斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

スタンドプレーはご遠慮ください

2005年03月01日 | クルマ
本家アメリカのアカデミーショー授賞式関連の報道映像を見て感じたことです。

授賞式の行なわれるチャイナシアター(だったと思う)のエントランス前には,受賞候補者を迎え入れる赤絨毯がしかれています。
例年通りなら,受賞候補にノミネートされている一流俳優達は,この日のために用意した豪華な衣装で着飾り,キャデラックやサバーバンを改造した巨大なリムジンを会場に横付けして登場していましたが,今年はちょっと違ったようです。
絨毯に横付けして登場までは例年通りだったのですが,クルマが違いました。
横付けされたクルマはなんと、「トヨタプリウス」だったのです。
何でもかの地では,「環境に配慮している」とか「知的である」ことをアピールするのに欠かせないアイテムだそうです。
ハイブリッド乗用車に乗っていることで,環境はをアピールするなら,「ホンダインサイト」に乗ってくるか,「普段使い(これ1台しか持っていない)である。」べきです。

要は普段の積み重ねのほうが大事なのです。この日一日だけ,大勢の前でアピールしても,意味が無いし,免罪符は手に入らないと思います。

個人的な見解としては,年に一度のハレの日なんだからこそハメを外したようなクルマで登場したほうがお祭として盛り上がるし,世界に配信される映像なんだから,夢を売る商売の人として,そっちのほうがいいんじゃないかと思います。
アメリカという国は大袈裟なくらいに自己主張をしなければ,立場が無くなる国だとは聞いていますが,当方のような日本に住む田舎者には,背中が痒くなるくらいに露骨な感じがしますけどね。
まぁその辺が,アメリカ人は粋じゃないところのような気がしますけどね。

「この日のために二酸化炭素の排出権を貯蓄し,この日に使い切る。」これこそが,夢を売る商売についた人の粋というか心得のような気がします。
でもこういった生き方をリアルに実践しているのは,サンバカーニバルの日にはじけるブラジル人なんだよな‥。

この日だけプリウス乗ってきて,環境に配慮していることをアピールするスタンドプレーが,一番無粋だと思けどね。

「普段の積み重ねが無いのに,大勢の前でだけアピールする。そんな姿勢や行動が演技にも出てんじゃねェの?だから大賞が取れねぇんだよ。」と某俳優には言っておきましょう。

補足
当方は,テレビやネットのニュースでアカデミー賞関係の報道を見たはずなのに,受賞作品や俳優や女優に関して,何だったのかはまったく覚えていないし,ネットで調べようという気もおきません。
ただ覚えていることは,俳優のレオナルドディカプリオ氏と他数名がプリウスで会場に現れて,自然環境への配慮をアピールしたディカプリオ氏が大賞を取れなかったということだけです。