ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/16 三河本宮山で砥鹿(とが)神社参詣と名花探勝 その3(最終記事):”お気に入り”のエンシュウハグマを一年ぶりで愛でる。

2018-10-25 08:04:28 | 草花
エンシュウハグマはキク科モミジハグマ属の草本で、天竜水系の植物とされてきましたが、静岡県西部、愛知県東部の天竜川の流域沿いだけでなく、岐阜県、三重県、長野県のごく一部にも生息しているようですが、とても限定的な生育状況だと言われています。
もう、だいぶ以前のことになりますが、ネット上で調べた時に、東北地方の一部でも隔離分布しているという記述があったように記憶しています。

小生がこの繊細な花に初めて出会ったのは、昭和60年頃のことですから今から30年以上前のことで、その時もこの本宮山の中でした。
初めて見た時には、この花の名前が判りませんでしたが、花の可憐さ、美しさに心を打たれました。
一度だけですが、鉢に取って栽培したこともありますが、長続きはしませんでした。やはり、ここでも野のものは野で、山のものは山で見るのが一番良いように思いました。

そんな小生の愛好する花を10連発しておきます。(花の時季には少し遅れています。)
エンシュウハグマ① ↓




























ご覧いただいて分かるように、薄いピンク色をしていて、細かい短冊形の花びらが少しねじれを入れて集まってつき、風車のように回転対称型に咲きます。
草丈はおおむね10cmほどで、葉は地際に車輪状に互生します。一つの頭花は3つずつの小花から成り立ちます。

この場所も、初めてこの花を見た30年以上前とはだいぶ様変わりして、生育密度が随分薄くなっています。



オタカラコウ ↓



オタカラコウはここでは流れのほとんどない、湿地のようになっている沢の中で、沢の石に根を置いて咲いています。これも花の時季に遅れてしまい、咲いている株を探して撮りました。



メギ ↓

頂上部の平らなところに戻ってきて、メギの木を初めて見ました。まだ青いですが、実が一粒だけ付いています。



リョウブ ↓

リョウブの木には花が咲いていました。



駐車場所 ↓

駐車場所に戻りました。そこは広場風になっていて、中央付近にこのブロンズがあります。
童子と鹿の故事を表しているそうですが、鳳来寺山との関連も記述されていました。

山の神様との久しぶりの出歩きは、雨生山と本宮山を見て、これで終わりです。

あとは山を下って、家路を急ぎます。全行程中、雨が落ちてこなかったのは幸いなことでした
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10/16 三河本宮山で砥鹿(とが)神社参詣と名花探勝 その2:砥鹿神社の奥宮を参拝し、神社裏手の社叢巻き道を歩く。 

2018-10-25 06:01:16 | 草花
本宮山の山頂から、砥鹿(とが)神社の奥宮まで歩いて行きますが、山の頂上部でも随分広くて平らな場所が広がります。

かつてはその場所には冬期の(アイス)スケートリンクスがあり、動物小舎もあり、売店もあったようですが、既に40年以上前に皆、廃れてしまいました。
今でも現役真っ最中なのは、参詣人の集まる神社だけになっています。

昔の静かさを取り戻した、そんな場所をゆっくりと神社の奥宮に向かっています。

今度は石の鳥居 ↓

大きな赤い、鋼鉄製の鳥居の後は、普通の構えの石鳥居が出てきました。ここあたりから、雰囲気は森厳としたものに変わってきます。



古い切り株 ↓

大木の伐り株さえも、何か神がかって見えてしまいます。



御神木 ↓

いつまで経っても樹齢1000年と言われてきた、御神木を仰ぎます。



石段 ↓

ここらあたりでは如何にも神寂びた雰囲気に満ちています。
道の左手に「富士山遥拝所」の看板が立っていますが、この日は見えませんでした。



奥宮の神官詰め所 ↓

神社の拝殿前に来ました。最初に見たのは拝殿横の神官の詰め所です。ここでお札なども買えます。



拝殿 ↓

砥鹿神社奥宮の拝殿にお参りします。

扁額 ↓


由緒 ↓




別方向から来る石段 ↓

今では本宮となった里宮(豊川市一宮町)方面から登ってくる、表参詣道終点の石段を鳥瞰します。


神社の参詣を済ませたので、戻ることにします。


杉の木の皮剥ぎ痕 ↓

神社の社叢には、屋根葺き用に立ち木の杉幹の皮を剥いで、ツルツルになった生きて居る杉樹の幹がたくさんあります。



ツルアリドオシ ↓

ツルアリドオシの実が地面に見えます。



ミヤマシキミ ↓

ミヤマシキミの実もすでに赤くなっています。



池の鯉 ↓

ここはアイススケートリンクスがあった時代の名残の施設なんでしょうね。
浅くなったコンクリート製の池には錦鯉が泳いでいます。近づくと鯉たちは逃げずに寄ってきますので、おにぎりの残りをばら撒いてやると、とても食いつきが良いので、腹ペコだったからなのかと納得しました。



巻き道 ↓

山の斜面の巻き道を進みます。あたりには落ち葉がいっぱいあり、道の上にも積もっていました。



テンナンショウ属 ↓

テンナンショウ属の実は、今が色変わりの真っ最中です。
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