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国道157号線で福井・岐阜県境(温見峠)を越えてみる・その2(越前大野→温見峠)

2014年08月02日 | バイク
【現地訪問日:2014/7/19】

 このエントリでは、国道157号線で福井・岐阜県境(温見峠)を越えてみる・その1(前編)の続きとして、福井県側(越前大野)から温見峠に至るまでのツーリング状況をレポートします。


1. 今回の地図

 今回の旅の目的は、国内最凶クラスの酷道とされる温見峠を走ってみることです。
(温見峠の概要は、その1やWikipediaの温見峠国道157号の項を参照ください)


国道157号線 温見峠越えルートの地図(越前大野⇔本巣市・樽見)

 このエントリではその温見峠越えルートの前半として、福井県側の大野市街地から真名川ダム・麻那姫湖(まなひめこ)を通って、温見峠に至るまでの区間について記載しています。


大野市街地から麻那姫湖過ぎまでの地図(国道157号線)


麻那姫湖過ぎから温見峠付近までの地図(国道157号線)

今回のマップデータ(google mapへ)


2. 走行記録


01 越前大野出発時点

 突然のざーざー降りの雨に見舞われたブログ主は大野市街地のスーパーで雨宿りと腹ごしらえをしていました。そして雨の上がった15:30頃、温見峠に向かって出発します。
 しかしながらこれから越える山の方向は“絶対に雨が降ってない訳がない”と言い切れるようなぶ厚い雨雲に覆われています。(;´Д`)
 これから雨に打たれながらの苦行になることを覚悟しつつ、薄暗い山に向かって突入していきます。



02 道路情報の電光掲示板

 電光掲示板には「倒木・落石多し。大型車通行禁止」という酷道らしい案内がなされていました。つい先程までまとまった雨が降っていたものの、幸いにして交通規制はかかっていない状態だったので、安心して山に向かって突入します。
 なお写真のガソリンスタンドが、岐阜方面に向かって最後のガソリンスタンドのようでした。(この先70km以上、ガソリンスタンド無し)



03 県道170号分岐点

 岐阜方面へ向かうまともなルート(R158の九頭竜湖方面)への分岐点です。
 引き返すなら今のうちですが、覚悟を決めてぶ厚い雲の温見峠方面へ直進します。
 


04 山岳区間入口

 岐阜方面大型車通行不能の警告看板が出されています。



05 警告看板

 こちらにも落石注意と大型車通行不能の警告看板が出されています。



06 真名川の上の道

 ダムに向かってだんだんと高度を上げていきます。道沿いの真名川が随分谷底になってきました。
 


07 遠くに見える赤いロックシェード



08 その赤いロックシェードに到着 (下若生子地区)



09 真名川ダム

 そして大きな真名川ダムに到達します。



10 春の里・麻那姫像

 ダムの近くには、金ぴかの像がありました。
 これは麻那姫伝説の麻那姫さんらしいのですが、詳細はWikipediaの真名川ダムの項を参照下さい。



11 麻那姫湖(遠くに道が見えます)



12 麻那姫湖沿いの道路

 この辺りの道路は片側1車線の走りやすい環境ですが、進行方向左側はガードレールはなく、ちょっとしたブロックがあるだけです。
 無論、転落すると谷底(ダム湖)にドボンの死亡事故が待ってる訳でして、しれっと恐ろしい道路環境になっています。小心者のブログ主は、ひたすらセンターラインに近いところを走っていました。



13 連続雨量の交通規制予告

 この先は連続雨量120mmで通行止めになるとのこと。



14 麻那姫湖に沿ってひたすら先を目指します



15 この先道幅狭し(下笹又地区)

 「この先、道は狭いけど大型車が来るので注意してね!(^^)」という、いやらしい警告が出されています。



16 麻那姫湖の終わり付近

 麻那姫湖の終わりに近づくと、センターラインのない1.5車線程度の道が出てきます。でも、まだまだバイクでは難なく走れる道になっています。



17 福井県道230号 大谷秋生大野線との分岐点

 そして笹生川ダム方面の県道230号との分岐点に到達します。

 

福井県道230号線の地図

 県道230号・大谷秋生大野線は、九頭竜湖の裏側を通って国道157号線に至るルートですが、全線車の離合が困難な1車線で、断崖絶壁の個所を通る険道になっています。
 この道は温見峠では物足りない酷道マニア向けの追加コースとなっていて、私も翌日走りたいなと思っていた県道になりますが、今回はスルーします。



18 県道交通規制予告

 9月2日まで片側交互通行の交通規制があるとのこと。
 


19 電光掲示板

 この先大型車通行禁止の警告が出されています。



20 柵(中島地区)

 ダム湖を過ぎると、酷道のかほりがちらほらとしてきます。



21 源流に近くなってきた感のある風景です



22 巣原ロックシェッド

 大野市内を出発するときは雨に打たれることを覚悟していたのですが、幸いにして雨はほとんど降っておらず、路面も乾きかけている状況でした。



23 温見峠まで10km

 温見峠より福井県側は道の改良が進んでいるという話は聞いていましたが、実際に峠の10km手前まで難なく到達してしまいました。

「この調子なら全然楽勝。峠まであとちょっとやん!」

そう思っていた時期が私にもありました。



ところがそれから間もなく、通行できない真新しいトンネルに突き当たります。



24 開通前のトンネル

 現時点で改良が進んでいるのはここまでのようです。右の旧道の方に進んでいきます。



25 一気に酷道臭の漂う道路へ

 「なんということでしょう!」(←ビフォアアフター風に)
 
今までの道が嘘のように、一気に狭くて荒れた酷道に様変わりします。
道の選択肢はここしかないので渋々進んでいきますが、

 「自分が走っているのは、本当に国道157号線なのか?
  もしかしたら全然違う横道に入ってしまったのではないか?」

そんな疑念が頭をよぎります。



26 普通ではないおにぎり

 でも「そんな心配はご無用!」と言わんばかりのおにぎりが出てきます。
ところがこのおにぎりは背丈が小さく折れ曲がった異様な格好をしています。
あたかも異次元空間から飛び出してきたような薄気味悪いおにぎりからは、

 「ふっふっふっ、お前は国道157号線からは逃れられんのだ!」

という悪魔のささやきが聞こえてきそうです。



27 車1台がようやく通れる小さな橋



28 どう見ても山里の田舎道(熊河地区)



29 温見地区に到達

 そして峠の名前にもなっている温見地区に到達します。



30 峠はまだまだ先

 目的地の岐阜県はひと山越えた先にあるのですが、まだまだ道は遠いです。
 付近に建物や街灯のような人工物はない寂しい状態で、「日が暮れてから、こんな道は走りたくないな…」という不安さというか、物寂しい感覚になります。



31 温見ストレート1

 そして見通しの悪いカーブが連続する狭い道を突き進んでいると、酷道マニアからは「温見ストレート」と呼ばれる見通しの良い直線道路が突然現れます。



32 温見ストレート2

 道の両側の並木からは、これから戦地に向かう兵士を見送ってくれているような感覚を受けます。



33 民家発見(温見地区)

 「おー、こんなところに民家が!」と、この付近で人の営みがあることが判っただけで、なんとく安心感が出てきます。

 これまでは単に幅の狭い道路が続いていたようなものですが、ここから先が一気に酷道モードに様変わりします



34 急峻な峠道開始

 温見峠の頂点に近づくほど、道は険しくなっていきます。



35 狭い崖側

 この辺りの道は狭い1車線の上、山側は落石や影崩れが起きそうで、川側はガードレールのない危ない道路になっています。無論、道を踏み外したら谷底にドボンです。



36 奥へ奥へと続く道路…

 奥に見える山の中腹にガードレールのような白いモノが見えます。
もしかしてあそこまで行くんでしょうか…



37 まるで石畳な路面

 この辺りは綺麗な石畳が整備されています…というのはもちろん大嘘で、舗装道路の路面がひどい状態になっています。



38 ついさっきまで走ってた道が下界に

 えらくキツイ坂を登っていくと、ものの数分前まで走っていた道が下界の彼方に見えるようになりました。
 バイクだから坂道も楽々ですが、こんな道を徒歩や自転車で通りたくはないものです。



39 峠の頂上間近

 ついに温見峠のてっぺんが見えてきました!



40 温見峠・岐阜県側から

 ついに福井県と岐阜県の境になる温見峠に到着しました。
 温見峠は分水嶺で、この峠より福井側に流れる水は日本海へ、岐阜側に流れる水は太平洋に流れます。本州のど真ん中に来たなって感じがします。
 温見峠の頂上に到着したのは17時頃で、越前大野を出て約1時間半でした。途中、頻繁に止まっては写真を撮って先に進むようなことをしていたので、普通に運転していれば1時間程度で来れたと思われます。



41 能郷白山登山道入口

 能郷白山は奥美濃の最高峰で、岐阜(美濃)で最も遅くまで雪が残ると言われる山です。
 温見峠はこの能郷白山に一番近い(短距離で行ける)登山道の入口になっていて、登山届けのポストもここに設置されています。



「いや~、酷い道だった!」(←微妙な達成感)

 そう思いながら今度は岐阜県側に下っていくのですが、これまで以上の超絶酷道が待ち受けているとは、この段階では想像していませんでした。

その3へ続く

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