今回のお気に入りは竹鶴政孝パート73、「デザイナー佐藤卓その後」です。
今回はピュアモルトの商品デザインで大成功をおさめた佐藤卓さんのその後のニッカウヰスキーとの関わりについて書きます。
ピュアモルトに続いてニッカから依頼されたのは度数が51.4度もあるウイスキーを世に出すにあたってのボトルデザインでした。
今では度数だけでも銘柄がわかる名品「フロム・ザ・バレル51.4%」です。
このウイスキーは今なお高い評価を受け続けていますが、先月もウイスキー・マガジン社主催の審査会で「ジャパニーズ・ウイスキー・ブレンデッドウイスキー(12年熟成以下)部門」のベストウイスキーに選ばれたばかりです。
「フロム・ザ・バレル51.4%」はご存知の通り「樽から出したそのまま」という「ピュアモルト」のコンセプトをさらに一歩進め、度数も「そのまま」に近付けたウイスキーです。
佐藤卓さんはこの度数の高いウイスキーを眺めながら「濃いウイスキーはどうあるべきか」を考え、「小さな塊」というコンセプトを思いついたそうです。
チョコレートのように「味の濃いもの」は小さな塊のほうがおいしそうに見える、という経験や体験からの連想でした。
瓶を「小さな塊」に見せるために「首」をできるだけ短くしました。
しかし短い首では注ぎにくい・・・そこで考えたのが日本酒のお猪口と徳利の関係でした。
「こぼれそうなものをこぼれないように注ぐ」というやり取りは、人と人とのコミュニケーションを必要とするため、日本酒独特の美しい食文化が生まれました。
人には柔軟な能力があり、使ううちにコツを身につけていくことができます。なんでもかんでも便利にするのではなく人が本来持っている能力をどうやって引き出すかということもデザインのなのだそうです。
佐藤卓さん本人は世の中からパッケージデザイナーと定義されることが多いそうですが、ご自身としては「パッケージのデザインをしているのではなく、中身を届ける時にどうあるべきかという、人と人とのコミュニケーション全体をデザインしている」そうです。
なるほど・・・「ピュアモルト」や「フロム・ザ・バレル51.4%」というウイスキーらしからぬ独特のボトルデザインはこうして誕生したのですね。
一目でそれとわかるデザインだがその特徴のひとつひとつには意味があったとは・・・恐れ入りました。
またニッカのボトルデザインをしてくれることを期待しています。
今回はピュアモルトの商品デザインで大成功をおさめた佐藤卓さんのその後のニッカウヰスキーとの関わりについて書きます。
ピュアモルトに続いてニッカから依頼されたのは度数が51.4度もあるウイスキーを世に出すにあたってのボトルデザインでした。
今では度数だけでも銘柄がわかる名品「フロム・ザ・バレル51.4%」です。
このウイスキーは今なお高い評価を受け続けていますが、先月もウイスキー・マガジン社主催の審査会で「ジャパニーズ・ウイスキー・ブレンデッドウイスキー(12年熟成以下)部門」のベストウイスキーに選ばれたばかりです。
「フロム・ザ・バレル51.4%」はご存知の通り「樽から出したそのまま」という「ピュアモルト」のコンセプトをさらに一歩進め、度数も「そのまま」に近付けたウイスキーです。
佐藤卓さんはこの度数の高いウイスキーを眺めながら「濃いウイスキーはどうあるべきか」を考え、「小さな塊」というコンセプトを思いついたそうです。
チョコレートのように「味の濃いもの」は小さな塊のほうがおいしそうに見える、という経験や体験からの連想でした。
瓶を「小さな塊」に見せるために「首」をできるだけ短くしました。
しかし短い首では注ぎにくい・・・そこで考えたのが日本酒のお猪口と徳利の関係でした。
「こぼれそうなものをこぼれないように注ぐ」というやり取りは、人と人とのコミュニケーションを必要とするため、日本酒独特の美しい食文化が生まれました。
人には柔軟な能力があり、使ううちにコツを身につけていくことができます。なんでもかんでも便利にするのではなく人が本来持っている能力をどうやって引き出すかということもデザインのなのだそうです。
佐藤卓さん本人は世の中からパッケージデザイナーと定義されることが多いそうですが、ご自身としては「パッケージのデザインをしているのではなく、中身を届ける時にどうあるべきかという、人と人とのコミュニケーション全体をデザインしている」そうです。
なるほど・・・「ピュアモルト」や「フロム・ザ・バレル51.4%」というウイスキーらしからぬ独特のボトルデザインはこうして誕生したのですね。
一目でそれとわかるデザインだがその特徴のひとつひとつには意味があったとは・・・恐れ入りました。
またニッカのボトルデザインをしてくれることを期待しています。
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