政府と民間のCFJ(Code For Japan、https://www.code4japan.org/aboutus2)が連携して開発し5月に公開予定のアプリで、新型コロナウイルスの感染を追跡できるようです。シンガポールで政府が開発し3月下旬に公開したアプリがモデルとなって開発されているようです。ニンテンドーDSの「すれちがい通信」とも似ているとのことです。
このアプリによる追跡は以下のような内容です。
1)このアプリをダウンロードしたデバイス(スマホなど)同士が、一定時間、近距離にいると、各デバイスにおいて相手に関する情報が匿名の形で自分のスマホに記録されます。即ち、近距離無線通信規格のBluetoothを利用し、自分の周囲のフェンス内にアプリインストール済みのデバイスが入り、入った状態が一定時間続いたタイミングで情報が収集されます。
2)その後、このアプリを利用している或る人が新型コロナウィルス陽性と診断された場合、(自分ではなく)保健所などの行政側の人がアプリのシステムに「陽性」が判明したことを入力します。すると、そのタイミングで、この人の濃厚接触者(即ち、近くに一定時間いたことのある人)全員に、濃厚接触した人が「陽性」となったことが通知されます。
このアプリの提供の狙いは、感染拡大への対応のため保健所の手が回っていない、濃厚接触者の特定作業の支援にあります。が、このアプリが有効に機能するためには、人口の約4分の3以上がダウンロードしてくれる必要があるようです。モデルとなったシンガポールでは、プライバシー面の懸念からダウンロード数は、人口の約5分の1程度に留まっているようです。
ダウンロード数を確保するために、デバイス経由で収集された情報の扱いに対する利用者の同意が得られるかがポイントとなるようです。