キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

バイオレットフィズ

2014年10月01日 | Weblog
ワインの営業に行こうと思っていて、いつの間にか7,8年が過ぎてしまった。
ニコラと共に野毛のミラクル商会のジョージ岡本さんのところへ出かけて、バイオレットフィズとホッピー黒を飲んだ。
バイオレットフィズはやけに甘かったが、いつぞやも懐かしさ余って何処かで飲んだのだが、やはり甘くてまいったのを思い出した。
色合いが紫ではなく透明に近いので気分が出ないが、40年近く前の味がした。
ここではボルスを使っていた。

ホッピーのほうは隣の長屋の二階にホッピー仙人があるので、そこの専売特許化と思っていたら、ジョージが凍らせたジョッキに凍らせた金宮を注ぎ、ホッピーを一気に流し込み、その手際は如何にも年季が入っていて、実際飲んでみると大した出来だった。

弘美の結婚式でジョージが司会で俺が新婦側の主賓、あの時グリーンのスーツを着て司会をやっていたのが印象的だったが、この夜聞いてみると火事にあって、たまたまクリーニングに出していたのがあのスーツで、他の選択が無かったらしい。
40の時だったから16年前のことらしい。
そんな昔のことなのか。

バーの仕事が跳ね、朝まづめにルアーをたらして、横浜港の岸壁沿いに歩いて家まで帰るとたまにシーバスが掛かる。
魚ってえのはやっぱり岸際にいるもんだなと、そんな話を昔した。

渋谷で「BAR-BAR-BAR」をやっていたのは1年だけだったと聞いて、そんな短い期間だったのかと、記憶との違いに驚いた。

昨日は駒へ行き、チラシを喰って芳林堂へ向かった。
松田哲夫「縁もたけなわ」小学館を買う。

先週ジョナサンと行って久し振りに特上の握りを喰った。
10年前にジョナサンと上司ラファエルが横浜の事務所を訪ねてくれ、その帰りに同じように特上の握りを喰ったのだが、あの頃の新鮮な気分が蘇ってきた。
これだけ良い品質のカバを長くやった割には売れていないなと思う。
もう一踏ん張りして売らなきゃなあ。

松田哲夫はちくまの編集だったが、ちくま文学の森や赤瀬川源平の「老人力」でヒットを飛ばし、倒産後のちくまの中心的な役割を果たしたのではないか。
ちくま文庫は良い、文庫の中で断然群を抜いている。
他の文庫で発売されて買わなかったものでも、ちくま文庫になると買ってしまうなんてこともある。
紙の質、文字、装丁が私には素晴らしく思えるのだが、皆さんはどうだろう。
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