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バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その3(押角峠と押角駅)

2014年04月28日 | バイク
【記事作成日:2014/5/4、現地訪問日:2014/4/26】

 このエントリでは、
 ・バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その1(横浜→茂市駅まで)
 ・バイクで旧岩泉線を訪問してみる・その2(茂市駅→岩手和井内駅まで)
 の続きとして、今回の岩泉線沿線見学ツアーのハイライトである秘境駅の押角駅とその前後の押角峠(酷道340号線)をバイクで訪問したときの状況を記載します。


旧岩泉線 茂市駅から岩泉駅まで (クリックでgoogle mapの元データへ)


A…茂市駅
B…岩手刈屋駅
C…中里駅
D…岩手和井内駅
E…押角駅
 :
かつてこの間に宇津野駅あり(廃駅)
 :
F…岩手大川駅
G…浅内駅
H…二升石駅
I…岩泉駅


1. 岩手和井内駅から押角駅まで


岩手和井内駅から押角までの地図(抜粋)



31押角峠スタート

 茂市駅から和井内の集落を過ぎるまでの道は、一部狭いところはあったもの、ごく普通の一般的な生活道路という感じでした。ところが押角峠に近づいてからは、道幅は狭くなり、一気に酷道色が強くなってきます。



32路肩注意

 ヘマをするとガードレールのない川底にドボンです。



33路肩と崖

 路肩のガードレールはあまり役に立っているとは思えず、網タイツ(←正確にはタイツではない)を被せられた山肌も今にも崩れ落ちてきそうです。



34役に立っていないガードレール

 特にガードレールは、あちこちでぶつけられており、バイクが路肩に落ちてしまう程のスペースが空いている個所もちらほらと見つかりました。



35雪崩

 川の向こうの岩泉線の線路を見ると、雪崩で線路が埋まっちゃっている状態でした。
 この日の岩手は20℃を越える暖かい日で、茂市からはバイクの上着(3シーズンジャケット)を脱いでおり、中のインナーも脱ごうかどうか迷うぐらいの暖かい天候だったのですが、山間部ではまだこれだけ雪が残っていることに驚きました。



36刈屋川沿いの風景

 刈屋川はイワナやヤマメ、鮎などが釣れる清流で、釣り人には人気のところだそうです。(要日釣券)



37国道340号のおにぎり

 そろそろ押角駅に近づいてきました。



38押角駅入口の標識

 そしてついに目的地である押角駅に到着です!


2. 押角駅付近を散策してみる

 ここでまず、押角駅について簡単に説明します。
 詳しくはWikiPediaの押角駅の項を参照頂きたいのですが、この駅は周辺に人の気配はほとんど無く、駅はホームだけで風雨をしのげる駅舎もなく、さらにホームに行くためには、手すりが片方にしかない安全性の欠ける小さな仮設橋を渡るしかないなどという、全国屈指の秘境駅としてその手の人たち(逸般人)には名の知れた駅でもあります。


押角駅周辺の地図

 地図のマークEが押角駅入口の標識がある付近、そして真横にある小さな橋を渡って、ちょっと下ったところにあるのが押角駅のホームです。また近くには養鱒場があって、そこに繋がる道には車の通れる橋がかかっています。(地図上の白い道)



39「←押角駅」の標識が指し示す方向を見てみる

 まるでキャンプ場の跡地みたいで、この先に駅があるとは到底思えない光景です。(実際に駅はもうないのですが…)



40橋の入口(立入禁止)

 そして駅に向かう橋のところまで行ってみると、その橋は「あぶないから入ってはいけません」のロープで閉鎖されていました。_| ̄|○
 正直なところ、せっかくここまで来たのだし、誰も見ていないから自己責任で橋を渡って駅のホームまで行こうかどうか本気で迷ったのですが、社会人としての節度を守り、ホーム上陸は諦めました。(不法侵入という犯罪を犯したくないのと、川に落ちるリスクが怖かったという点もありますが)


41駅への橋(近くから撮影)

 橋の床板は(ぱっと見は)腐ってはいないようでした。なお、橋を渡った先は、雪崩の雪が線路を越えて、駅への通路付近にまで達していました。(確かに危ない)

【2014.6.24 追記】
 私が見たかった、この橋を渡った風景そのものの動画がYouTubeにありましたのでリンクさせてもらいます。

 秋の押角駅を散策してみた。
 




42押角駅はこの方角

 橋の手前から左斜めの方向が駅の場所ですが、枯れ木が途中にあってよく判らない状況です。



43養鱒場近くの橋へ移動

 せっかくだから白いガードレールの付いた養鱒場へ行く道の橋に行ってみます。



44駅への橋を遠くから

 養鱒場の橋から先程の小さい橋を見るとこんな状況。



45リンゴパンで休憩

 ブログ主はここで一服することにし、岩手和井内駅近くの店で買ったリンゴパン(宮古市和井内の東舘ツカ子さん作)を、茂市駅で買ったペットボトルのお茶と一緒に流し込みます。そしてなんとなくガッカリ感の残った状態で、岩泉に向かって峠道を再び進み出します。

【2017.7.21 追記】
 押角駅に繋がる小さな橋は、(岩泉町に大災害をもたらした)2016年の台風の影響で流されてしまったようです(現状写真付きTwitterへのリンク)。もう二度と対岸側には行けないのかと思うと残念です。



3. 押角駅から押角峠・雄鹿戸トンネルへ


押角駅から押角峠の先(雄鹿戸トンネル付近)の地図


46押角峠へ

 押角駅から先は、さらに山へ山へと進んでいきます。



47堺の上踏切

 こんなところにも警報機の付いた踏切がありました。この踏切も線路側にはトラロープが張られています。



48押角トンネル

 岩泉線の方は、約3kmの長い押角トンネルにここから入ります。なおトンネルの入口は柵で封鎖されていました。



49刈屋川押角砂防えん堤

 途中にあるミニ砂防ダムです。



50山道

 岩泉線がトンネル入りしてから先の国道340号線は、急峻な山道酷道モードに切り替わります。



51なだれ注意の警告看板

 関東の住人は普段見かけることのない標識です。



52雪崩の一歩手前

 ここは山肌の雪がフェンスで止まっており、一部漏れ出した雪が下に落ちている状態でした。
 ブログ主はこの光景を見て「あかん、ここは軽い気持ちでうかつに通ってはいかん道や!」と、直感的/本能的に感じました(エセ関西弁で)。



53来た道を見下ろす

 ここから先は勾配とカーブがきつく、先程の雪崩一歩手前の場所が、あっという間に眼下になりました。



54押角駅は下界

 そしてもうしばらくすると、押角駅のあったところは下界の遙か先にあるような状況でした。



55岩泉まで24km

 そして岩泉まで24kmの看板のところまで来ると…



56雄鹿戸トンネル入口

 今度は国道側のトンネルである雄鹿戸トンネルに到達。(押角も雄鹿戸も、どちらも「おしかど」と読みます)。ちなみに写真の気温計は壊れているのか、何も表示されていませんでした。



57雄鹿戸トンネル直前

 雄鹿戸トンネルは昭和10年に出来た古くて狭いトンネルで、噂によるとここは“でる”らしいのですが、昼間だったせいかブログ主は全くそうしたものは感じませんでした。
※ デルというのは、もちろん米国のコンピュータ会社のことです!



58雄鹿戸トンネル安全祈願碑

 トンネルを渡った先の岩泉側の入口付近には、安全祈願碑や下の山神碑なるものがありました。



59雄鹿戸トンネル山神碑



60岩泉町へ突入

 ここから先は下り坂になっていきます。最終目的地の岩泉まであと一息です。

 (その4へ続く)



【20014/6/24 追記】

 逆向きになりますが、押角駅前後の区間の車窓の動画が見つかりましたのでリンクさせて頂きます。

岩泉線押角駅ー岩手和井内駅間の車窓


岩泉線 岩手大川-押角 車窓


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