キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ハレの日の酒

2014年05月06日 | Weblog
五月五日は国府際である。
かつては麦の収穫と田植えが終わった6月20日頃に行われていたと思うが、農家が少なくなり際日を文字通り祭りの日としてから数十年経っている。
今は的屋が屋台を出しているだけだが、昔は農機具や竹製品等を売る店が出ていたと記憶する。
日本の祭りは農業の節目に行われるのが起源になっているものがほとんどだが、今はその意味では無意味な祭りになっている。

父がまだ若い頃、酒は朔日と十五日に神棚に上げてから飲んでいたそうだ、祭りの日も酒を楽しみにしていたろう。
それが高度成長の頃からは毎晩晩酌が出来るようになった。
毎日がハレの日になり、時間の流れが均一になった。
祭りが相対的に日常の延長となり、時間にメリハリがなくなった。

午後平塚に出て、駅前で近頃馴染みになった店で浅酌した。
小田原で朝上がった鯵の刺身が絶品だった。
身が透き通って脂が乗っていた。
酒は白鶴の特別純米山田錦、辛口でまあまあだったが、晴れの日に呑む酒は特別だなあ。
コメント
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