



小学校になじめない帆奈と高校を中退した元・引きこもりのトムおじさん。生きづらさを抱える二人は、懐かしい建物が集まる「明治たてもの村」で一緒に暮らし始める。帆奈の成長と共に起こる小さな事件の数々。ゆるやかに流れる時間が二人を少しずつ変えてゆく。

姪の帆奈はハンナ。お父さんがイギリス人のハーフ。 とても綺麗な女性になり・・・このお話を語っているのはその帆奈
親に捨てられた子ども達の施設で育った恭介が、施設のママさんから言われたことを帆奈に告げる。
「ママさんはさ、子供は明るくなるのが仕事なんだって。大人は優しくなるのが仕事だって。子供はわがままや不満を泣いたり叫んだりしてぜんぶ外に出して明るくなって、それをすくい取って優しくなっていかなきゃならないのが大人なんだってさ」
そして・・・帆奈と恭介は・・・
いいお話だ~と読んで、最後の 「それからの旅、これからの旅」 に、ぎゅっと詰まっていた。
解説の吉田伸子さんが、帆奈の祖父母が学校に告げた言葉に対し・・・
”「自主休校」している子どもたちのために切った、小路さんの啖呵だと私は思う。現実ではこんなふうにはいかないかもしれないから、だから、せめて物語の中で、彼らを守ってあげたかったのだと。” 書かれています。
以前行った事のある


