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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

函館の夜景に恩返しを

2012年10月08日 16時28分18秒 | えいこう語る
大間原発建設再開について、函館市長を先頭に市民が反対の意志を強めている。
そちらに注意を向けすぎたせいか、長崎市で開かれた「世界三大夜景」に、50年もその地位を保っていた函館が漏れてしまった。
かつては「函館・ナポリ・香港」といわれたが、これからは「長崎・モナコ・香港」だそうだ。
北洋漁業の基地として賑わっていた時代、つまり経済が活発だった時は、街の灯りも最大限に輝き、それが夜景の美しさになっていたのだ。
※高龍寺の山門から函館湾が見える。こんな夜景も歴史の重みがあり美しい。


1977年、米ソ両国が200カイリ漁業専管水域を設定いたことにより操業禁止区域が増え、1999年、函館港を基地とする北洋漁業は終了する。
私の記憶では、北洋漁業の衰退は、60年代後半からかげりを見せていたような気がする。
1970年代頃から函館駅前地区の繁華街が、五稜郭地区に移動し始め、夜の灯りも同時に移動を始めたようだ。
世界3大夜景から落ちたのは、経済の低迷によりシャッター街が増えたのが原因かもしれない。
まさか原発に反対する函館市に、国が裏工作で圧力をかけ、世界3大夜景からはずしてしまったのではないかと勘ぐってもみたが、いくらなんでもそんなことはありえないだろう。
でも、大間原発が稼動すれば、観光都市函館の風評被害は甚大だ。
炉心で核分裂し生成されるプルトニューム239は『半減期が2万4100年』で、世界最強の猛毒だ。
さらに、4000万分の1gで肺がんを発生するというから、対岸の大間で事故が起きたら、函館には人がいなくなり、夜景は消滅してしまうに違いない。
函館の夜景が、再び世界3大夜景の仲間入りを果たすには、函館市長が主張する「大間原発完全凍結」ではなく「大間原発完全解体」でなければならない。
11日、函館市町会連合会の常任理事会がある。
そこでどんな発言をするか、ここ数日、普段でも混乱する頭がさらに混乱しそうな、原子力関係の本とにらめっこの私である。
子供の頃から、先人たちの努力で築き上げた世界一美しい函館の夜景を、函館山に登るたびに心をときめかせてもらった。
今度は私たち市民が、夜景に恩返しをする番がやってきたようだ。