キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

一刀両断されたワイン

2009年06月01日 | Weblog
6月初日の朝、湘南は薄曇、10日後にやってくる梅雨を暗示するかのようなお天気です。それでも、あまり暑くはならず過ごしやすい陽気のようです。

さて、先週信濃への旅の友として携行した「和食の達人が伝授する目利きと技」ですが、旅の終わりまでに読了して、キャリーケースのポケットに仕舞ったままになっておりました。昨日キャリーケースの整理をして、本を取り出し、書店がかけてくれたカヴァーを取って裸にいたしますと、本にかけてある帯の惹句が目に飛び込んでまいりました。“美味しい「食」に出会うための手引書!”これが表で、“一流の和食料理人が現代の食を一刀両断!”こちらが裏です。

この本に「米を知らない日本人」という章がありまして、そこで“日本人ほど自分たちが食べている米のこと、味噌のこと、醤油のこと、その素晴らしさを知らない人種はいないかもしれません。それなのにチーズやワインは学校へ行ってまで習おうとする。私には、どこか馬鹿げていると思えます。”と著者の野崎さんが書いておられます。

戦後民主主義がそれまでの日本を全否定したところからスタートして、良かったところまで否定してしまった傾向が確かにあります。また西洋崇拝は明治の頃からの我が民族の悪しき傾向で、未だその癖が抜けきれません。一刀両断されたのは単にワインに留まらないようです。


コメント
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