元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「オーシャン・オブ・ファイヤー」

2009-09-17 06:23:02 | 映画の感想(あ行)
 (原題:HIDALGO)2004年作品。全然面白くない、腑抜けた映画だと思う。19世紀アラビアで行われていた沙漠横断レースに参加したアメリカのカウボーイと野生馬・・・・という、いくらでも面白くなりそうな題材を取り上げながら、主眼のレース以外のネタがあまりにも多く、さっぱり盛り上がらない。

 部族長の跡目争いだの主人公の出生の秘密だのというエピソードを大幅に挿入する必要はない。単純にレースそのものをケレン味たっぷりに追えばよかったのである。おまけにコースの地理的状況も詳しく描かれず、話がどこまで進んでいるのか全く把握できない。そもそもジョー・ジョンストン監督が得意とする“空撮シーン”がラストを除いて皆無で、どうして彼が起用されたのか理解不能だ(マイケル・ベイだとかローランド・エメリッヒだとか、もっと適任の者が他にいたはずだ)。

 キャスト面でも、主演のヴィゴ・モーテンセンと久々登場のオマー・シャリフはまあ良いとして、それ以外のキャラクターがほとんど印象に残らない。しかも女優陣が不細工揃いで鑑賞意欲も減退。一番目立っていたのが野生馬のヒダルゴ君だったというのは、笑うしかない(それが狙いだったのかもしれないけどね)。ジェームズ・ニュートン・ハワードの流麗な音楽だけが救いである。

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