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本・久坂部羊 「人間の死に方 -医者だった父の、多くを望まない最期-」

2017-09-30 06:17:58 | 図書館本 読書備忘録 
人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期 (幻冬舎新書)

 内容紹介
2013年、87歳で亡くなった父は元医師だが、医療否定主義者だった。不摂生ぶりも医者の不養生の限度を超えていた。若いころ、糖尿病になったが血糖値も測らず甘い物食べ放題の生活を続けながら勝手にインシュリンの量を増やして自然治癒させた。前立腺がんになっても「これで長生きせんですむ! 」と叫び治療を拒否。こんなふうに医学常識を無視し自由奔放に暮らした。そんな父が寝たきりになって1年数カ月、医療や介護への私自身の常識が次々と覆った。父から教わった医療の無力と死への考え方をここでご紹介したい。


               

 読書備忘録 

すごいなー・・・
医者であったお父様の事

お父様は85歳で前立腺がんの診断を受けたとき、「しめた!これで長生きせんですむ」と喜んだそうです。
すでに85歳は長生きだと思うけれどそう思ったんだ。

世間では長生きをよいことのように言う人も多いが、実際の長生きはつらく過酷なもの。
お元気なままの長生きは大変いいと思うけれど、足腰弱って好きなところにも行けず、視力低下で本も読めず、聴力低下で音楽も聞けず、おしめ・・・そんなになってまで長生きしたくないから!
ポックリもいいけれど、癌で余命宣告されたなら身辺整理もできるし、年寄りになって亡くなるのには、最後のつらいのを除いては案外いいかもしれない。
最期の大変なところだけ何とかしてもらって・・・そのために私は考えもあるし覚悟もある。つもり・・・

お医者さんも変わっていっているみたいだから、くみ取ってもらえる人に出会えればいい。
もっとも、治療しないのだったら病院にはいられないから、そこんところも考えておかなくてはならないところ。

孤独死・・・私もそう思います。

親族に医者はいないから・・・といっても普通いないわね。
ってことで、自分の考えはきちんと文書で残しておこう。
そしてやはりお金ってところにたどり着くのだ。

★★★★☆