キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

センチメンタルな別れ

2014年05月20日 | Weblog
昨日は京都の客先を、業務卸店、業務店、業務卸店と三軒回った。
夜、新幹線で大阪まで移動して三井ガーデンホテル大阪プレミアに宿を取り、モンティチーノロッソとの最後の夜を過ごした。

目指したイタリアンが、休みと、満員で不如意となり、九時前には何処に入ろうとうろうろし、かろうじてビヤバーの奥の院のテーブルが確保でき、先ずはビールとつまみで乾杯をし、ラーメン屋に移動した。
これでかなりのパターンの飲み屋を網羅し、モンティチーノロッソの二人は、日本人の飲酒パターンを随分理解したと思う。
最後は名残惜しく、イタリアンバーでエスプレッソをと誘われたが、私は柔な日本男子の名折れになるようなものは飲まず、ラガブリン16年をストレートで煽った。

これからも新しいワインを開発して市場にセンセイションを巻き起こそうぜと堅く誓い、運河の橋の上でちょっとセンチメンタルに別れを惜しんだ。


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残り少なくなってきた

2014年05月19日 | Weblog
昨日は、モンティチーノロッソにとって日本で初めての休日となった。
お兄ちゃんは見るからに疲れていて、良い休暇になったかと思いきや、ホテルから歩いて5分の東寺を参詣し、近鉄の東寺駅から電車に乗り、伏見まで酒蔵を見学にいたら、照りつく夏の日差しにさらにばててしまったようだ。
京都へ帰って駅の百貨店で土産の物色をするのをやめてホテルへ戻った。

異国の休日は、家での休日のように心身ともリラックスできるはわけではなく、どこか緊張しているので中々体調がよくならない。
それでも今日の京都、明日の大阪でのモンティチーノロッソの販促を終えたら、明後日は関空からイタリアへ帰ることになっている。

海外出張の終盤は、確かに疲れてはいるが名残惜しい気持ちもあり結構複雑なんだな。
せっかく来てくれたのだからと、つい盛りだくさんの内容になってしまったが、日本の市場を理解してもらって、さらに日本に合ったワインの開発と有効な販促をしていきたいと思う。

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京都にて

2014年05月18日 | Weblog
昨夕京都にたどり着いた。
初めての日本で、モンチティーノロッソの二人にワインの効果的な販売促進をしてもらうことはもちろんなのだが、日本を良く理解してもらうために色々なものを経験してもらうことも大切だ。
名古屋でも、業務卸店、ワインショップ、高級スーパー、レストランチェーンなど色々なタイプのワイン販売店を訪れ、夫々の販売業態が今どのような販売状況であるかを見てもらった。
また、日本人がどのようなところで、どの様にアルコールを呑んでいるのか。
イタリアンレストランではもちろんイタリアワインが飲まれているが、焼肉屋、和食店、居酒屋で日本人は何をどのように飲んでいるのか、彼らには予想も出来ないことであったろう。

とにかく盛りだくさんの5日間を過ごし、昨夜は京風居酒屋で酒と焼酎を飲んだが、ワインが店に無いことが不思議でなくなって来たようだ。
日本の料理が繊細であり、ワインにあわない場合が多くあることが分かってきて、昨日は赤だけではなく、アルバーナも日本向け仕様が必要であるとドメニコが言い出した。
アルバーナ・キュベタカをどのようなコンセプトで開発したら良いのかをきかれ、私の考えを話した。

二人はかなり疲れており、今日は時間も決めず、起きたらどこかその辺のお寺へでも行ってみようと昨夜別れた。

今朝テレビに鈴木敏文さんが出ていたが、先日も他の番組に出ておられた。
まだお元気のようだが、次の世代の経営者にメッセージを残すために出られているのではないかと感じる。
「人真似はするな」「皆に反対されることはやる価値がある」
偶然同じ考えでやってきて、私のほうは大きな成果を得ず苦悩しているが、「君、それを変えちゃいけないよ」と云われているような気がしてならない。

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名古屋でのお兄ちゃん

2014年05月17日 | Weblog
昨日は忙しかった。
朝、昔からのお取引先のリカーショップで小さな試飲セミナーを行い、お客様と一緒に名古屋風鰻丼を食べた。
お兄ちゃんは欧州人の例に漏れず鰻の皮を剥いで食べようとしていたが、我々が皮ごと食しているのをみて皮ごと鰻を食べた。
メーカーを鰻屋へ連れて行くと、皮を剥がして食べるのを見でガッカリするが、ローマにあらば、ローマ人のごとく振る舞えの精神を見せられグッと来た。
コドロンキオを合わせて飲んでみたが、タレとコドロンキオの甘味が際立った。
午後、ワインショップでワインバー、イタリアンレストラン、ラウンジなどお取り引先の業務店のかたが12名参加され、中規模の試飲セミナーを行った。みなさん熱心に話を聞いてくれた。

夜は焼肉レストラン3店舗で、お客様のテーブルにワインを注いで回った。
3店舗で合わせて110名くらいのグラスにワインを注いで感想を聞いたが、キュベタカは、飲みやすい、最初は軽いがしっかりしている、エレガント、フルーティ、美味しいという声が多かった。
最後の店ではカップルがキュベタカが美味いとボトルをとって飲んでくれた。
じつに嬉しかった。

また、2011のサンジョベーゼと2012のキュベタカを比較試飲したが、前者には強い酸が残っていて、飲みにくかった。
お兄ちゃんも同じ意見で、日本に来て日本人が繊細な舌を持っていること、また、どの様なものを食べているのかが分かり、キュベタカを作らなければいけなかった理由をより深く理解してくれた。
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名古屋にて

2014年05月16日 | Weblog
名古屋のホテルで目覚めたが、いささか疲れている。かつて定宿にしていた名古屋観光ホテルなので、部屋もベッドも我が家のようにで、ぐっすりと寝られたのだが良く働き良く飲みすぎた。

昨日はワイン東京で10時から15時までブースに立っていたが、コドロンキオの人気はある意味当たり前だったが、キュベタカに高い評価を受けたのが嬉しかった。開発コンセプトをそのまま試飲コメントで聞くことほど、やったという達成感を感じることはなく、特に女性からそのコメントを聞くのが多かった。
このプロジェクトの成功の予感をおおいに感じた。

気分良く品川から名古屋まで新幹線での移動をしたのは、ご想像の通りだ。

名古屋ではイタリアンでワインの売り込みを行った。ここでもキュベタカのコンセプトに賛同いただいた。
前菜は和牛カルパッチョ、キッシュ、ホタテムニエル、パスタは手打ち麺鱸ラグーソース、メインが豚のポアレ、これにアルバーナ、コドロンキオ、キュベタカを合わせたが、キュベタカがなくても良く、日本のイタリアンに強い赤が必要ないことを、お兄ちゃんもドメニコも理解し始めたようだった。白身の肉料理にコドロンキオは実に良く合う。

ホテルに帰り、バーでウヰスキーを飲みながら一日の出来事を反芻し各人の見解を出しあった。ドメニコは日本人の舌がいいのとワインの経験が豊かなのに驚いていた。コドロンキオは他の国では評価が別れるのに、日本ではほとんどの人が絶賛したと。
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熱い季節

2014年05月15日 | Weblog
モンティチーノロッソがやって来たら陽気がいっぺんに暑くなり、初夏だったのが梅雨前の夏に季節が変わった。

お兄ちゃんは寡黙だが、実はすごく熱い人なのかも知れない。
今回ドメニコと話をして、モンティチーノロッソがなまなかのメーカーではなく、革新的なメーカーで大いなる挑戦を繰り返していることをもう一度認識した。
キュベタカが直ぐに売れるものではないことを理解していて、試行錯誤を繰り返すのが当たり前と、次はどうしよう、今の品質で足りないものはなんだろう、ラベルは、スクリューで良いのか、価格はと、話はつきない。

これも回りの反対を押しきって作りあげた、アルバーナの新しい姿コドロンキオの成功までの苦節を知っているから出来ることなのだ。

人がやったことがないことに挑戦する、それを成し遂げる経験は人を大きく成長させるものだと、つくづく思う。

いいメーカーと知り合えたものだ。
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ナンネルもやって来た

2014年05月14日 | Weblog
モンティチーノロッソ二日目。
朝、横浜から都内へ向けて客先回りに出掛け、五時過ぎにジャーナリスト向け試飲セミナーのため事務所へ戻ってきた。
社内セミナーを前日行っていたが、同じ内容の話にもジャーナリストは質問の視点が違い飽きなかった。

テンダロッサで16名のディナーを行った。
リッチャーノはイタリア語しかできないので余り喋る機会がなかったので詰まらなかったかもしれないが、ディナーには満足していた。

ケンゾウシェフがキュベタカに羊を合わせてくれた。
久し振りの羊は良い焼き具合でワインに合って美味かった。

モンティチーノが留守だった昼に、ザルツブルクからナンネルのウオルターがやって来た。
彼も初来日でニューオータニからタクシーでやって来た。
日本の交通事情が分からないうちは確実な方法だが、往復で三万円はいかにも無駄だ。
それでもシンデレラシューのギフト箱、並行輸入品、グラスの品質などについて初めて有意義な話し合いが出来た。
1981年にこの会社の前身に入社したときから付き合っていて、日本において初めてこのような会談が持てたことは快挙だ。
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ドメニコという男

2014年05月13日 | Weblog
モンティチーノ・ロッソが朝早くからやって来た。
羽田に六時に着いたようで、幾ら初来日で時間が掛かったとしても、バスでYCATまで30分、タクシーに乗り換えて10分で馬車道のホテルへ着く。
荷物が出てくるまで待ち、バス停をうろうろ探し、タクシー運転手とのディスコミニュケーションがあったとしても、わが事務所まで3時間とは掛からないはずで、9時ころには顔を見せるのは当然予想できたのに、成田到着と漠然と思っていたのがいけなかった。

11時まで今回のツアーの内容を話し、一度ホテルに入ってシャワーを浴びてもらい、13時に迎えに行って、かつてコドロンキオをやってくれていた駒に行き鮨を食しながら挨拶をした。
ルチアーノもドメニコもに日本は初めてで、本物の鮨を食するのも初めて、大いに興奮していた。
午後横浜の町を散歩して、16時から社内向けセミナーを行った。

途中ドメニコが、キュヴェタカが売れるとか売れないとかは関係ないんだ、頑固で個性的なジャンニと、これまた個性的な醸造コンサルタントのジャンカルロとタカが同じテーブルに付き、複数のサンジョヴェーゼのキュヴェからキュヴェタカ用のアッサンブラージュを侃々諤々とした、あの緊張感と物が創造される瞬間に立ち会ったことが何物にも替え難かったんだ。といっていたのが強く印象に残った。

辛口の貴腐ワインを造ったときの、アントニオ(ルチアーノとジャンニの親父)とジャンカルロとの葛藤、周りからは全く評価されず過ごした苦悩の数年間、新しいものが生まれることを経験したものが感じる達成の予感。

夜は登良屋で刺身を食し燗酒を飲み、天麩羅を食しピニョレットとアルバーナを飲んだ。

我がイナリヤト食文研のワインとビールはこちらからご覧になれます
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モンチィティーノ・ロッソがやってくる

2014年05月12日 | Weblog
日曜日の天気も土曜日同様素晴らしかった。
午前中わくわくまで息子と歩き野菜を買う。
赤ほうれん草、トマト、蕗、茄子を買い、アイスクリームを葛川べりの桜並木のベンチで食べた。
目の前の柿の木には多くの花が咲き、このまま結果すれば今年の秋は豊作になりそうだ。

西友で履きやすそうな絹の靴下があり、母へのプレゼントに買い包装してもらう。

昼は、赤ほうれん草、リーフレタス、赤蕪、トマト、コーンにオリーブオイル、バルサミコ、リンゴ酢、柑橘で味付けをしたサラダとビーフシチューを食した。

午後3時間ばかり自転車で近所を走り回った。
歩くと脹ら脛が凝るが、自転車は太腿に負荷かかかる。
歩いても自転車に乗ってもジャスミンの香りに包まる、目に新緑が美しい。

夜、ウヰスキーソーダを飲みながら黒勘、華麗なる一族を観る。
若い頃この題名に反感があり観なかったが、今観てみると、山崎豊子の取材力に感嘆する。
山崎豊子という名前にも、何だがオバサン臭さを感じ敬遠していて読んだ事が無い。

川上徹也「物を売るバカ」を読了。
ストーリーブランディングとは何か良く分かったが、果たして実行するとなると出来るかどうか。
頭で分かって、実際にできなければ意味がないことがこの世には多い。

さて、今日モンチィティーノ・ロッソのお兄ちゃんルッチオと営業担当のドメニコがやって来る。
辛口貴腐ワインのコドロンキオは、さらに多くの日本人を虜にするだろう。
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散歩とサイクリング

2014年05月11日 | Weblog
連休明けの土曜はいい天気になった。
わくわくまで歩き、ほうれん草、小松菜、サラダ菜、葉付き人参、湘南レッド、を買う。

JA中里で、韮、芹、大根味噌漬けを買う。

西友で、牛筋、牛シチュールー、ウイルキンソン炭酸、オールフリー、ニッカモルトウヰスキーを買う。。

牛筋、玉葱、人参を鍋にぶちこみ煮る。
先週灰汁を取るのを忘れたので、鍋の側で灰汁が沸いて来るのを待ち、掬い取る。
庭から月桂樹の葉っぱを採ってきて、黒胡椒とともに入れる。

昼は蒸し麺の両目を良く焼いてパリパリにして、海老、豚肉、野菜を炒めて餡にして掛けた焼きそばを食す。

半藤一利を読み終えた。
20年近く前に、小室直樹から坂井三郎を知り、そこから数年に渡り戦記ものを読んだおかげで、太平洋戦争は従軍したみたいに詳しくなった。
指揮官とはかくあるべしと書いてあるのだが、それが出来るくらいなら今頃総理大臣くらいにはなっていただろう。


午後自転車で平塚まで行く。
永遠のマンネリ、おねえさんのところで、ガーリックバター、三色パン、餡パン、白餡パン、ぼた餅を買い、BOで、東雅夫編「文豪のてのひら怪談」ポプラ文庫 2009年、荒木経惟「天才になる!」講談社現代新書 1997年、小玉祥子「二代目中村吉右衛門」毎日新聞社 2009年を買う。

夜、寅さんを観る、これもマンネリの面白さ。
中年のおじさんがストイックな恋をするアンバランスが心に残るのだ。なぜこの年になって寅さんを観るようになったのか、小林信彦の「渥美清」に啓発されたのだと思い当たる。

ロンググッドバイを観る。
戦争が作った文学であり、原作はアメリカだが、この感覚の小説が戦後直ぐに日本にあったらどんなだったろう。
復員した心ある人は口をつぐみ、心無き人はどこかに後ろめたい気持ちをもって生きた。

川上徹也「物を売るバカ」を読んで、現在のワインの売り方をチェックする。
先日、鈴木敏文さんの話を聞いて、なんと同じ考え方でやっているのに驚いたが、彼我の結果の開きにも驚き、何か他の要素が異なっているはずで、そいつを見つけ出してみようとの魂胆であるが、そんなこと忘れて読んでいて素直に面白い。
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