元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

ヘッドフォン購入とケーブル付け替え。

2007-05-12 07:59:50 | プア・オーディオへの招待
 実家のシステム用にヘッドフォンを購入した。元より私はヘッドフォンをあまり使わない。あの圧迫感がイヤなのだ。とはいっても夜間どうしても聴きたい時があるので、なければそれも困る。今回は以前使っていたSONY製のものがついに“寿命”が来てしまい、やむなく更改した次第だ。



 ヘッドフォンを選ぶ際に最も重要な点は、密閉型だのオープン・エア型だのといった構造ではない。極論すれば、私の場合は音質だってイヤな音が出なければどうでもいい(笑)。一番チェックしなければならないのは“掛け心地”である。どんなに音が良かろうと、頭にフィットしなければ長時間聴いていられない。で、典型的日本人体型のデカ頭である私には海外製品はまったく合わないのである(爆笑)。ゼンハイザーもAKGといった欧州製も、確かに音は良い。でも私にとってはキツすぎてダメだ。もちろん、昨今の若者をターゲットにしたであろうスタイリッシュなデザインのものも全く受け付けない。スマンなぁ~、私は“小顔”じゃなくって(W)。

 さんざん探し回った結果、選んだのはAUDIO-TECHNICAATH-AD700という機種。同社のヘッドフォンは学生の頃に使ったことがあり、それ以来だ。音はややハイ上がりで薄味、物足りないサウンドなのだが、歪みっぽさや極端な強調感がないのが良い。そして何より頭にピタッと収まる。・・・・というか、フィットするのがこれしかなかったから仕方がない(自爆)。

 それにしても、ヘッドフォン売り場の機種の豊富さには驚いた。最近のデジタルオーディオプレーヤーの普及によるところが大きいのだろう。プレーヤーに付属しているイヤホンは“オマケ”でしかないから、まともな音で楽しみたかったら別途調達するしかない。それに、DJ用の製品も目に付く。また、スピーカーでは海外製品に押されっぱなしの国産機が、ヘッドフォンの分野では頑張っているのも印象的だ。

 さて、以前RCAケーブルをメイン・システム用に何本か買ったことを述べたが、実装した際のことを書いていなかったので、遅ればせながらインプレをアップしようかと思う。繋げてみたのは米国Belden社の88760という線材を使った赤いケーブルと、MOGAMI(モガミ)のNEGLEX2534。そしてサブ・システム用に使っているLSSC(「吉田苑」製)も持参した。



 結果、驚いたことに3本の中では一番安価であるMOGAMIの圧勝だった。そして意外にも一番良いと予想していたLSSCがまるでダメだった。言い忘れたが、メイン・システムはスピーカーがダイヤトーンの最後期の4桁シリーズ、アンプがアキュフェーズ、CDプレーヤーはTEAC製である。美音調のKEFのスピーカーを使用したサブ・システムとは違い、ストレートでアキュレートな傾向にまとめている。やはりこういう音調のシステムだと、ケーブルに少しでもクセのあるものを持ってくると音が濁るのであろう。解像度・情報量重視かつフラット指向で詰める必要があり、美音系のLSSCは完全にアンマッチで、中低域がボケボケになってしまった。

 それにしても、MOGAMIはサブ・システムでの実装結果も悪くなかったし、この汎用性は素晴らしいものがある。業務用だから・・・・ということでもないのだろうが(同じ業務用でもBeldenはクセがある)、徹底したナチュラル傾向で、真の意味でのリファレンスと言えるだろう。特に聴感上のS/N比(ノイズ低減度)の良さは印象的。つくづくオーディオアクセサリーの性能は価格とはあまり関係がないことを実感した。
コメント
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