内容紹介
医学部でいちばん偉いのは、何科の教授だと思うかね?
超エリート大学病院を舞台に、医師たちの序列と差別、傲慢と卑屈だけを描いた抱腹絶倒、本音の医療小説!
「ふんっ、医療の平等性? そんなもの、あるわけないじゃないか。臓器の王様・心臓を扱う医者が、いちばん偉いに決まってるんだよ! 」
国立大学病院の最高峰、天都大学医学部付属病院。その病院長・宇津々覚が謎の死を遂げる。「死因は不整脈による突然死」という公式発表の裏で、自殺説、事故説、さらに忙殺説がささやかれていた。新しい病院長を選ぶべく院長選挙が近く病院内で開かれる。候補者は4人の副院長たち。「臓器のヒエラルキー」を口にして憚らない心臓至上主義の循環器内科教授・徳富恭一。手術の腕は天才的だが極端な内科嫌いの消化器外科教授・大小路篤郎。白内障患者を盛大に集めては手術し病院の収益の四割を上げる眼科教授・百目鬼洋右。古い体制の改革を訴え言いにくいこともバンバン発言する若き整形外科教授・鴨下徹。4人の副院長の中で院長の座に着くのは誰か? まさに選挙運動真っ盛りのその時、宇津々院長の死に疑問を持った警察が動きだした……。
読書備忘録
ドタバタ・・・
ったく医者のくせしてって、大人のくせして一流ホテルのビュッフェで手づかみで食べ物を投げたりして、もー・・・百目鬼の爺さんがね。
アスカの大学病院のお医者さんて、もっと立派な人たちだと思っていました。でも、実際は社会性の欠如した人ばかりで、診察を受けるのが怖くなりました。
そんなつぶやきに、そうだよね・・・我儘な人多いもんね。
なんといいましょうか、これ誰の本?て、思わず表紙をみちゃったわけで、もちろん伊良部先生が出てくるわけはないのですよ。
お医者さんが書いているのだから大なり小なり事実なんでしょうね。
病院長・宇津々覚が謎の死では、犯人がぴょんと出てきて面食らった。
★★★☆☆