キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

鯛焼きに合わせるワインは

2007年02月20日 | Weblog
本日は朝小田原へ行き、昼に横浜へ戻って一仕事した後、高輪プリンスで開かれたアルザス・コート・デュ・ローヌ・シェリー試飲会に出かけてきました。アルザスはなかなか売れないワインですが、先日札幌のワインショップできいたところ、トリンバッハとヒューゲルは売れるようになったとの事、この二大ブランドが牽引になって他の多くのメーカーを引っ張って行ってくれると誠にありがたいです。

今回は、理由は聞きませんでしたが、コート・デュ・ローヌとシェリーがくっついた試飲会でした。随分来場者があった様で盛会でした。横浜ワインコレクションでは、アルザスからジャン・ベケー、ローヌからカント・ペルドリ、ケランヌ、セラー・ド・マレノンを出品しました。

隣のテーブルが高瀬物産でマルセル・ダイスを出品なさっており、もう十年にもなるでしょうか、マダムがお一人でこの評判の良い高価なワインの売り込みに来日した時にお会いして、お話を伺ったことを懐かしく思い出しました。確か別れ際グラン・クリュかノーブル・ワインを御礼にいただいた筈、あのワインどうしたんだろう、飲み頃になっている筈なんだがなどと思いをめぐらしておりました。

また、今回一番嬉しかったのは、何方かが人形町柳屋の鯛焼きをお土産にブースへ届けておいてくれたことです。「気の利いた洒落た人が世の中にはいるもんだな、まだこの世の中捨てたもんじゃない」という気持ちにしてくれる粋な計らいじゃないですか。会場を廻って顔馴染みとご挨拶しておりましたが、ワイン・ジャーナリストの細井さんにお会いし、この方がこの粋人と判明いたしました。私のブログを何時も読んでいただいており、先日人形町のことを書いたおり、柳屋の鯛焼きは人が並んでいるのを観るばかりで、買えたためしがなく、食いたいなーと欲望むき出しだったのを気になさっていてくれたんです。今日のような雨の日には流石の柳屋でも客足が途絶えがち、すなわち買い頃の日和との事。流石に通人は違いますね。細井さんありがとうございました。

品川から東海道に乗って一時間、我がホームタウンの二宮まで大事に鯛焼きを抱え、つぶれてあんこがはみ出さないように随分気を遣いました。早速網で焼いて暖め魚体を眺めれば、色白、肉は薄め。かぶりつけば餡は粒餡で甘みは弱く、皮は薄めで可也クリスピー。ばりばりっとした皮の食感にむぎゅーとした餡の食感が混じりあい、皮の無味と餡の抑え目の甘さ、豆そのものの味わいが渾然と口中で混じりあい。噛むほどに固体からゲル状に変化してゆく食感の楽しみと、分離した味わいがゲルの一味に統一され、水分量が多くなりだらだらとしたゲルに変わる頃には自然に胃袋へ嚥下されて行きます。鯛一匹三分の悦楽と化しました。細井さん重ねてありがとうございました。

さて、鯛焼きにあわせるワインは何でしょう?既に私二三日前のこの欄でご説明させて頂いております。はい、焼いた魚には、リースリングです。お解りいただけたでしょうか。

我がイナリヤト食文研のワインとビールはこちらからご覧になれます
コメント
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