DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

引退?長者番付、などなど(色々:02‐13‐24)

2024年02月13日 05時55分05秒 | 世界ボクシング

最近(2024年2月13日ごろ)のニュースです。

1)先月末、WBCライト級王者シャクール スティーブンソン(米)が突如、現役からの引退を発表しました。

26歳にして既に3階級制覇を達成しているスティーブンソン。現役時代には、21戦全勝(10KO)と素晴らしい戦績を残しています。お疲れさまでした。

2)このスティーブンソンの引退話の凄いところは、だれもこの話を真に受けていないという事。オスカーデラホーヤ(米)はこのニュースを聞くと、「お疲れ様。さっさとWBCライト級王座を返上してください」とコメントを残しています(苦笑)。

スティーブンソンの今後ですが、引退というのは勿論ないようで、6月頃に次戦を行う計画があるようです。

3)WBCスーパーライト級王者デビン ヘイニー(米)が4月20日、米国ネバダ州で昨年師走に獲得した王座の初防衛戦を行います。ヘイニーに挑戦するのはボクシング内外で人気の高いライアン ガルシア(米)。

4)WBAは最軽量級王者ノックアウト CP フレッシュマート(タイ)に対し、ハサンボイ ドゥスマトフ(ウズベキスタン)と防衛戦を行うよう指示を出しました。2022年7月以来実戦を行っていないタイ人。最後の指名挑戦者との防衛戦は、2018年11月にまで遡る事になります。フレッシュマートも指名防衛戦はもとより、試合を行いたいことでしょう。

5)2023年のスポーツの長者番付には、6人のボクサーたちがトップ100に名前を連ねています。1米ドルは149日本円となります。

17位:4団体スーパーミドル級王者サウル アルバレス(メキシコ/66億ドル)
24位:元3団体ヘビー級王者アンソニー ジョシュア(英/55億ドル)
37位:クルーザー級ジャック ポール(米/47億ドル)
54位:WBAライト級王者ジャルボンテ デービス(米/42.5億ドル)
58位:スーパーライト級ライアン ガルシア(米/40.5億ドル)
64位:WBCヘビー級王者タイソン フューリー(米/40億ドル)

1米ドルは149日本円となります。

6)長者番付ではボクシング界トップの座を射止めたアルバレス。現地時間の火曜日に、今後についての発表があるそうです。5月に予想される次戦での対戦相手か、それとも突如の現役引退の発表か!?

日本時間だと14日の午前中になるのではないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あの試合から30年(WBAフライ級:1994年2月13日)

2024年02月13日 05時34分45秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の今日にあたる1994年2月13日、タイで行われた試合結果です。
WBAフライ級戦:
挑戦者セーン ソー プルンチット(タイ)判定3対0(120-111、117-112、115-114)王者デビット グリマン(ベネズエラ)

*日本の帝拳ジムとマネージメント契約を結んでいたグリマンは、それまでに4度日本のリングに登場。1990年に3度後楽園ホールの土を踏み、その実力を日本のファンにも披露しています。

グリマンは1992年師走に同国人アキレス グスマンを破り、念願の世界王座を獲得。翌1993年6月に大阪府立体育会館(現エディオンアリーナ大阪)のリングに登場し、井岡 弘樹(グリーンツダ)の挑戦を8回で退けています。19勝(12KO)1敗の好戦績の持ち主ですが、数字ほどのパンチ力は無く、その軽打からの連打で相手を仕留める、170センチの長身選手です。

対するセーンも168センチとフライ級では挑戦の選手。ちなみに現WBAフライ級王者ユーリ 阿久井 誠悟(倉敷守安)は、163センチです。セーンは16戦全勝というこちらも好戦績の持ち主ですが、KO/TKO勝利は僅かに5つ。グリマン以上の貧打というイメージがあります。

(南米の雄グリマンに挑むセーン)/ Photo: asian boxing

1991年7月にもタイのリングに登場しているグリマン。その時は当時WBAジュニアバンタム級(現スーパーフライ級)王座に君臨していたカオサイ ギャラクシー(タイ)に挑戦しますが、タイの英雄の壁はあまりにも厚く、5回で撃沈されてしまいました。

カオサイ戦後、階級を一つ落とし2度目の世界挑戦で世界のベルトを腰に巻くことに成功したグリマン。井岡戦を含め既に2度の防衛に成功しており、安定政権を築きつつありました。そんな世界的には無名に近いセーンの挑戦を受けるため、再びタイのリングに立つことになりました。

(2度目のタイのリングに登場となったグリマン)/ Photo: Alchetron.com

タイの屋外リングで行われたこの試合。体格もボクシングスタイルも似通った両者は、リング中央で軽打の打ち合いを演じていきます。グリマン、セーン共に、相手を一発で仕留めるパンチは無く、また両者共に防御が優れているため、どちらともいえないラウンドが続いていきます。

結局、両者揃って明白なリードを奪うことなくフルラウンドが終了。競った採点が出ると思いきや、一人のジャッジは9ポイント差で新王者誕生を支持。これには少々驚かされました。

試合地によっては判定が逆になっていたほどの試合。しかし王座交代劇が起こったという事実は替えようがありません。グリマンにとり、タイというのは鬼門のようです。

当時、活況を呈した常夏タイのボクシング。一時は同時に5人もの世界王者を有していました。それらのほとんどが、現在も活躍している名トレーナー、イスマエル サラス氏(キューバ)の指導を受けていました。

(セーンのコーナーには、若き日のイスマエル サラス氏の姿も)/ Photo: Youtube

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする