元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「トゥエンティフォー・セブン」

2011-06-10 21:03:21 | 映画の感想(た行)
 (原題:Twenty Four Seven )97年作品。英国ノッティンガムを舞台に、かつてボクサーだった中年男が、落ちこぼれの若者達を集めて鍛え直し、再起を図ろうと奮戦する様子を描いたドラマ。監督は本作で長編劇映画デビューを果たした新鋭シェーン・メドウズ。

 主演のボブ・ホスキンスがイイ味出しており、周りの若造共は知らない顔ばかりだがなかなかの好演。しかし、映画としてはいまひとつグッとくるところがない。何より冒頭に彼の落ちぶれた姿を出してしまったため、本編の展開が読めてしまうのもマイナスだ。

 そして、タッチがクールなようでいてストーリーが微妙に御都合主義的なのが気にくわない。あんなに無軌道な奴らがちょっと他人に忠告されたぐらいでボクシングで「熱血」するはずがないではないか。

 徹底して「スポ根」するか、完全に突き放すか、どちらかに専念してもらいたかった。だいたい私はイギリスの下層階級ドラマはあまり好きではない。登場人物が私の実生活と同じくらいにみじめったらしいので、気が滅入ってくる・・・・というのはともかく(笑)、このネタをハリウッドでやったらもう少しタイトな出来になるのではないかと思った次第だ。

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