ヤマトホールディングスが、2014年2月4日より開始した、大型物流センター「羽田クロノゲート」に常設の見学ツアーです。クロノゲートのネーミングですが、ギリシャ神話の時間の神"クロノス"と日本とアジアをつなぐ"ゲートウェイ"の組み合わせによるようです。
羽田クロノゲートは、2013年10月に稼働を開始しています。多層階・多機能物流施設となっていて、敷地面積が約8万9,000平方m、延べ床面積が約20万平方mとのことです。ここには、ヤマトグループに属する企業・法人が(2013年10月時点で)合計13社入居しているとのことです。周辺に分散していた同社物流施設を統合し、羽田空港を基軸として国内と海外の結節点としての役割を持たせるようです。
この見学ツアーでは、所要時間90分の見学コースが設定され、最新の物流機器や管理システムなどを見ることができます。最先端の仕分け装置「クロスベルトソーター」の他に、集中管理室や専用の展示ホールなども見学できるようです。展示ホールでは、宅急便の歩みや仕組み、物流業界などを理解できるようになっているようです。
見学は無料で完全予約制となっています。予約は1月10日より開始されていて、見学当日の1カ月前から前日までに登録可能です。月曜日と年末年始以外は受け付け可能なようです。1回当たりの見学人数は40名程度です。英語や中国語も準備されているようです。
日本語では「共有価値の創造」です。これは、米ハーバード大のマイケル・ポーター教授によって提唱されたようです。企業の活動において、それが企業だけでなく社会にとっての価値にもつながることを指しています。
企業においては、CSR(Corporate Social Responsibility、企業の社会的責任)と呼ばれる取り組みがこれまで進められていますが、それは企業の手掛ける事業が社会に対して与えた影響に対し責任をとる、利益の一部をCSRのために犠牲にする取り組みというイメージがありました。
CSVは企業における利益追求の取り組みを、環境などの社会問題の解決とも両立させる戦略と考えられます。
そのやり方として、(1)社会的、環境的課題を解決する新製品やサービスを導入する(例.キリンビールのノンアルコールビール「キリンフリー」)、(2)バリューチェーンを改善して生産性を高める(例.物流の効率化など)、(3)事業展開する地域で基盤強化を図る、の3つがあるようです。
CSVを専門に手掛ける部署を持つ国内企業はまだ少ないようです。欧米では、企業に対して短期の業績だけでなく中長期の成長の判断にCSVのような視点を重視する傾向があり、今後はCSV戦略の有無が企業への投資の判断に利用されるようになりそうです。
企業においてリーダには自分の管理下の人員や予算の配分を如何に変えていくべきかが求められますが、その際に採られる手法が「ポートフォリオ戦略」です。
「ポートフォリオ」は、もともと「紙挟み」とか「運用資産の一覧」などの意味ですが、この場合は事業の構成などといった意味合いのようです。
この考え方は、1960年代にBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の創始者のブルース・ヘンダーソンにより提唱されたPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)が出発点と考えられています。
具体的には、キャッシュを生み出す力の指標(相対的市場占有率)を横軸に、キャッシュ需要を表す指標(市場成長率)を縦軸にとり、それぞれの大小によって4つの区分(小小→負け犬、小大→問題児、大小→金のなる木、大大→スター)に分けて考えます。
例えば、「金のなる木」の事業で得た資金を「スター」の事業へ投入したり、「問題児」の事業に資金を投じて「スター」の事業に育てたり、「負け犬」の事業からは撤退したりなどの措置をとるといった具合です。
即ち、収益性や成長性の低い事業から、より収益や成長が期待できる事業へ資源を移す戦略です。