キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

早朝帰朝報告

2007年02月01日 | Weblog
午前三時、漆黒の闇の中湘南の波の音だけが規則正しく繰り返されています。気温は高く風は南、時差解消のため、5年前であったらロッドを片手に産卵を終えたシーバスを狙っていたでしょう。昨日バルセロナから帰ってまいりました。

9日間で我がヴァルファルモサの全容を網羅すべく、バルセロナ、ヴィラフランカ、リオハと回ってきましたが疲れました。真冬のぶどう園を見学したのは過去20年で初めてのこと、ましてリオハでは雪が降って、白いぶどう園を生で見ることが出来たので感激しました。しかし夜のリオハは驚くべき寒さでした。3軒ほどバーを回ったら寒さを感じなくなり、5軒ほど回った後には熱くなりましたが・・・。その翌日のバルセロナでは、投宿したホテルの前の海岸でお爺さんたちが一物を引っさげて泳いでおり、お姐さんも全裸で気持ちよさそうに読書にふけっておりました。まあそれだけの距離を短期間で移動したともいえるし。リオハとぺネデスでは可也異なった品質のワインが生産されることの証とも言えます。

今回印象に残った事、アントニオ・ガウディーはサグラダ・ファミリアが有名だが、一般家屋の建築のほうに強く惹かれた。ディナスティア・ヴィヴァンコのワイン・ミュージアムは、ヨーロッパ一というふれこみがこけおどしではなく、一度訪なう価値のある素晴らしいコレクッションである。地中海の魚料理は過去フランスでは感銘を受けたことがなかったが、今回は大いに楽しむことが出来た。料理の流行がスペインに集中して来ている事がうなづけた。

また今回の出張には文庫本を四冊持参し、延べ27時間の退屈なフライトの最中と時差で眠れぬ夜に読破を目指しました。前半で赤江漠の2冊の作品集延べ1300ページを読了いたし、実に充実感にあふれました。後半は、三冊目のSF傑作選は読了したのですが、最後の内田百の”御馳走帖”が読みきれませんでした。しかし、いつもながら異国の地での読書の楽しみは格別でした。

尚、”御馳走帖”が読了出来なかったのは、彼の地のご馳走が大変結構だったことに論を待ちません。
コメント
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