最近(2024年2月29日ごろ)のニュースです。
1)2017年11月にWBAヘビー級レギュラー王座を獲得したマヌエル チャー(独)。その後、リング外のゴタゴタで、王座の防衛戦を行いまま現在まで至っています。一時は休養王者に移行されるなどしていましたが、昨年秋に王座に復帰(!)。ちょうど一ヶ月後となる3月30日に、これまでに2度の世界王座への挑戦を経験しているクブラト プーレフ(ブルガリア)の地元に乗り込み初防衛戦を行うことが決定しました。まずはこの試合が無事に行われることを願いましょう。
2)王座獲得から初防衛戦まで、6年以上の月日が流れているチャーですが、その間まったく試合を行っていなかったわけではありません。2021年5月、2022年5月と師走の3度実戦を行っています。また2019年6月に、アンソニー ジョシュア(英)がアンディー ルイス(米)を相手に3団体統一ヘビー級王座の防衛戦を行い、大番狂わせのTKO負けを喫しています。その時、ルイスと同様ジョシュアの対戦相手の一人としてチャーの名前が挙がっていました。
3)WBAヘビー級レギュラー王座のゴタゴタと言えば、真っ先にフレス オケンド(プエルトリコ)の名前を浮かべてしまいます。オケンドは2014年7月に、当時の王者ルスラン チャガエフ(ウズベキスタン)に挑戦するも判定負け。その判定に不服申し立て、裁判所を通しWBA王座への再挑戦の機会を勝ち取りました。その後、何度も試合が決まりかけましたが、結局はチャガエフ戦後リングに上がることはありませんでした。勝敗は別として、オケンドにはもう一度世界戦のリングに立ってほしかったです。
そういえばチャーが2017年の11月に行った試合の対戦相手候補として、オケンドの名前も挙がっていました。
4)チャガエフは2016年3月にルーカス ブラウン(豪)に敗れ王座から転落。しかしその試合後、ブラウンはドーピング検査に引っ掛かり王座獲得は無効に。しかし現在はその事件は無視されている状態で、ブラウン=元WBAヘビー級王者として扱われています。
5)来週の金曜日となる3月8日、サウジアラビアでWBAスーパーウェルター級王座決定戦が行われます。この試合に出場するのはイスラエル マドリモフ(ウズベキスタン)とマゴメド クルバノフ(露)。
6)これまで築いてきた16の白星の内、15試合を規定ラウンド内(KO/TKO勝利)で終わらせてきた佐々木 尽(八王子中屋)。左肩を負傷していたため、昨年7月の試合を最後に実戦から遠ざかっていました。その佐々木が5月16日、後楽園ホールで復帰戦を行います。元WBOアジア太平洋スーパーフェザー級、IBF環太平洋ウェルター級王者ジョー ノイナイ(比)と対戦する佐々木。この試合には、佐々木の保持するWBOアジア太平洋ウェルター級王座に加え、空位のOPBF(東洋太平洋)ウェルター級王座も争われます。