キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

カリスマの研究

2024年06月25日 | Weblog
6時半過ぎに台所へ向かい朝飯を作った。
シメジと茄子と豆腐の味噌汁、鯖の一夜干し、茄子の米油炒め、鯵の唐揚げ、生春巻き、茄子と胡瓜の糠漬け。
夏野菜の茄子と胡瓜が美味い。
涼しいうちに部屋のか片付けをと思ったが、朝飯を食べただけで汗をかいて、これで動いたら汗だくになるので大人しく本を読むことにした。

「社会主義大国日本の崩壊」は1990年に出ているので、バブル崩壊前だが、よくぞ日本の崩壊を予言したものだと感心する。
小室直樹の場合は社会構造から、その社会の行く末を予言していて、ソ連の崩壊もバッチリ予言してその名を高めたが、ソ連の崩壊の最大の要因をカリスマの喪失としたが、カリスマについての研究なんてあるんだと意外だった。

でも考えてみると、同じ能力のように思えても成功する人とそうでない人がいるが、成功する人はある瞬間、天に選ばれたように何をやっても不思議と上手く行き、能力以上の力を発揮して物事を進めて行く。
だが、ある時、天に見放されたように急ブレーキがかかり、今まで上手く行っていたことがすべて裏目にひっくり返り、ただの人に転落してしまう。

これって勝負の時の運に似ていて、運が向いてきたときには一気呵成に勝負に出て、何をやっても上手く行くようになったら、それに水を差すようなことはしてはいけない、何れ勝負の女神が離れて行くまで、なるべくその状態を保つようにする。
この伝でいえば、ツキまくっているやつは手が付けられないから、逆らわないようにして、負けをなるべく少なることしか対処できず、下手に動くことは厳禁だ。
この状態がカリスマなんだとすれば、麻雀に多くの時間とカネをつぎ込んできたことは無駄ではなかったのかもしれない。

思えば仕事をやってゆく上でも、ハードリカーが衰退しワインにシフトした時に、良い目が見え、一気呵成に新商品を導入して5年間は青空天上であった。
運気が衰えた時に、無理をせず、食い散らかした事業を整理して、次に運気が満ちるのを待った。
カリスマを体現できる人間は多くない、カリスマが衰え次の運気が満ちるときに、周りの凡人がこのカリスマを破壊することがある。
凡人というのは嫉妬深くそういった行動に出るもんだが、カリスマのお陰でどうにか良い目を見ていた自覚がなく、自らカリスマを殺してしまったら、自殺行為だと分からない。

ソ連の例でいえば、国を引っ張って行くだけの能力が無いのに、スターリン批判をし、彼のカリスマを殺したやつが国を滅ぼした犯人だ。
まあ、数百万人の人間を殺したスターリンは、カリスマであっても最良の指導者であったかどうか疑問だが。





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