キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ヴァルファルモサ滞在記1月25日Ⅱ

2007年02月23日 | Weblog
今日の名古屋は生憎の雨、明日からのお休みは好天を期待したいものです。昨日尻切れトンボに終わっているヴァルファルモサ滞在記1月25日分の後半です。さて、この日はお昼を食べてからオリオールといよいよペネデスを走り回ります。


ヴァルファルモサ滞在記1月25日Ⅱ

マス・カベレ 上ぺネデス
ヴァルファルモサの本社近くの畑、標高250~300m、97haの丘陵地。石灰質粘土土壌 丘の高い所にはシャルドネとパレリャダ 低い乾燥した暖かい所にはマカベオとチャレロラピエドラ、エルグリルとよばれるプロットに3.2haの古いシャルドネがあり、マス・カベレ リネア・セレクションが造られる。収穫量は35hl/ha、フランス産オーク新樽醗酵後6ヶ月熟成。

これが最初に行った本社から近い畑です。カヴァの原料になる葡萄品種が植えられており、ペネデスの中心地のような気がいたしました。交通量が多い道路が脇に走っていましたし、人影を見る事ができました。注:この後の畑では人っ子一人見る事が出来ない場合のほうが多かった。


マスグラネル 中ぺネデス
赤ワインに適した土地で、テンプラニージョ、メルロ、モナストレル、カベルネソービニヨンが植えられている。この地で唯一のマルベックも植えられており、公的機関の管理を受けている。

ここはこのマルベックをやけに自慢してました。オリオールは社長の息子ですが、ワイン造りを勉強し実際造っているので、とにかく詳しいし葡萄に愛着を持っています。この地区で初めての試みなので、どうなってゆくのか本当に楽しみにしておりました。またこの畑で感じたのですが、ヴァルファルモサという看板と共にいつも大きな甕が畑の角に飾ってあります。これは、昔、実際にワインを醸造していた甕で、現在はヴァルファルモサのシンボルとして置いてあるとの事です。このあたりの車の中で、以前「おいしいね、フレシネ」に対抗して作ったキャッチフレーズ「大したもんさヴァルファルモサ」を教えてやったらやけに喜んで繰り返し口ずさんでいました。

マッシアフレイ 下ぺネデス
ここでは庭のオレンジがたわわに実り美味そうなオレンジ色を要綱の中に輝かせており、当然デカイやつを一個いただいておきました。翌日の朝ホテルでいただいたらみずみずしくて甘くて美味いのなんのって、オレンジの輸出をしたほうが手っ取り早く現金になって良いような気が致しました。
ここには立派な屋敷が建っております。このお屋敷がここでは由緒があって1462年にはワイン造りをしていたという記録があるようです。ここは地中海に近いためか暑い乾燥した地中海性気候で、黒ブドウ品種に適しておりカベルネソーヴィニョン、フラン、メルロ、グルナッシュ、シラが良いようです。標高は240~290mで62ha、砂と粘土と小石のテラス状の畑です。ヴァルファルモサではメルロ・マッシア・フレイという特別なワインを、4.5haの古い畑から造っています。45hl/haという単位生産量でフランス産の新樽で熟成しており、果実風味が濃縮された、アルコール度の高い、タンニンが強くスムースで少しスパイシー、それでいてアフターテイストがエレガントなワインです。15年以上熟成発展の可能性があります。

ヴァルフォート 下ぺネデス
なだらかな丘陵に17世紀の要塞として建てられたようです。アラブ風の異国情緒漂う城です。乾燥した穏やかな夏。最高のバランスを示すこの地でウル・デ・リュブレ(野兎の目)とよばれるテンプラニージョを主にガルナチャ、カリニェーナが植えられています。

マス・バルタ 上ぺネデス
山間の中の谷にある大きな山小屋風の屋敷の周りにブドウ園があります。冷涼で雨の多い気候で私が訪ねた時は霙が降っておりました。冬にはこの小さな谷間が雪で覆われるそうです。山小屋からの見晴らしは見事で、夏にバーべキューができる部屋もあり訪ねた中で一番魅力的でした。ここは風景も良いですし白ワインの良いのが出来そうな感じがいかにもしましたね。
パレリャダ、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、リースリングが栽培されており、高い酸のレベルのワインが造られ、繊細でエレガントなワインになります。ちょうど一年前に訪ねたチリ・アナケナの新しい白ワイン産地レイダを思わせるようなところでしたが、ここのほうが相当寒そうです。


ホテルに一度帰り、夜、オリオールとともに日本人の奥さんがいるという和食のレストランに行く。私は海外の和食はどうも苦手なのでカタラン風サラダとスパゲティーを食べましたが。オリオールは前菜に天麩羅を食べてご機嫌でした。鮨などもあり街の人が慣れた手つきで食べていました。オーナーの奥さんの日本人妻とお話しをしましたが、やはりワインの街、副業として日本向けにワインの輸出をしているとの事でした。気がついたらオリオールの奴、既にブリュットナチュレを二本も飲んでいました。
コメント
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