商品の売れ筋や消費者の行動パタンの分析を、担当者の経験に基づく勘(推測)によって分析するのではなく、日々急速に増え続けている膨大なマーケティングデータを統合的に活用し、PDCAサイクルを回しながら合理的に成果を上げていこうとする手法のことです。データに重点を置いた合理的マーケティング手法です。
これがうまく実現できると、以下のような点が期待されるようです。
(1)未知な潜在顧客層、多様な行動パターンの発見の可能性
(2)個客(顧客一人ひとり)への対応の可能性
(3)マーケティングをリアルタイムに最適化できる可能性
データの蓄積やそれへのアクセス環境の整備については進みつつあるものの、分析する技術や採るべき施策を打ち出したりその運用を行う人材が十分には備わっていない点が進展を鈍らせているようです。
また、効果的な分析モデルを作成するために、メーカー、流通業者、マスメディア、ソーシャルメディアなどの間での企業の垣根を超えたデータ交換・共有が必要となりそうです。
なお、データドリブンマーケティングには、ビッグデータ、データサイエンティスト、MA(マーケティング・オートメーション)、DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)などの概念が関連します。