒 | 世界ボクシング

先日16日・月曜日エディオンアリーナ大阪・第二競技場で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋・ミドル級戦:
王者野中 悠樹(井岡弘樹)判定2対1(117-111、115-112、112-115)ヤン ヒュンミン(韓国)

*師走に42歳の誕生日を迎える野中。この日は2月に獲得した王座の初防衛戦に臨みました。試合直前まで挑戦者が決まりらなかったこの一戦。そんな中で野中はベテランの味を十分に発揮し前半戦を終了。王者のジャブとフットワークが試合を先行させた形となりました。

試合が動いたのは中盤6回。挑戦者の強打が野中の鼻柱に的中し、王者は出血に悩まされることに。その後も野中のフットワークは止まることなく大事に至らず。しかし予想以上のヤンの攻撃力に、野中が何とか逃げ切ったという印象は免れない戦いとなってしまいました。

苦しみながらも王座を死守した野中。傷の具合から次戦は来年に持ち越されることになりそうです。

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ムンギア、卒業試合(?)に勝利(WBOスーパーウェルター級)

2019年09月17日 05時35分32秒 | 世界ボクシング

先週末14日・土曜日、米国・カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBOスーパーウェルター級戦:
王者ハイメ ムンギア(メキシコ)TKO4回2分18秒 挑戦者パトリック アロティ(ガーナ)

*減量苦の影響か若干出遅れた感のあったこの日のムンギア。しかし2回に入ると徐々にエンジンがかかり始め、3回には得意のボディー攻撃を交え、あっという間に2度のダウンを奪います。

4回、再びボディーでダウンを奪ったムンギア。アロティ陣営はそれ以上の試合続行を許さずそこで試合終了。結局はムンギアが合計3度のダウンを奪う圧勝劇を演じ、昨年5月に獲得した王座の5度目の防衛に成功しました。

来月23歳の誕生日を迎える180センチと同級では大柄なムンギア。12月に予定される次戦から、一階級上のミドル級に主戦場を移すことが濃厚のようです。

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ハニー、圧勝でロマチェンコの対抗王者に(WBCライト級:暫定王座)

2019年09月16日 05時00分46秒 | 世界ボクシング

先週13日・金曜日、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBCライト級王座決定戦(暫定王座):
デビン ハニー(米)TKO4回終了 ザウル アブドゥラエフ(露)

*先月末日に、ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)が当時空位だったWBCライト級王座を獲得。それから僅か2週間、WBCライト級に新たな王者(暫定)が誕生しました。

試合の方は若干二十歳の成長著しいハニーがそのスピードを駆使し圧勝。アブドゥラエフにほとんど何もさせずに降参に追い込んでいます。

ライバルに圧倒的な実力差を見せつけて暫定ながらも世界の頂点に立ったハニー。現時点での対ロマチェンコ戦実現は、ハニーの知名度からするとかなり現実味がありません。しかしこのまま順当に成長していけば、ロマチェンコにとってもかなり厄介な存在になる可能性を持っているようです。

将来性がある新王者ハニー。対戦相手は未定ながらも、11月9日に早くも今回獲得した王座の初防衛戦を行うことが内定しています。

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佐川が新王者に(日本フェザー級)

2019年09月15日 04時58分45秒 | 日本ボクシング

先日13日・金曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本フェザー級王座決定戦:
佐川 遼(三迫)判定3対0(96-94x2、96-95)阿部 麗也(KG大和)

*前王者となる源 大輝(ワタナベ)が減量苦のために返上した王座の後釜争い。戦前の予想では、5月に源と引き分けている阿部が有利とされていましたが、この試合が僅か10戦目の佐川が丁寧にボクシングを組み立て常に若干有利の展開に。結局は阿部が得意の打ち合いに持って行けずに試合終了。5月に比国でWBCアジア地域のベルトを獲得している佐川が、2戦続けて真新しいベルトの獲得に成功しています。

以前からその才能を高く買われていた阿部ですが、2戦続けて出場した日本タイトルマッチで王座獲得ならず。5月のタイトル初挑戦では引き分け。そして今回の2度目の挑戦は僅差の判定負けと、停滞気味という悪いイメージを残してしまいましたね。

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今週末の試合予定

2019年09月14日 05時56分58秒 | 世界ボクシング

2019年9月第二週末の試合予定です。

14日 土曜日
米国・ネバダ州
ヘビー級12回戦:
タイソン フューリー(英)対 オト ヴァリン(スウェーデン)

WBOスーパーバンタム級戦:
王者エマヌエル ナバレッテ(メキシコ)対 ファン ミゲル エロルデ(比)

米国・カリフォルニア州
WBOスーパーウェルター級戦:
王者ハイメ ムンギア(メキシコ)対 挑戦者パトリック アロティ(ガーナ)

 

16日 月曜日
堺市立大浜体育館
WBOアジア太平洋・ライトフライ級王座決定戦:
冨田 大樹(ミツキ)対 山口 隼人(三迫)

エディオンアリーナ大阪・第二競技場
WBOアジア太平洋・ミドル級戦:
王者野中 悠樹(井岡弘樹)対 ヤン ヒュンミン(韓国)  

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ライト級(09‐13‐19)

2019年09月13日 03時08分23秒 | ボクシングネタ、その他雑談

現役最強選手の一人であるワシル ロマチェンコ(ウクライナ)が3団体のベルトを保持している現在のライト級。2019年9月13日現在の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。

WBA:ワシル ロマチェンコ(ウクライナ/防衛回数3)
WBC:ワシル ロマチェンコ(ウクライナ/0)
IBF:リチャード コミー(ガーナ/1)
WBO:ワシル ロマチェンコ(ウクライナ/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
日本:吉野 修一郎(三迫/4)

*ロマチェンコが当然の如く中心のライト級。彼が目指すのは、当然の如く4団体王座の統一。ロマチェンコが吸収を目論んでいるIBF王座保持者のコミーは、今秋に指名挑戦者のテオフィオ ロペス(米)との防衛戦を予定。そのため『ロマチェンコ対コミー』戦実現は、早くても来年の初頭まで持ち越しとなります。そこで気になるのがロマチェンコの次の試合の対戦相手。ここはやはりスーパーフェザー級から転向してきた超強打者ジェルボンテ デービス(米)との一戦が見てみたいですね。

日本勢では前OPBF王者の中谷 正義(井岡)と吉野の存在が際立っています。両者とも、流石にロマチェンコ相手では分が悪すぎますが、世界ランカーとしては十分な実力を保持。どこまで世界の挑戦に迫れるのでしょうか。

しかしロマチェンコ、ライト級を平定した後、どのような路線を歩んでいくのでしょうか?スーパーライト級では体格的に、かなりの戦力低下が予想されます。

 

6年3ヶ月前になりますが、前回、2013年6月2日のライト級王者たちの顔ぶれは次のようになります。防衛回数は当時のものとなります。

WBA:リカルド アブリル(キューバ/防衛回数1)
WBC:アドリアン ブローナー(米/1)
IBF:ミゲル バスケス(メキシコ/5)
WBO:リッキー バーンズ(スコットランド/3)
OPBF(東洋太平洋):加藤 善孝 (角海老宝石/0)
日本:加藤(5)

*当時のライト級はスーパースター・ファン マヌエル マルケス(メキシコ)が抜けた直後とあってか、非常に地味なクラスでしたね。そして中谷が加藤に勝利し、OPBF王座を11度も守る名選手に成長していくことになりました。


11年も前になりますが、下記は2008年8月29日のライト級王者たちになります。

WBA(スーパー):ネート キャンベル(米)
WBA(レギュラー):小堀 佑介(角海老宝石)
WBC:マニー パッキャオ(比)
IBF:キャンベル
WBO:キャンベル
WBO暫定:ホルへ カサマヨール(キューバ)
OPBF(東洋太平洋):ランディ スイコ(比)
日本:石井 一太郎(横浜光)

*一時はファン マヌエル マルケス(メキシコ)も大活躍した同級。このライト級辺りから世界的選手層が圧倒的に厚くなるだけに、定期的に名王者を輩出しているのが同級の特徴ですね。ライト級時代のマルケスと現在のロマチェンコが対戦した場合、一体どちらが勝利するのでしょうか?

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カネロ対コバレフ!?(色々:09‐12‐19)

2019年09月12日 06時56分45秒 | 世界ボクシング

最近(2019年9月12日ごろ)のニュースです。

1)以前より実現が噂されていた一戦、ミドル級王者サウル アルバレス(メキシコ)が、2階級上のWBOライトヘビー級王者セルゲイ コバレフ(露)に挑戦するという話が現実味を帯びてきています。もし実現の場合、その試合は11月2日、米国・ネバダ州ラスベガスで行われるとの事。この試合が開催される場合、しっかりとライトヘビー級リミットでの試合として行われたほしいものです。

2)WBAライトヘビー級王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)が来月12日、米国・イリノイ州シカゴで防衛戦を予定しています。挑戦者は現在までに発表されていませんが、この試合はビボルにとり同王座の8度目の防衛戦となります。

3)WBOスーパーミドル級王者ビリー ジョー ソーンダース(英)が11月9日、米国のリングに初登場。対戦相手は決まっていませんが、ロサンゼルスで保持する王座の初防衛戦を予定しています。

4)これまでにOPBF(東洋太平洋)ライト級王座を11連続防衛に成功してきた中谷 正義(井岡)。同王座を返上し、世界挑戦に向け準備態勢に入るようです。

5)中谷の返上した王座の後継者争いはすでに決定しており、日本同級王者吉野 修一郎(三迫)10月10日、比国出身のハルモニト デラ トーレとその王座を争うことが発表されています。この試合にはOPBF暫定王座と、WBOアジア太平洋王座が争われますが、OPBFの『暫定』の2文字は、試合前に返上されることが予想されます。

6)2014年1月にOPBFライト級王座を獲得した中谷。その防衛回数は日本ボクシング史に残る歴代3位タイのものとなります。日本人選手によるOPBF王座の防衛記録を並べて見ると下記のようになります。

1位(12度):関 光徳(新和:フェザー級:1962-1967)
1位(12度):村田 英次郎(金子:バンタム級:1978-1983)
3位(11度):龍 反町(野口:ウェルター級:1970-1979)
3位(11度):中谷 正義(井岡:ライト級:2014-2019)
5位(9度):中村 剛(新和:フライ級:1963-1969)
6位(8度):金沢 英雄(神林:スーパーウェルター級:1969-1975)

中谷にはその防衛回数を13に伸ばしてから世界挑戦に向け動き出してほしかったです。

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リナレス、本拠地に錦を飾る(ライト級戦)

2019年09月11日 05時54分36秒 | 世界ボクシング

先日7日・土曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
ライト級強10回戦:
元世界3階級制覇王者ホルヘ リナレス(ベネズエラ/帝拳)判定3対0(100-89、99-90x2)アル トヨゴン(比)

*2003年2月に行ったプロ2戦目のリングで後楽園ホールのリングに初登場したリナレス。今回が15度目の同地での試合となります。その長いキャリアの約3分の1の試合を後楽園ホールで行ってきたリナレスですが、最後にこの会場で試合を行ったのは2007年2月。リナレスにとり、実に12年半ぶりの『本拠地』での試合となりました。

試合の方は、トヨゴンが格下選手だけに予想通りのワンサイド・マッチ。ダウンを奪えなかったものの、1月の試合では手痛い初回TKO負けを喫していただけに、いい試運転試合だったのではないでしょうか。

今回の試合では、若干ライト級リミットを上回る体重でリングに登場したリナレス。持ち前(?)の打たれ脆さも考慮して、ライト級での世界奪回を目指すのが無難な路線と言っていいでしょうね。

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