先週8日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBOスーパーライト級戦:
王者テオフィモ ロペス(米)判定3対0(117-111、115-113x2)挑戦者ジャーメイン オルティス(米)
*試合後、「大きな見せ場が無かった」と、多くの批判を受けたロペス。しかし実際に試合を見てみると、あのワシル ロマチェンコ(ウクライナ)にも善戦した強豪相手に巧みなボクシングを披露。サウスポー(左構え)のオルティスに、右の強打をコツコツと当てていき明白な勝利を収めました。まあ、ロペスに集まる批判というのは、それだけ期待されているという裏返しでしょう。
昨年6月に同王座を獲得した直後、引退すらも口にしたロペス。まずは無難に初防衛に成功しました。
下記は2024年2月15日現在の、強豪がどんどん集まってきているスーパーライト級のタイトル保持者たちとなります。
WBA:ローランド ロメロ(米/防衛回数0)
WBA(暫定):イスマイル バロス(ベネズエラ/0)
WBC:デビン ヘイニー(米/0)
IBF:スブリエル マティアス(プエルトリコ/1)
WBO:テオフィモ ロペス(米/1)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/0)
WBOアジア太平洋:井上 浩樹(大橋/0)
日本:藤田 炎村(三迫/2)
ライト級戦(10回戦):
キーショーン デービス(米)TKO6回1分9秒 ホセ ペドラサ(プエルトリコ)
*東京五輪銀メダリストのデービス。自身節目の10戦目で、元世界2階級制覇王者を相手にとんでもないパフォーマンスを披露しました。
初回から、力強い左右のパンチをペドラサの上下に当てまくっていったデービス。スピードでも大きく劣る元世界王者は、まったくもって打つ手がない状態が続いてしまいました。
回を追うごとに勢いを増していったデービスに対し、ペドラサは動くサンドバック状態に。元世界王者の意地でダウンを拒み続けたペドラサでしたが、あまりのワンサイドの試合展開に、レフィリーは6回中盤に試合を躊躇することなく止めています。
結果的にはこの日のメインイベントを押しのけ、注目を奪い取ってしまったデービス。すでに世界へのスタンバイは出来ているようです。早ければ次戦にも世界戦でその雄姿を見せてくれるのではないでしょうか。
この試合にはデービスが保持するWBC米国とWBOインターコンチネンタル王座に加え、空位だったUSBAタイトルも争われています。
下記はデービスが活躍する2024年2月15日現在のライト級のタイトルホルダーたちとなります。注目はキーショーン デービスがいつ、どのタイトルに絡んでくるかになるでしょう。
WBA:ジャルボンテ デービス(米/防衛回数4)
WBC:シャクール スティーブンソン(米/0)
IBF:空位
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):鈴木 雅弘(角海老宝石/0)
WBOアジア太平洋:保田 克也(大橋/2)
日本:仲里 周磨(オキナワ/1)