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Lee's Diary

ドラマが好き。
お気に入りのドラマの感想をつぶやいています。

山田太一ドラマスペシャル  時は立ちどまらない  *感想*

2014-04-03 | スペシャルドラマ 感想
(2014年2月22日に放送されたものを録画視聴)

あの地震がなければ、子供同士が結婚し、親戚同士となったかもしれないないが、それほど親しい付き合いではない二つの家族・・
方や津波で家族を亡くし、家も財産も失って、方や何も被害を受けることがなかった二つの家族・・
そんな二つの家族の微妙な関係から溢れ出してくる、登場人物たちの想いが印象的。

津波で何もかもを失った浜口吉也(橋爪功)が、周囲から善意を受けることで感じる複雑な想い。
西郷良介(中井貴一)が語る、自分の無事が後ろめたく感じるのだという気持ち。
何かしないと、気持ちの始末がつかないのだという焦り。
辛さ、悲しさ、恐怖、といった叫びだしたくなるような感情を押し殺さなければならない避難所の暮らし。
“何も隠すところがない”仮設住宅での生活がもたらすストレス。(柔軟剤の入れ物に酒・・ユーモラスな表現に脱帽。)
「津波にあわないもんには分からない。」という言葉をぶつけられる良介の哀しさ。
何もする気にならない虚しさ。
何かにすがりつきたくなる寂しさ。誰かに抱きしめてもらいたくてたまらない心細さ。
などなど、登場人物たちの溢れ出すような想いに、観ているこちらも胸がいっぱいになってしまった。

愛する人を忘れたくない、思い出したいのだと、家族から修一の話を聞き、修一との大切な思い出を語る西郷千晶(黒木メイサ)・・
過去を振り返り、わだかまりをぶつけ合う、良介と浜口克己(柳葉敏郎)・・
(息子と孫による強制・・という流れではあったが)家の跡地で亡き家族を弔う吉也・・と
哀しいことや辛いこと、思い出したくないことや忘れたいことと向き合う姿も心に残る。
そして、まだまだ復興は終わっていないのだ・・ まだ心の傷は癒えないのだ・・とも感じさせるラストに
色々なことを願わずにはいられなくなった。

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