内容紹介
海が怖い。海は死に近いからーー。山では、「この先に行ったら、私は死ぬ」というような直感で足がすくんだこともある。海は、実際恐ろしい目にあったことがないのだけれど、怖い。ある日、友人が海に纏わる怖い話を始めた。話を聞いているうちに、生臭い匂いが立ちこめ……。(「船玉さま」より) 加門七海の五年ぶりの怪談実話集。本書のために新たに三篇を書き下ろし。 ぞくぞくする最強の怖さ。 「"これ本当に実体験! ?"と驚くことばかり。ぞくぞくします。」 高松亮二さんも絶賛の声! (書泉グランデ)
船玉さま
とある三味線弾きのこと
郷愁
誘蛾灯
カチンの虫
いきよう
島の髑髏
浅草純喫茶
茶飲み話
聖者たち1
聖者たち2
怪談を書く怪談
読書備忘録
「船玉さま」「とある三味線弾きのこと」はさほど怖いことはなく、あーね・・・
「郷愁」は、六本木が 「ひと昔前、東京の片田舎であった界隈に残る家々からは、変わらない意地と変われないことへの羞恥と、変えられてしまった怨念がうっすらと立ち昇っている」
「誘蛾灯」
こ、怖いっ!
だっから私は古い旅館や温泉が苦手なのだっ!
読んでいるだけでメンバーの一人となって、暗い廊下や、人のものではない声などが聞こえるところに行っていたけれど、温泉宿で怖い目にあっている私は・・・こっわいのよ。もー・・・
ほら、憑りつかれてしまって、もー・・・
幽霊にも偽物?この旅館は「お化け屋敷だな」と言っちゃうところが・・・幽!
今はもうやめてしまわれたけれど、担当の美容師さんとはこんな話ばかりしていた。
行くたびに、何か新しいことありました?
「いきよう」も怖い・・・聞こえちゃうんだから。本当に聞こえちゃうらしい。
「島の髑髏」
そうそう沖縄に行くと、その場のものは持ち帰ってはいけないというのはよく聞く。石とか・・・
この話は骸骨なんだけれど、そんなのみつけても腰ぬかすだけで持ち帰りはしない。
ただそこは沖縄・・・テーゲー・・・
「浅草純喫茶」
アリゾナってまだあるのだろうか?昔母と行ったときにメニューがこれだけ?になっていたことがあった。なんか変じゃない?出てきたのもすぐそばのデパ地下にあるものをお皿に並べたってのがありありで、もう来るのはよそう。と言っていたら、お店が閉まっていることが多くなりつぶれた?
その後復活して有名店になったみたいだったけれど・・・なんて思って読んでいた。
「Y」ってどこだ?
「茶飲み話」
やはり木の祟りってあるのだろうか?
「怪談を書く怪談」
呼んじゃう?雰囲気のあるところでそういうお話はしないのっ!ってことですね?
面白かった。
休日、家族がいる時に読んだ。
こういうのはヒトリの夜には怖いから読まないことにしている。
★★★★☆