気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“自動ブレーキ”とは

2019-11-22 23:45:02 | 安全対策・サービス

自動車に搭載され衝突事故を防ぐために自動で作動するブレーキです。

カメラやレーダーを組み合わせて人や車を検知し作動するようになっています。自動ブレーキの例として、トヨタの「トヨタセーフティセンス」やSUBARUの「アイサイト」などが知られています。

自動ブレーキに関し、政府は、数年以内に(注:2019年内にも具体的な時期を決定する方向で調整中)、日本で新車を販売するメーカーに対し、現行の基準よりも厳しい「国際基準」を満たすよう義務づける方針とのことです。高齢者ドライバーらによる事故を減らす狙いがあるようです。ここで、国際基準とは、2019年6月に、国連の「自動車基準調和世界フォーラム(WP29)」の専門分科会(第178回会合)が定めた以下の3つの条件のことです。

1)対静止車両:静止車に40km/hで接近しても衝突しない。

2)対走行車両:20km/hで前を走る車に60km/hで迫っても衝突しない。

3)対歩行者:5km/hで道路を横断する歩行車に30km/hで近づいても衝突しない。

なお、自動ブレーキの現行の性能認定制度は以下のようになっており、国際基準よりは緩く、しかも認定を受けることは義務化されていません。

1)対静止車両:静止車に50km/hで接近した時、衝突したとしても20km/h以下で、または衝突しない。

2)対走行車両:20km/hで前を走る車に50km/hで接近したとき衝突しない。

3)対歩行者:-(規定なし)。

WP29の概要のサイトは、https://www.mlit.go.jp/common/001296244.pdfです。

 

 


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