【乗車日:2017/8/2、記事作成日:2017/8/11】
今年(2017年)の5月頃でした。嫁方の親からブログ主に
「今度の夏休みに愛媛まで一家揃って里帰りする予定がある。四国にはアンパンマン列車なるものが走っているようなので、アンパンマンが大好きな4歳の孫(ブログ主から見た甥っ子)をそれに乗せてあげたい」
…とのお話し(依頼)がありました。
JR四国のパンフレットの表紙 (クリックで拡大)
乗り鉄のブログ主にとっては、鉄道旅行の計画を立てるなどお手のもの。無論、二つ返事で引き受けます。
しかし今回ブログ主は、それ以上にこの計画に期するものがあったのでした。
1. 子供の心を掴むことの重要性について (どうでもいい話)
ブログ主はいろいろと間違った性格・性癖・考え方を持っているのですが、こういう人格が形成された要因の1つに電気グルーヴの存在があります(ブログ主はかつて「電気グルーヴのオールナイトニッポン」のリスナーでした)。
その電気グルーヴの3rdアルバム「KARATEKA」の4曲目「人事をつくさず天命を待つ」の歌詞の中に、“プチブル教祖は説教好きで 子供の心掴み 得意顔”という一節があります。
子供(ちびっ子)というものは、面白いものには全身で喜びや笑いを示し、面白くないものには全く笑わないというシビアな反応をするもの。そのため大人がちびっ子の心を掴むには高度な専門スキルが必要と認識しています。
しかしブログ主のような変態紳士たるもの、ちびっ子の心を掴む必殺技の1つや2つは身につけていなければならないという矜持があり、そしてちびっ子の心を掴んだら得意顔をしていたい…とも常日頃より思っているのであります。
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そんなブログ主に試練の時が来たのは、2年前の秋の社内ソフトボール大会のことでした。
ソフトボール大会といってもガチの試合ではなく、ちびっ子達も参加可能なゆるいレクリエーションだったのですが、その時に幼稚園児ぐらいのちびっ子が「面白くない」といって、ぐずりだしてしまったのです。
「ここは俺様の出番だ!」
…そう思ったブログ主はちびっ子を喜ばせるべく、長年暖めておいた必殺技(※一子相伝のためインターネットでは公開できません)を繰り出したものの、ラオウに挑んだヒューイ並に全く効果を与えることができず、哀れにも大爆死してしまったのでした。
社内ソフトボール大会でちびっ子に挑んだブログ主 (※ イメージです)
そんな失意に沈むブログ主の前に現れたのは、ちっちゃい子供のいる若手社員のXくん。何故か妙に絵心のあるXくんは、スコアボード用の黒板にチョークで絵を描き始め、
「ほーら、ジバニャンだよ~」
といって、何も見ずに妖怪ウォッチのジバニャンを上手に描き上げたのでした。
ぐずっていたちびっ子は、これを見るやいなやキャッキャいって大喜び。すっかり機嫌を取り戻しました。そしてそれを見ていた周囲の大人たちも「よかった、よかった。(^^)」とほっこりした空気になっていたのでした。
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しかしこの光景を見たブログ主の心境は複雑でした。
はっきり言って
負けたと思いました。
悔しいと思いました。
そして「レイの技を見て美しいと思ったから」というかなり無茶苦茶な理由でレイを亡き者にしようとしたユダさんの気持ちが何となく判ったような気がしました。
かなり無茶苦茶な理由でレイを恨むユダさん
この出来事があって以降、ブログ主は「次こそはちびっ子をきゃっきゃ言わせてくれるわ!」とリベンジする機会を伺っていたのですが、そうした機会はなかなかなく、今回の依頼を受けて「ついにその時が来たか…」という感じになっていたのでありました。
2. アンパンマン列車の計画を立ててみる (本題)
くだらない話はさておき、ここからが本題です。
今回の義父母からの依頼は「孫をアンパンマン列車に乗せて喜ばせてあげたい」ということでしたが、そのアンパンマン列車なるものは何種類かあります。詳細はJR四国のアンパンマン列車の公式ページ確認して頂きたいのですが、このうち愛媛県(松山)方面を走るのは次の2種類となっています。
(1) 松山~岡山/高松間を走る特急しおかぜ・いしづち号(8000系)の一部
8000系のアンパンマン列車(予讃線を走るアンパンマン列車のページより整形・転載)
と
(2) 松山~宇和島間を走る特急宇和海号(2000系)の一部
2000系のアンパンマン列車 (※転載元同上)
ただし宇和海のアンパンマン列車は運転区間が乗りたい区間から外れることもあり、今回は候補から外れることになります。
また瀬戸大橋線を候補に加えてよいのであれば、次のトロッコ列車も候補となります。
(3) 岡山~高松/琴平間を走るアンパンマントロッコ号
アンパンマントロッコの写真 (JR四国の観光列車<瀬戸大橋 アンパンマントロッコ>のページより整形・転載)
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そしていろいろと頭を悩ませたのですが、
・4歳の甥っ子が喜びそうな、かつ乗車中に飽きなさそうな車両を選ぶ
・乗り継ぎ時間は長時間空けない
・瀬戸大橋からの風景を十分に楽しむ
・トロッコ列車で風に当たる楽しさを味わって欲しい
・旅費の多少アップについては目を瞑る
という条件の下で考え抜いた鉄ヲタ視点満載の変態的乗り鉄プランは次の通りです。
(1) 松山(8:10)→特急しおかぜ10号→(10:33)児島
この区間では主目的の1つである8000系のアンパンマン列車のアンパンマンシートに乗車。この日の最終的な目的地は岡山から新幹線を乗り継いだ大阪ですが、終点の岡山までは乗車せず、一旦瀬戸大橋を渡って最初の駅である児島駅で下車します。
JR四国 予讃線8000系アンパンマン列車のパンフより (クリックで拡大)
(2) 児島(11:19)→快速マリンライナー23号→(11:34)坂出
この区間ではわずか1駅15分ですが、マリンライナーのパノラマ展望グリーン席(1編成に4席のみ)に乗って、再び瀬戸大橋を渡って四国に戻ります。(上の地図では宇多津駅で折り返すような図になっていますが、実際には宇多津駅は経由しません)
(3) 坂出(11:38)→琴平行き普通列車→(12:12)琴平
この区間はアンパンマントロッコ列車の始発駅である琴平駅に向かって移動するだけです。坂出駅での乗り換え時間は4分しかないのがネックですが、万が一乗り遅れても1本後の電車で充分に間に合います。
(4) 琴平(13:16)→瀬戸大橋アンパンマントロッコ4号→(14:53)岡山
この区間は主目的の2つ目であるアンパンマントロッコ列車に乗って、三度瀬戸大橋を渡って岡山に向かいます。
JR四国 アンパンマントロッコのパンフより (クリックで拡大)
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そして問題はこれらの列車の指定券。琴平行き普通列車を除くお目当ての列車は全て指定席なので、このチケットが取れないと話になりません。
しおかぜ号とマリンライナーについてはJR東日本のえきネットで予約可能なため、予約受け付け開始となる1ヶ月と5日前にインターネット経由できっちり予約を叩き込んで難なくGET。
ただし問題はえきネットでは予約できないアンパンマントロッコの指定券でした。JR東日本のみどりの窓口では、こうした指定券は発売開始日の朝7時より予約を受け付けるものの、それより前の事前予約は受けて付けていないとのことでした。
しかしながら発券開始日の7月2日は親父の法事で大分の実家に戻っていることもあり、関東圏での予約は不可。そのためブログ主は実家近くのJR九州の駅に依頼してアンパンマントロッコの指定券を10時打ちしてもらい、無事に全列車の予約が完了となりました。(´∀`)
実際のところは10時打ちしなくとも、予定していた全列車とも空きがあって普通に予約が取れたようですが。
こうして後は乗車予定日の8月2日が悪天候にならないことを祈りつつ、ちびっ子連れの列車の旅を楽しみにしていたのでした。
~その2へ続く~
今年(2017年)の5月頃でした。嫁方の親からブログ主に
「今度の夏休みに愛媛まで一家揃って里帰りする予定がある。四国にはアンパンマン列車なるものが走っているようなので、アンパンマンが大好きな4歳の孫(ブログ主から見た甥っ子)をそれに乗せてあげたい」
…とのお話し(依頼)がありました。
JR四国のパンフレットの表紙 (クリックで拡大)
乗り鉄のブログ主にとっては、鉄道旅行の計画を立てるなどお手のもの。無論、二つ返事で引き受けます。
しかし今回ブログ主は、それ以上にこの計画に期するものがあったのでした。
1. 子供の心を掴むことの重要性について (どうでもいい話)
ブログ主はいろいろと間違った性格・性癖・考え方を持っているのですが、こういう人格が形成された要因の1つに電気グルーヴの存在があります(ブログ主はかつて「電気グルーヴのオールナイトニッポン」のリスナーでした)。
その電気グルーヴの3rdアルバム「KARATEKA」の4曲目「人事をつくさず天命を待つ」の歌詞の中に、“プチブル教祖は説教好きで 子供の心掴み 得意顔”という一節があります。
KARATEKA | |
クリエーター情報なし | |
キューンミュージック |
子供(ちびっ子)というものは、面白いものには全身で喜びや笑いを示し、面白くないものには全く笑わないというシビアな反応をするもの。そのため大人がちびっ子の心を掴むには高度な専門スキルが必要と認識しています。
しかしブログ主のような変態紳士たるもの、ちびっ子の心を掴む必殺技の1つや2つは身につけていなければならないという矜持があり、そしてちびっ子の心を掴んだら得意顔をしていたい…とも常日頃より思っているのであります。
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そんなブログ主に試練の時が来たのは、2年前の秋の社内ソフトボール大会のことでした。
ソフトボール大会といってもガチの試合ではなく、ちびっ子達も参加可能なゆるいレクリエーションだったのですが、その時に幼稚園児ぐらいのちびっ子が「面白くない」といって、ぐずりだしてしまったのです。
「ここは俺様の出番だ!」
…そう思ったブログ主はちびっ子を喜ばせるべく、長年暖めておいた必殺技(※一子相伝のためインターネットでは公開できません)を繰り出したものの、ラオウに挑んだヒューイ並に全く効果を与えることができず、哀れにも大爆死してしまったのでした。
社内ソフトボール大会でちびっ子に挑んだブログ主 (※ イメージです)
そんな失意に沈むブログ主の前に現れたのは、ちっちゃい子供のいる若手社員のXくん。何故か妙に絵心のあるXくんは、スコアボード用の黒板にチョークで絵を描き始め、
「ほーら、ジバニャンだよ~」
といって、何も見ずに妖怪ウォッチのジバニャンを上手に描き上げたのでした。
妖怪ウォッチ 01 ジバニャン | |
クリエーター情報なし | |
バンダイ |
ぐずっていたちびっ子は、これを見るやいなやキャッキャいって大喜び。すっかり機嫌を取り戻しました。そしてそれを見ていた周囲の大人たちも「よかった、よかった。(^^)」とほっこりした空気になっていたのでした。
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しかしこの光景を見たブログ主の心境は複雑でした。
はっきり言って
負けたと思いました。
悔しいと思いました。
そして「レイの技を見て美しいと思ったから」というかなり無茶苦茶な理由でレイを亡き者にしようとしたユダさんの気持ちが何となく判ったような気がしました。
かなり無茶苦茶な理由でレイを恨むユダさん
この出来事があって以降、ブログ主は「次こそはちびっ子をきゃっきゃ言わせてくれるわ!」とリベンジする機会を伺っていたのですが、そうした機会はなかなかなく、今回の依頼を受けて「ついにその時が来たか…」という感じになっていたのでありました。
2. アンパンマン列車の計画を立ててみる (本題)
くだらない話はさておき、ここからが本題です。
今回の義父母からの依頼は「孫をアンパンマン列車に乗せて喜ばせてあげたい」ということでしたが、そのアンパンマン列車なるものは何種類かあります。詳細はJR四国のアンパンマン列車の公式ページ確認して頂きたいのですが、このうち愛媛県(松山)方面を走るのは次の2種類となっています。
(1) 松山~岡山/高松間を走る特急しおかぜ・いしづち号(8000系)の一部
8000系のアンパンマン列車(予讃線を走るアンパンマン列車のページより整形・転載)
と
(2) 松山~宇和島間を走る特急宇和海号(2000系)の一部
2000系のアンパンマン列車 (※転載元同上)
ただし宇和海のアンパンマン列車は運転区間が乗りたい区間から外れることもあり、今回は候補から外れることになります。
また瀬戸大橋線を候補に加えてよいのであれば、次のトロッコ列車も候補となります。
(3) 岡山~高松/琴平間を走るアンパンマントロッコ号
アンパンマントロッコの写真 (JR四国の観光列車<瀬戸大橋 アンパンマントロッコ>のページより整形・転載)
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そしていろいろと頭を悩ませたのですが、
・4歳の甥っ子が喜びそうな、かつ乗車中に飽きなさそうな車両を選ぶ
・乗り継ぎ時間は長時間空けない
・瀬戸大橋からの風景を十分に楽しむ
・トロッコ列車で風に当たる楽しさを味わって欲しい
・旅費の多少アップについては目を瞑る
という条件の下で考え抜いた鉄ヲタ視点満載の変態的乗り鉄プランは次の通りです。
(1) 松山(8:10)→特急しおかぜ10号→(10:33)児島
この区間では主目的の1つである8000系のアンパンマン列車のアンパンマンシートに乗車。この日の最終的な目的地は岡山から新幹線を乗り継いだ大阪ですが、終点の岡山までは乗車せず、一旦瀬戸大橋を渡って最初の駅である児島駅で下車します。
JR四国 予讃線8000系アンパンマン列車のパンフより (クリックで拡大)
(2) 児島(11:19)→快速マリンライナー23号→(11:34)坂出
この区間ではわずか1駅15分ですが、マリンライナーのパノラマ展望グリーン席(1編成に4席のみ)に乗って、再び瀬戸大橋を渡って四国に戻ります。(上の地図では宇多津駅で折り返すような図になっていますが、実際には宇多津駅は経由しません)
(3) 坂出(11:38)→琴平行き普通列車→(12:12)琴平
この区間はアンパンマントロッコ列車の始発駅である琴平駅に向かって移動するだけです。坂出駅での乗り換え時間は4分しかないのがネックですが、万が一乗り遅れても1本後の電車で充分に間に合います。
(4) 琴平(13:16)→瀬戸大橋アンパンマントロッコ4号→(14:53)岡山
この区間は主目的の2つ目であるアンパンマントロッコ列車に乗って、三度瀬戸大橋を渡って岡山に向かいます。
JR四国 アンパンマントロッコのパンフより (クリックで拡大)
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そして問題はこれらの列車の指定券。琴平行き普通列車を除くお目当ての列車は全て指定席なので、このチケットが取れないと話になりません。
しおかぜ号とマリンライナーについてはJR東日本のえきネットで予約可能なため、予約受け付け開始となる1ヶ月と5日前にインターネット経由できっちり予約を叩き込んで難なくGET。
ただし問題はえきネットでは予約できないアンパンマントロッコの指定券でした。JR東日本のみどりの窓口では、こうした指定券は発売開始日の朝7時より予約を受け付けるものの、それより前の事前予約は受けて付けていないとのことでした。
しかしながら発券開始日の7月2日は親父の法事で大分の実家に戻っていることもあり、関東圏での予約は不可。そのためブログ主は実家近くのJR九州の駅に依頼してアンパンマントロッコの指定券を10時打ちしてもらい、無事に全列車の予約が完了となりました。(´∀`)
実際のところは10時打ちしなくとも、予定していた全列車とも空きがあって普通に予約が取れたようですが。
こうして後は乗車予定日の8月2日が悪天候にならないことを祈りつつ、ちびっ子連れの列車の旅を楽しみにしていたのでした。
~その2へ続く~
うんてんしよう!ジェイアールしこくなんぷう アンパンマンれっしゃ (おとのでるスーパーのりものシリーズ) | |
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