人間の感情を推定あるいは認識できるAI(人工知能)のことです。
数100万人の顔写真をコンピュータで読み取り、読み取った時の表情と感情との関係を機械学習しつつデータベースに蓄積します。蓄積されたデータベース上の表情と感情の対応関係と照合させることにより、人間の感情を推定する仕組みです。
感情AIを手掛ける代表的な企業として、米国ベンチャーの「アフェクティバ(※1)」や同じく米ベンチャーの「エモティエント(※2)」などが知られているようです。
※1 ”Affectiva”と綴ります。 https://www.affectiva.jp/aboutus
※2 ”Emotient”と綴ります。2016年1月にアップルが買収しているようです。https://www.bloomberg.com/news/articles/2016-01-07/apple-buys-startup-that-sees-what-s-behind-your-smile?leadSource=uverify%20wall
米アフェクティバの仕組みでは、1つの顔写真から20個の表情を認識し、予め用意された8つの感情の最も適したものへ対応づけてデータベース化されるようです。
感情AIのビジネス応用も展開されつつあります。例えば、人の世話をするロボットに感情AIを搭載し、ロボットに搭載のカメラで世話対象の人間の顔写真を撮影し、推定・認識した感情にふさわしい世話をする、などです。
また、感情にターゲティングした動画広告の最適化なども行われつつあるようです。「感情マーケティング」といった言葉も使われ始めています。