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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

日本地震学会

2012年10月21日 10時53分20秒 | えいこう語る
日本地震学会が函館市で開催されている。
最終日の昨日、一般公開セミナーが開催されたので、午後から出かけてきた。
この学会の創設者は、明治時代に東京大学で教鞭をとった、英国人ジョン・ミルンである。その奥様が函館出身の堀川トネさんだ。
二人の墓は函館山の山麓にある。そんな縁で、学会が函館で開催されたようだ。
「函館市の地震・津波について」の講義では、地理的条件から判断すると、函館の隣、北斗市の地形が津波の襲来を受けやすい場所だということが判明した。
会場に取材に来ていたH 新聞社のN女史は、以前私の地区担当だったが、今は北斗市担当だ。その事実に驚いていた。会ったついでに、取材材料の提供だ。
函館市町会連合会と函館市長との、対話集会があることを知らせておくと、すぐメモした。
市内のT町会長さんも出席していた。「わざわざ遠いところから」といわれたが、私の地域も同じ函館市なのだが、市民の方には椴法華というと、まだ遠い地区というイメージがあるようだ。
函館市民の中には、8年前の合併が行政主導の単なる土地と人口増やしという感覚しかないのか、いまだに同じ市民として意識していないような気がする。
「わざわざ」といわれると「同じ市民です」と言い返すのが、私のささやかな抵抗だ。大人気ないと思われるが、吸収合併という言葉がいまだに心にあり、つい反応してしまうのだ。
※多分製造中止になった、ガラスの浮き玉。今はプラスチックだ。


民主党のM市議がいた。「大間原発再開に真面目に反対しているのか」と言うと「党の方が・・・」という言い訳だ。「我々はどの党を支持していいのかわからなくなった。いわば政党難民だ。君も離党し『政党難民受入れ党』を結成したらいい」・・・若い議員をいじめてもしょうがないと思うが、つい口に出てしまう。選挙の時は「市民が主役だ」と連呼しているからだ。
大間原発反対運動の闘士I女子もいた。
市長の「大間原発再開無期限凍結」について、「凍結」という言葉は、いずれは「解凍」や「溶解」につながりはしないかというと、心配している。
「溶解」を「解体」にしたほうがいい。「ふげん」「もんじゅ」と原子炉の名前が続いているので、大間原発は「おしゃか」にした方がいいというと、彼女の顔がぱっと明るくなった。今後の反対運動には「おしゃか」というプラカードが街を歩くかもしれない。
パネルデスカッションでは、高齢化の地域にあっては地元の中学生と連携を取ると、意外と中学生の熱心さに驚くということを聞いた。
来年の我が地域の防災訓練は、中学生も交えた「オール・椴法華」体制でいくことを、地元役場の防災担当に話しておこうと思う。
地震学会での出来事を昨夜の夢で見てしまったので、今朝のブログはそのまま書き綴ってみた。
早く書き終えたので、朝6時からのNHK・TVの俳句と短歌は、ゆっくり観れそうだ。
それに今日は、午前8時から秋のクリーン作戦があるので、6時半に役場担当者から電話が入る。
昨夜の雷混じりの雨もやんだので、OKの返事を出すつもりだ。


函館市長の一言

2012年10月20日 11時10分24秒 | えいこう語る
嘗て「函館新聞」が誕生した時、反対したのは北海道新聞だ。
自分の縄張りを奪われるのを恐れ、言論の自由をも省みぬその攻撃は、浅ましい限りだった。
その新参者の函館新聞が、横綱の北海道新聞に対し、金星をあげた。
18日の函館新聞一面、大間原発反対を示している工藤函館市長の「一言」。北海道新聞はあえて書かなかったのか、聞き漏らしたのか知れないが、これを記事にした函館新聞の記者魂にエールを送りたい。
※なんとなく不機嫌そうな風景。


「工藤市長は『私たちは反原発ではない』と述べ、原発論争の照準を『大間』一点に絞り込む、道南で盛り上がる市民団体の運動とは一線を画す考えだ」函館新聞。

国と真っ向勝負する威勢がいい市長として、全国的にも人気は急上昇。私とは同じ団塊世代なので世代共通の勇み足を心配していたところだが、早くも政治家としての馬脚を現したらしい。
大間原発建設本社に乗り込んだ時、勇ましい市長を拍手で見送る、長く大間反対の市民運動の先頭を走ってきたT女史の姿も見えた。市長が味方についたのだ。万感胸に迫るものがあったに違いない。
凱旋帰還した市長に花束を贈ったのは、先日反原発の京大小出先生を函館に招き、会場に溢れんがばかりの市民を集めN女史だ。
彼女たちは未来の子供たちのために「原発ゼロ」を訴えているのだ。
「大間」は反対で「泊」は関係ないというのと同じだ。
原発を受け入れたまちと同じで、よその町はどうでもいいということなのか。
市民団体の運動とは一線を画すというのは、私たち町内会連合会にも喧嘩を売るということか。
「2030年に原発ゼロ」でも「大間は建設再開する」。野田首相と同じタイプではないか。
政治家に必要なのははバランス感覚だ。
党は原発推進だが、自分は反対だという議員も多い。まもなくやってくる選挙対応だろう。党から配られる「餅代」も、貰うものはきちんと貰っている。
政治家ならそれはそれでいいと思う。後は有権者の判断だから。
大間はフルMOXで、泊はプルサーマルだ。どちらも地上最強の猛毒プルトニウムが使用されるのは、函館市長なら知らないはずはない。
高校の先輩、後輩で戦った前回の函館市長選「大間原発は隣の町のことだから関係ない」と言い切った前市長が落選し、後輩の今の市長になった。
もしかして正直なのは、前市長かもしれないと思ったりもする。
「大間一点に絞り込む、市民運動とは一線を画す」
この発言、女性有権者にどう影響するか。
政治家の言葉は国民の生命・財産を守ることに尽きるのではないか。
「なめたらあかんぜよ」
私ばかりでなく世の男性なら、女性のしっぺ返しの恐ろしさは、自分の妻でよく知っていると思うけど。


動き始めた地域主権

2012年10月19日 12時29分56秒 | えいこう語る
これは函館市の行政の現状である。
我が国で明治以降行われて来た中央集権は、戦後しばらく経つと、均衡ある国土の発展を目指した「地方分権」という流れで動き出す。
しかし、道内の地方自治体では、目立った動きが見られなかったような気がする。
その中でも先陣を切ったのは、なんと言ってもニセコ町だろう。
住民の憲法といわれる、自治基本条例(ニセコでは町づくり基本条例と呼ぶ)を日本で最初に立ち上げたからだ。
当時のニセコ町長は、現在衆議員の逢坂誠二氏だ。早速、私の村の町会長研修でニセコ町を訪れたことがあるが、まだ30代の若い町長が、自ら講義してくれたのは、懐かしい思い出だ。
逢坂氏が、町づくり条例の重要な点は「情報共有」と「住民参加」だといわれたのを記憶している。
なかなかその実効性を見出せぬままの地方自治体、その殻を打ち破ったのが
民主党による政権交代のようだ。
政権交代したが、前政権の自民党より自民党になったと揶揄される民主党だが、ここに来て民主党が掲げる「地域主権」の実態が、私たちのような田舎にもどうやら見えてきたのだ。
※秋の野山。こんな風景に出逢うと、無性に飲みたくなる。ススキノを思い出すからだ。


先日函館市役所内で、職員研修会が行われたという。
函館市では今後「地域内分権制度」を推し進めるため、次のような行政方針を職員に周知させたようだ。
「住民自治の拡充や地位力の向上に寄与し、地域主権時代に求められる基礎自治体の自主自立性の基礎となることが期待されるが、その実現には相当の時間と、推し進める庁内体制の確立、職員の意識改革及び地域住民の理解と協力が必要不可欠」とある。
その講師が函館市役所の研修を終え、私の村にやってきてくれたのだ。
先生の専門分野は、地方自治論・コミュニティー政策論、行政学だ。
司会は私だが、出席者は、現在新しい地域づくりに係わっている10人程度だ。
「人口1,000人足らずの村ですので、この人数は実は多いのです」と私が言うと「私のゼミより多いのでうれしいです」と、ウイットに富むうれしいこだまが返ってきた。
さて私が実感したのは、私の地域が1,000人足らずの小ささで、よかったということである。函館市の新方針は『権限や財源を地域に譲り、地域住民の手によるまちづくりを推進する』ということだ。
それには規模が大きな地域より、最小限の私の地域が力を発揮できるということではないか。
しかし、地域内ではどうしても人材不足が否めない。だが、後ろには函館市役所が控え力を貸してくれるのだ。以前からこの地域にはびこっていた『柵』は、外圧も利用すれば何とか取り除くことが出来るだろう。
「民主主義の学校は地方自治体」という言葉を思い出した。
私たちは小さな村にあって、大きな町より、地方自治を身近で学んでいたのだ。
一人勝ちの大東京。スモールメリットを生かせば、再生しそうな椴法華地域。
まったくだめだといわれる民主党も、地域主権でようやくマニフェストが実行され始めてきたようだ。
しかし、死に体の地域が息を吹きかけようとしている反面、対岸の大間では原発工事が再開した。
内憂外患で頭の整理が出来ていないのは、政府ばかりではないようだけれど、工藤函館市長の推し進める「原発反対」と「地域内分権」。
共通しているのは『住民参加』だ。
この『住民参加』が、民主主義の基本中の基本であることを、先日の講義は強調されていたような気がする。
どうやら、自治体学ゼミの聴講生気分が、まだ抜けきれない私のようだ。


違和感を覚えるマスコミ報道

2012年10月18日 14時18分12秒 | えいこう語る
フランスの男子サッカーが日本チームに負けたことで、フランスのニュースキャスターの発言が問題になっている。
好セーブするゴールキーパー川島選手の腕が4本の合成写真を作成、川島選手の健闘ぶりをゴットハンドと称え、それに阻止されるフランスチームの不甲斐なさを叱咤激励するものと私は受け止めた。
フランス人だから単に2倍の4本にしたが、私なら千手観音の合成写真を作るだろう。
そこで終ると問題はなかったが「川島選手は福島原発事故で腕が4本になったに違いない」というような、発言をした。
そこで我が国のマスコミの報道だ。
原発事故で苦しむ被災者を嘲笑してはいけないと、一斉にバッシングを始める。
不思議なことにどのチャンネルを回しても、同じだ。様々な角度から解説してくれるコメンテーターでさえ、異口同音だ。
フランス国民にもインタービューするが、同じ意見だ。たぶんそれに反する意見はカットしたのであろう。エスプリの効いたフランス国民が、みな同じ意見などというのは考えられないからだ。
※北風が吹いているので、北の方角を向いている。自主的行動だ。、誰かに指図などされていない。


私の心の内はこうだ。福島圏内では大量の放射能が放出し、たくさんの人間が被曝しているはずだ。チェルノブイリ事故では、甲状腺がんが多発し新生児に奇形が発症しているという。放射能といえば、私たちはいの一番にそれを恐れる。
青森県沖の鱈からセシュウムが検出され出荷禁止になった。青森とはすぐ目の前の私たちの鱈はどうかと心配するが、水産関係からの発表はない。そうこうしているうちに、室蘭で基準値すれすれの(100ベクレル)マダラが捕獲された。
水産試験所関係者のコメントが、今朝の新聞に載っていた。
「食の安全確保へ引き続き監視を続ける一方で、消費者は不要に神経質にならず、慎重な対応が求められる」という内容だ。消費者が心配して悪いのか。お前たちが真剣に調査結果を発表したらどうなのかと、叫びたくもなる。
10月1日から道南はスケソウ鱈漁が始まり、前浜の漁も好調のようだ。
前浜は青森と室蘭の間の海域なので、口には出さぬが誰もが心配している。
福島でも、恐れるのは子供たちへの影響であろう。
国民が口に出せないことをフランス人が言ってくれた、というコメントがあってもいいじゃないかと思う。
この問題はマスコミの視点がずれている。
バッシングする対象は日本政府へであり、東京電力へではないか。
マスコミが攻撃する相手を別の方に誘導しては、過去に我が国でどんな悲劇が起きたのかを、思い返さなければならない。
我が国のニュースキャスターも、空気に飲まれこむ若い世代が多いようだ。
ここは、年配者のコメンテーターも交えた公平なコメントを期待したいものだ。
といっている間に、沖縄でまた米兵による強姦事件が発生した。
マスコミの報道は、この事件一色になるだろう。
サーカー事件も米軍の問題も、政府の無能振りが批判されなければならないのであり、同時に視点を曖昧にするマスコミも、批判の対象だということに気づいてほしいものだ。


大間原発反対ミニ集会

2012年10月17日 12時24分44秒 | えいこう語る
今朝「とどほっけ村日の出美術館」の鑑賞に外に出た。
玄関から外に出ると、昨夜少し雨が降ったのか、軒ダレがこのような紋様を作っていた。
実に海の村らしい、芸術的図柄だ。


今日は平目の刺身で一杯やりたいものだと、思わず微笑んでしまう。
港から漁船が数隻、沖に向かって急いでいるのが見える。
沖では、昨日午後から出漁したイカ釣り漁船が、帰港せずまだ漁をしているようだ。
定置網の大型漁船も、早朝の沈黙を引き破るほどの轟音を立て、魚場にと向かう。沖縄のオスプレイの轟音は、こんなものではないだろうな、とも頭をよぎる
海を見つめていると、漁協幹部のMさんが通りかかり、ちょいと海端会議だ。
Mさんが言うには、沖の船の動き具合だと、イカ漁は期待できるという。
海水温が例年より高く、全ての魚が不漁の今年、久しぶりにイカが期待できると、うれしそうな顔を見せる。
※左の消波ブロックは、鴎や鵜のアパートになっている。満潮なので朝からブロックの上に立っている。


今日は、Mさんの50?歳の誕生日だという。
「久しぶりに今夜いきますか」と、Mさんは親指と人差し指で輪をつくり、口元に運ぶしぐさを見せた。
「ガッテン承知の助」と、私も早朝から朝日のような笑顔を見せた。
「これから漁港に行って、何か肴でも見繕ってくるから」と、Mさんは愛車「軽四輪トラック」に乗ると、あっという間に立ち去った。
今夜は、いつもの酒友たちで「大間原発反対ミニ集会」の開催だ。
特に漁協幹部のMさんには「フルMOX原発」がどれほど危険かの、講義をしたい。
最近、原発についてノートをとって学んでいる私だが、酒が不味くならないの加減で、得意のダジャレなどを交えての講義としたい。
上京した函館市長も、超党派の原発反対議員たちを前に、運動参加の要請をしている積極的な活動振りが朝刊に載っていた。
今夜の乾杯は「活躍する工藤市長の御労苦に対し、市民として衷心よりエールを送りたい」という、ニギニギシイ発声で始めようと思う。