今回のお気に入りは、ときめくフクロウ絵図鑑です。
北海道新聞の図書紹介コーナーを楽しみにしています。
広いジャンルを紹介しているだけに、購入までいたる本は少ないですが、久しぶりに1冊購入しました。
それは先日直木賞を受賞して話題になった河崎秋子さんのコラムで紹介していた本です。
河崎さんといえば直近の直木賞受賞作「ともぐい」に代表される骨太作品の作家です。
彼女のがっちりした体格と鋭い目つきも骨太作品に重なります。
以前読んだ「土に贖う」も骨太の作品でした。
また積読中ではありますが「清浄島」もそれを期待して購入した作品です。
ところが先日のコラムでは河崎さんの何ともかわいらしい一面を知りました。
紹介した本のタイトルがまず意外。
「ときめくフクロウ絵図鑑」
フクロウが大好きな方が日本のフクロウ全11種と世界の珍しいフクロウを絵と文章で紹介している本です。
ある日河崎さんが窓の外を見ると変わった鳥がいることに気づきます。
しばらく見ていると「ホ、ホウ」という鳴き声が聞こえ、フクロウと判ったそうです。
という書き出しから本書の紹介が始まりました。
著者が若いころからのフクロウ好きだけに絵が上手なこと、フクロウのうんちくに溢れていることなど、興味を掻き立てられました。
ましてや私は博物画の図鑑を愛し、多少コレクションしている者でもあります。
これは読むしかない。
早速注文しました。
本を開くと、想像以上にたくさんのフクロウ画が!
いろいろなポーズ、表情のフクロウが種別ごとに描かれています。
これはすごい。
いつまでもフクロウ画を描いていたいというフクロウ愛あふれる一冊です。
また文章については予想通りフクロウのうんちくがたっぷり。
そのいくつかを忘れないように書き留めます。
・フクロウの古語はツク。ミミズク、コノハズク、アオバズクの名はそこから。
・日本のフクロウは全11種。留鳥だけでなく渡り鳥もいる。(夏に渡ってくる)夏鳥、冬鳥どちらもいる。
・アオバズクは青葉が茂るころに渡ってくることからそう呼ばれている。
・シロフクロウはハリーポッターで有名になった。ただ全身白いのはオスだけ。
・フクロウの耳は左右で位置が違い、獲物の位置を正確にとらえることができると聞いていたが、本書によるとそれは聴覚優先の種に限り、視覚優先の種は左右同じ位置にある。さらに個体によっても差があるようだ。
・フクロウが驚くべき角度まで頭の向きを変えるために、頭に送る血液を溜める袋がある。
・フクロウはまだ飛べないときに巣離れし、その後も親の保護下で独り立ちできるまで養育される。まだ飛べないフクロウを見つけてもそのままにすること。連れ去って育ててもエサの捕り方を知らないため森に帰しても生きていけない。
北海道新聞の図書紹介コーナーを楽しみにしています。
広いジャンルを紹介しているだけに、購入までいたる本は少ないですが、久しぶりに1冊購入しました。
それは先日直木賞を受賞して話題になった河崎秋子さんのコラムで紹介していた本です。
河崎さんといえば直近の直木賞受賞作「ともぐい」に代表される骨太作品の作家です。
彼女のがっちりした体格と鋭い目つきも骨太作品に重なります。
以前読んだ「土に贖う」も骨太の作品でした。
また積読中ではありますが「清浄島」もそれを期待して購入した作品です。
ところが先日のコラムでは河崎さんの何ともかわいらしい一面を知りました。
紹介した本のタイトルがまず意外。
「ときめくフクロウ絵図鑑」
フクロウが大好きな方が日本のフクロウ全11種と世界の珍しいフクロウを絵と文章で紹介している本です。
ある日河崎さんが窓の外を見ると変わった鳥がいることに気づきます。
しばらく見ていると「ホ、ホウ」という鳴き声が聞こえ、フクロウと判ったそうです。
という書き出しから本書の紹介が始まりました。
著者が若いころからのフクロウ好きだけに絵が上手なこと、フクロウのうんちくに溢れていることなど、興味を掻き立てられました。
ましてや私は博物画の図鑑を愛し、多少コレクションしている者でもあります。
これは読むしかない。
早速注文しました。
本を開くと、想像以上にたくさんのフクロウ画が!
いろいろなポーズ、表情のフクロウが種別ごとに描かれています。
これはすごい。
いつまでもフクロウ画を描いていたいというフクロウ愛あふれる一冊です。
また文章については予想通りフクロウのうんちくがたっぷり。
そのいくつかを忘れないように書き留めます。
・フクロウの古語はツク。ミミズク、コノハズク、アオバズクの名はそこから。
・日本のフクロウは全11種。留鳥だけでなく渡り鳥もいる。(夏に渡ってくる)夏鳥、冬鳥どちらもいる。
・アオバズクは青葉が茂るころに渡ってくることからそう呼ばれている。
・シロフクロウはハリーポッターで有名になった。ただ全身白いのはオスだけ。
・フクロウの耳は左右で位置が違い、獲物の位置を正確にとらえることができると聞いていたが、本書によるとそれは聴覚優先の種に限り、視覚優先の種は左右同じ位置にある。さらに個体によっても差があるようだ。
・フクロウが驚くべき角度まで頭の向きを変えるために、頭に送る血液を溜める袋がある。
・フクロウはまだ飛べないときに巣離れし、その後も親の保護下で独り立ちできるまで養育される。まだ飛べないフクロウを見つけてもそのままにすること。連れ去って育ててもエサの捕り方を知らないため森に帰しても生きていけない。