ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/29日 長野・新潟県境の雨飾山 その3:大小雪渓を2本渡り、樹林帯を経て、岩稜に出る

2015-07-07 07:07:07 | 草花
今の時季に小谷(おたり)側から雨飾山に登るには、沢筋に雪が残っていることは、覚悟していました。
しかし、今回の山行では膝をかばって、足ごしらえは山靴ではなくて、ズックにしています。
ズックで雪渓を横断して、滑り落ちたら物笑いの種になりますね。
普通でしたら山靴で雪を蹴り込んで歩くところですが、膝を庇う今は、たとえズックを履いていても、そんなことは出来ません。

そこで予め6本爪のアイゼンを持ってきていました。
このアイゼンを雪渓渡りの都度、合計4回装着しました。
でもほかの登山者はアイゼンを装着はしていなかったように思いました。

今回は道迷いを修正してから、およそ8合目(11分の8)と9合目の中間点まで行くあたりの、変化ある道のりをレポートします。
乙妻山・高妻山 ↓

空が晴れ上がり、右手後方に戸隠北部の二峰が一つになって見えます。



ごく小さい雪渓 ↓

このごく小さな雪渓を渡りますが、やや傾斜が強いと感じ、アイゼンを着けて渡る事にしました。
山靴でしたら、雪を蹴りこんで歩けばよいところです。



マイヅルソウ ↓

雪渓を過ぎると、また、山を巻くように歩きます。マイヅルソウは広く見かけました。



”イワカガミ” ↓

”イワカガミ”も相変わらず花を見せてくれます。オオイワカガミ、イワカガミ、コイワカガミのどれになるでしょう。




フトンビシ(布団菱)の岩壁 ↓

正面に、フトンビシの大岩壁が見えてきます。

「・・・見晴らしが抜け、すぐ頭上に素晴らしい岩壁が現れた。
それはフトンビシと呼ばれる巨大な岩で、その岩の間に廊下のような細い隙間が通じていた。・・・」 
  深田久弥「日本百名山」より

深田久弥は今の登山道とは違う、凄いところを案内人を立てて登っていったようです。



テンナンショウ属 ↓

ここでは、メリハリの利いた、テンナンショウ属の花を見ました。



雪渓渡り ↓

ここでは二つの雪渓が合体したような、やや面の角度が違った雪渓渡りとなります。
当然アイゼンを着けて渡りますが、下への傾斜は緩いものでした。


雪の渓(たに) ↓

雪渓を渡りながらフトンビシを見上げますと、雪の渓がきれいな帯になっています。



シラネアオイ ↓

雪渓を渡り終わると、山道はまた樹林帯にもぐりこんでいきます。
やがて、この山行で目当てにしてきた、シラネアオイの花が先方に見えてきました。
喜び勇んで近づくと、花は力なくうなだれています。残念ながら花の時季には遅かったようです。



ムラサキヤシオ ↓

頭上に、ムラサキヤシオの花が未だ残っています。



戸隠方面 ↓

樹林帯を抜けて、岩稜帯に突き抜けてきました。先年ここに来たときには、とんでもない暑さにやられて、熱射病の寸前まで追い込まれたところです。
稜線に出たので、眺めがよくなってきました。



ヨツバヒヨドリ ↓

ヨツバヒヨドリは未だ蕾でした。



これから歩くところ ↓

これから歩く稜線上では、日陰を作ってくれるものがありません。その代わりに景色がよくなってきます。


焼山 ↓

高度が上がった分だけ視野が広がり、焼山が見えてきました。



タニウツギ ↓

歩き始めに雨に濡れた花を見てきましたが、ここでは1800mを超す稜線上の、そこかしこで、色鮮やかに咲いています。


焼山と金山 ↓

手前に大きく金山、背後には焼山が顔を覗かせています。



クモマニガナ ↓

これはクモマニガナのようです。


戸隠と東山 ↓

戸隠の南部が見えてきています。



鶏冠山と大滝山 ↓

こちらは安曇野から西に聳える山群で、およそ70km離れています。



ヤグルマソウ ↓

歩き始めで見た花が、高度を700m上げても未だ出てきます。



稜線上の道 ↓

やや痩せて急傾斜の岩稜を、日に焼け出されながら登っていきます。



ナナカマド ↓

花付きのナナカマドが、稜線上に出てきました。




ナナカマド(近写) ↓

それに近寄ります。



ノウゴウイチゴ ↓

ノウゴウイチゴの花と、熟す前の実も現れます。



オヤマボクチ ↓
 
こんなところにまで、オヤマボクチが、上がってきています。
コメント (4)
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