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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

原発作業員の実態

2012年10月23日 16時45分54秒 | えいこう語る
広島県では3・11以降、暴走族の動きが少なくなったと聞く。
ヤクザの組から、福島原発の後始末の作業員に送らされているらしいということだ。そこには高収入のピンはねが行われているらしいというのは、ある広島県民からの情報だ。
先日、それを裏付けるTVの報道を観た。
福島原発事故現場の最前線で働く労働者の声である。
被曝量が限界だと元受の会社に訴えたら、その下請け会社は仕事をはずされ倒産に追い込まれたという。
命と引き換えに働かされているようだ。放射線の被曝量を記載する日報にも、基準値を超えると記載しないのだ。最前線の人たちもやがては、放射線が原因の病気になるに違いない。
働く場がない現在の我が国、高収入につられ危険を承知で最前線に送られるのは、米国の軍隊への入隊に似ているようだ。
ステーキも食べられ給料ももらえる、だから軍隊に入る。兵を確保するため、ある程度貧困層を保つ政策をしているのが米国だと、黒人志願兵で戦場を経験した方の講演を聞いたことがある。
※陽気のせいか、つつじが咲き始めた。


ある塵肺患者の話だ。
長年トンネル堀の最前線で働き、リタイヤ後、塵肺の適用を受けた。
相当高額のお金が国から支給されるらしく、暮らしぶりは楽なようだ。
認定を受けると働くことは出来ないようだが、船を持ち、優雅な釣り三昧の生活をしている。
その人がある時こんな話をした。
「Aは、俺と一緒に働いていたが、危険だからといい、最前線で働かなかった。そのため給料も少なく、年金だって少ない。若いうち一生懸命働かなかったので、塵肺の適用も受けることが出来なかったので、俺のほうがずっと暮らしは楽だ」という。
今すぐ死ぬとは限らない。それなら高収入の仕事をし、塵肺の適用を受けて、家族を守るという考えだったらしい。
それはそれで人生の選択もしれないが、私たちが払う電力料金や税が、命を引き換えに使われているというのは、納得がいかない。
我が国には51基の原発がある。原発ゼロで廃炉にすれば、今の技術では作業員の被爆は免れない。かといって原発再稼動はもっと危険だ。
厄介なことを承知で、莫大な富が期待できる原発を作り続けた「原子力ムラ」。
村といえば我が「とどほっけ村」も、多少の利権に群がる輩もいた。ムラ社会というのは、横溝正史の小説に出てくるような、しがらみに囲まれたおぞましい世界だ。
今日は原発作業員の実体について書こうと思ったが、ムラ社会についての話になってしまったようだ。
8年前、市町村合併により村民から市民になったが、市民とはなんぞやという問いかけが、そろそろなされなければならないこの頃ではないかと思う。
それは大間原発建設再稼動で、問われているような気がするけど。