キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

吉田邸

2018年11月19日 | Weblog
湘南は小春日和の快適な天気だった。
セーターを着てサイクリング出かけると文字通り汗をかくほどだった。

娘が五島へ行っていて、パッチャの餌とトイレの交換を妻がやっているので付いて行った。
金魚の糞みたいで情けないが、餌が何処にあるかもわからないし、トイレの掃除もやったことが無いから仕方がない。
妻はパッチャを追いかけまわして捕まえようとするので嫌われている。
女は直ぐに胸に抱こうとするんだよね、男は相手が寄ってくるのを待つ。
妻が餌とトイレの掃除を終えて帰って行った後もネズミのおもちゃで遊んでやっていたが、ひとりぼっちが長くて寂しかったのか、やけに身体を摺り寄せてきた。
初めてのことだが、そんなことされるとヤケに可愛くなって摩ったりするから、ゴロゴロ喉を鳴らしてより密着してくる。
これが女だったらどんなに楽しいだろうかなどと思いながら抱きしめた。

昼の時間になったので家に帰ったが、息子が大磯のコンサートに知人と待ち合わせてゆくので早めの昼めしとなった。
肉、葱、エリンギ、麩、春菊が入った何とも言えない蕎麦だったが、出汁をきちんととってあったので美味かった。

コンサートは城山公園で2時開催と聞いていたが、調べてみると吉田邸でやるようなので、主催者に正確な開催場所を問い合わせると、吉田邸の管理事務所で開催とのことだった。
娘が五島の美味そうな刺身盛り合わせの写真と共に、パッチャの映像を送れと言ってきたので、コンサートの前に娘のところへ行き動画を撮って送った。

息子は歩いて会場に行ったが、僕は自転車だったので、だいぶ遅れて家を出たが1:40に会場に着いた。
高齢者ばかりが50人以上集まっていて、すでに満員に近かった。
奇数月の第三日曜日に開催しているとのことで、もう2年目らしい。
若い女の子のフルートと若い男の子の電子ピアノの演奏だった。
前半の頭が「心の旅」で、終わりが「ひこうき雲」だった。
「心の旅」では何故か涙があふれた、年とともに感受性が敏感になるんだなあ。


コンサートが終わってから庭の散策をした。
釣りをしていた頃、海側から吉田茂の銅像を眺めたが、初めて内側から眺めた。
屋敷が焼けたころは友人がその近くに住んでいて、近くにいたのに見学をしなかったのを残念に思ったが、2年前に建てなおされた。
吉田が愛人と共に二階の窓から富士山を眺めていたと思われる部屋の窓が庭から眺められた。
叔母の父君が吉田茂の侍従医をしていて話を聞かされたので、なんとなく馴染みがあり懐かしい気持ちになった。


余りにパッチャが寂しがっていたので、家に帰ってから直ぐに本をもって娘の家に行きパッチャの傍で読書をした。
近くに寄って来て腹の上に乗ったり、手を舐めたりして喜んでいた。
5時になったので読書を止め、炬燵に入ってTVで相撲を観た。
ここのところの寝不足で居眠りをしてしまったようだが、パッチャは炬燵の中に入って僕の足元で大人しくしていた。
多分眠っていたのだろう、6時過ぎに帰った時もそのままの姿だった。

家に帰り、ゆっくりと風呂に入って出てきたら妻が飯だと叫んでいた。
鮪のカマをコンベックで30分くらい焼いたそうだが、骨の内側は火が通りにくいんだね、生だった。
またもや叉焼、鮪の前に焼いたらしい、春菊のお浸し、切り干し大根。
桃川純米吟醸、洋ナシのスピリット、ホワイトラムを飲む。
飲酒の癖は治らず飲みすぎで内臓疲労だが、精神的な重圧が少し晴れたので酒が美味い。


昨年4月から1年8か月間何もせずに好きな事だけやって暮らしてきたが、心身ともに長い間の疲労から回復してきたように感じているので、いよいよ新たなことに挑戦することにした。
先週から隠居生活に入って以来連絡を絶ってい人たちにも連絡を取り、社会とのつながりを保っていこうと思うし、少しだけ社会に対して思う所を発言することに決めた。
そんな訳で、今日からこのブログも「椿庵酔哲湘南日記」と改めた。

コメント
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