気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

"感情AI"とは

2017-02-11 23:46:16 | AI(人工知能)

人間の感情を推定あるいは認識できるAI(人工知能)のことです。

数100万人の顔写真をコンピュータで読み取り、読み取った時の表情と感情との関係を機械学習しつつデータベースに蓄積します。蓄積されたデータベース上の表情と感情の対応関係と照合させることにより、人間の感情を推定する仕組みです。

感情AIを手掛ける代表的な企業として、米国ベンチャーの「アフェクティバ(※1)」や同じく米ベンチャーの「エモティエント(※2)」などが知られているようです。

※1 ”Affectiva”と綴ります。 https://www.affectiva.jp/aboutus

※2 ”Emotient”と綴ります。2016年1月にアップルが買収しているようです。https://www.bloomberg.com/news/articles/2016-01-07/apple-buys-startup-that-sees-what-s-behind-your-smile?leadSource=uverify%20wall

米アフェクティバの仕組みでは、1つの顔写真から20個の表情を認識し、予め用意された8つの感情の最も適したものへ対応づけてデータベース化されるようです。

感情AIのビジネス応用も展開されつつあります。例えば、人の世話をするロボットに感情AIを搭載し、ロボットに搭載のカメラで世話対象の人間の顔写真を撮影し、推定・認識した感情にふさわしい世話をする、などです。

また、感情にターゲティングした動画広告の最適化なども行われつつあるようです。「感情マーケティング」といった言葉も使われ始めています。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“エモパー(シャープ)”とは

2015-07-17 23:02:59 | AI(人工知能)

シャープが提供している人工知能(AI)です。エモーショナル・パートナーを短縮表現したものです。

シャープが2014年冬モデルのスマホの一部機種に搭載し、2015年の夏モデルでは全5機種に搭載しているようです。2015年夏モデルのものでは、性別や年齢、趣味、好きな芸能人などの情報を登録しておくと、エモパーが関連の話題をふってくれたりするようです。

センサー、GPS、時間を組み合わせることによって、3日程度でスマホ携帯者の自宅の場所を認識してしまうようです。当初のものは、自宅にいる時のみに話しかけ、外出中などは話しかける代わりに文字表示に留めていたようですが、2015年夏モデルでは、位置を細かく把握するようにして自宅以外の外出先(例えば駅など)でも話しかけるようにバージョンアップされているようです。

スマホに搭載されたAIとしては米アップルの「Siri(シリ)」が先行しているようですが、シャープのエモパーは米アップルのものと違って、エモパー側から人間の方へ話しかけてくるとのことです。

人工知能の搭載によって、スマホがより人間に接近し、親しみやすくなっていくようです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“ディープラーニング(Deep Learning)”とは

2014-10-08 23:05:50 | AI(人工知能)

深層学習と訳されます。最先端の機械学習の一種(ニューラルネットワーク技術)です。人工知能(AI)における50年来のブレークスルーと呼ぶ専門家もいるようです。

この技術が実用化されると、自動運転や他者理解、自動翻訳などが完璧にできるようになるとのことです。最終的な形態のひとつとして、人間のように本を読んで理解できるようになることなども考えられています。そのため、社会的に非常に大きなインパクトを与えることになります。

米グーグルや米フェイスブックは、この技術に先行投資しているとのことです。また、中国の百度(Baidu)も同様に進めているようです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする