キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ヴァルサルモサ滞在記1月27日

2007年02月27日 | Weblog
寒くてお天気の良い日が続きます。酒匂川から眺めた今日の富士は霞がかかっておりました。陽気は締まっていても春霞に富士がかすみだしているのを観ると春も盛りに近づきつつあるようです。今日はヴァルファルモサの本拠地ヴィラフランカからリオハに場所を移してお話は進みます。


1月27日(土)ヴィラフランカからリオハに車で移動
ヴィラフランカからリオハまでは車で4時間半。数日前に降った雪がかなり融けたとの事だが一面の雪景色であった。地中海のカタランとはうってかわった内陸性の厳しい気候、その寒さといったら凍えるようであった。朝の9時にはヴィラフランカのホテルを出発したが、リオハに着いたらお昼時、移動と食事を繰り返す悪いパターンである。

昼食はボデガ近くの村にある新しい料理のスタイルのレストラン、Venta Moncalvilloでオリオールと二人で取った。レセプションで燃え盛っている暖炉の火がやけに懐かしくありがたい。炎を見つめながら好物のカンパリソーダをゆったりといただいた。オリオールのボデガから車で5分のお隣さんのようなもの、オーナーシェフとソムリエの兄弟とはなじみも深く、食事の前に地下のワインセラーも案内してくれ、ご自慢のリオハのセレクションを見せてくれた。リオハのまんまん中、セラーの棚がリオハだらけなのはいたって当たり前だが。

さて食事のメインはヒレ肉のステーキであったが、前菜にかなり多くの皿が出されどれも美味であった。何が出されたのかは残念ながら忘れたが、細かいものがアソートされた皿が幾つか来て、メインが要らなかったくらいである。各お皿が繊細に作られたとても良いレストランである。スペインは現在世界で一番予約が取り難いといわれているエルブジがあり、ヨーロッパの料理をリードしている状況のためか、他にも多くの優れた料理人が輩出しており、独自のスタイルの料理が進化しているように感じる。その方向は少量多品目でかるみを感じさせる。ワインは相変わらずブリュットナチュレ、オリオールが気に入ったレストランには営業をかけて売り込んでいるのと、本人がヴァルファルモサで造っているワインの中で最も好きなワインがこのブリュットナチュレのため、どこへ入ってもこれを取ります。ご相伴を重ねているうちに元々私も最も好きなワインのためか、最初から最後までこれ一本で通すのが当たり前になりつつありました。

一日分を総て書くと昼飯と晩飯の場面だけになり、それでなくても食い物の話ばかりじゃないかと言われているこのブログが飯だらけになりますので、ボデガの様子とバールを梯子してタパスをつまんだお話はまた明日。
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