内容紹介
「図書館が主人公の小説を書いてみるっていうのはどう?」 作家の〈わたし〉は年上の友人・喜和子さんにそう提案され、帝国図書館の歴史をひもとく小説を書き始める。もし、図書館に心があったなら――資金難に悩まされながら必至に蔵書を増やし守ろうとする司書たち(のちに永井荷風の父となる久一郎もその一人)の悪戦苦闘を、読書に通ってくる樋口一葉の可憐な佇まいを、友との決別の場に図書館を選んだ宮沢賢治の哀しみを、関東大震災を、避けがたく迫ってくる戦争の気配を、どう見守ってきたのか。 日本で最初の図書館をめぐるエピソードを綴るいっぽう、わたしは、敗戦直後に上野で子供時代を過ごし「図書館に住んでるみたいなもんだったんだから」と言う喜和子さんの人生に隠された秘密をたどってゆくことになる。 喜和子さんの「元愛人」だという怒りっぽくて涙もろい大学教授や、下宿人だった元藝大生、行きつけだった古本屋などと共に思い出を語り合い、喜和子さんが少女の頃に一度だけ読んで探していたという幻の絵本「としょかんのこじ」を探すうち、帝国図書館と喜和子さんの物語はわたしの中で分かち難く結びついていく……。
読書備忘録
ふたりが出会ったのは上野公園のベンチ・・・それから十五年
いろいろあったけれど喜和子さんの思い通り散骨できてよかった。
娘がいて孫がいた。
九州はね・・・従妹のご主人も実家に帰ると人が変わる。東京に戻ってくると人も戻りおとなしくなる。九州はね・・・とはよく聞いた。
喜和子さんじゃなくてもと、わかる気がした。ずっと小さい時からそれしか知らなかったらそれで済んだのに外を知っちゃうと、おや?と思うかもしれない。
帝国図書館さん!図書館だって好き嫌いがある。図書館が夏子に恋をした。図書館は夏子にやさしくした。困るようなことをする人には意趣返し!
もしも図書館に心があったならの話ね。
そんなことを読んでいたら、また行ってみようか・・・国際子ども図書館に!
建物を見に行っただけだから・・・
★★★★★