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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

函館市長の一言

2012年10月20日 11時10分24秒 | えいこう語る
嘗て「函館新聞」が誕生した時、反対したのは北海道新聞だ。
自分の縄張りを奪われるのを恐れ、言論の自由をも省みぬその攻撃は、浅ましい限りだった。
その新参者の函館新聞が、横綱の北海道新聞に対し、金星をあげた。
18日の函館新聞一面、大間原発反対を示している工藤函館市長の「一言」。北海道新聞はあえて書かなかったのか、聞き漏らしたのか知れないが、これを記事にした函館新聞の記者魂にエールを送りたい。
※なんとなく不機嫌そうな風景。


「工藤市長は『私たちは反原発ではない』と述べ、原発論争の照準を『大間』一点に絞り込む、道南で盛り上がる市民団体の運動とは一線を画す考えだ」函館新聞。

国と真っ向勝負する威勢がいい市長として、全国的にも人気は急上昇。私とは同じ団塊世代なので世代共通の勇み足を心配していたところだが、早くも政治家としての馬脚を現したらしい。
大間原発建設本社に乗り込んだ時、勇ましい市長を拍手で見送る、長く大間反対の市民運動の先頭を走ってきたT女史の姿も見えた。市長が味方についたのだ。万感胸に迫るものがあったに違いない。
凱旋帰還した市長に花束を贈ったのは、先日反原発の京大小出先生を函館に招き、会場に溢れんがばかりの市民を集めN女史だ。
彼女たちは未来の子供たちのために「原発ゼロ」を訴えているのだ。
「大間」は反対で「泊」は関係ないというのと同じだ。
原発を受け入れたまちと同じで、よその町はどうでもいいということなのか。
市民団体の運動とは一線を画すというのは、私たち町内会連合会にも喧嘩を売るということか。
「2030年に原発ゼロ」でも「大間は建設再開する」。野田首相と同じタイプではないか。
政治家に必要なのははバランス感覚だ。
党は原発推進だが、自分は反対だという議員も多い。まもなくやってくる選挙対応だろう。党から配られる「餅代」も、貰うものはきちんと貰っている。
政治家ならそれはそれでいいと思う。後は有権者の判断だから。
大間はフルMOXで、泊はプルサーマルだ。どちらも地上最強の猛毒プルトニウムが使用されるのは、函館市長なら知らないはずはない。
高校の先輩、後輩で戦った前回の函館市長選「大間原発は隣の町のことだから関係ない」と言い切った前市長が落選し、後輩の今の市長になった。
もしかして正直なのは、前市長かもしれないと思ったりもする。
「大間一点に絞り込む、市民運動とは一線を画す」
この発言、女性有権者にどう影響するか。
政治家の言葉は国民の生命・財産を守ることに尽きるのではないか。
「なめたらあかんぜよ」
私ばかりでなく世の男性なら、女性のしっぺ返しの恐ろしさは、自分の妻でよく知っていると思うけど。