気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“Echo Show(Amazon.com)”とは

2019-02-06 23:57:22 | AI(人工知能)

米Amazon.comが、2018年12月12日に発売した、AIスピーカーの新モデルです。「Alexa」と呼ばれる、Amazonの音声人工知能が搭載されています。

今回のEcho Showは第2世代のものですが、第1世代が日本で販売されなかったため、第2世代のものが日本で利用できる最初のEcho Showとなります。

タッチ操作対応の画面は10.1型長方形のハイビジョン対応で、映像、写真、文字などが見やすくなっているようです。第1世代の画面は7型正方形となっています。

本機に対し音声で問い合わせたり指示したりすることにより、画面上で、結果を確認したり、映像や写真、ニュース動画を視聴したり、その他カラオケ歌詞を表示するなどいろいろなことができます。音声でブラウザ(シルクあるいはファイヤーフォックス)を呼び出し、画面上のキーボードをタッチして検索したりもできます。

本体前面上部にはカメラ(500万画素)とマイクが内蔵されており、別なAIスピーカーの「Echo Spot」や専用アプリをインストールしたスマホとの間でビデオ通話をすることも可能です。また、このカメラを通しての部屋の様子を外出先のスマホから確認することも可能なようです。

本体のサイズは、246(幅) x 174(高) x 107(奥)mmです。 

価格は、2万7980円(税込)です。

プレスリリース(2018.9.21)のサイトは、https://amazon-press.jp/Devices/Alexa-Echo/Press-release/amazon/jp/Devices/2018/20180921_New_Amazon_Echo/です。

Echo Showでできることについては、例えば、以下のサイトにまとめられています。

https://freelifetech.com/what-can-echo-show-do/

 


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“NOID(アイリッジ)”とは

2019-01-02 23:58:10 | AI(人工知能)

ネットサービスの企画・開発を行うアイリッジ(iRidge、東京都港区)が、9月4日に公開した、プログラミング不要でスマートスピーカーのスキル(注:スマートフォンのアプリのような位置づけのもの)を開発できるクラウドサービス、即ちスマートスピーカー向けアプリの開発プラットフォームです。ノイドと読みます。

現在は、AmazonのAI「 Alexa」を搭載したスピーカー「Echo」のみのスキルを開発可能となっています。即ち、WebブラウザからNOID管理画面にアクセスし、画面に従って、ユーザーのどんな呼びかけ(input)に対して、音声アシスタントに何をさせるか (output)、をマウスで操作するかテキスト入力することにより、スキルの作成からストアへの公開までをワンストップに行えるようです。なお、ストアへの公開には、amazonの審査を通過する必要があります。

今後は、Google Homeにも対応するようです。

利用には会員登録(無料)が必要で、サービスプランとしては、無料の「フリープラン」(ストレージ5MB、ストリーミング流量0.1GB、リクエスト数100回)と有料の「ライトプラン」「プロプラン」が用意されているようです。

無料プランは、自分用のスキルを作りたい個人から商用スキルのテスト開発を行いたい法人まで幅広い利用を目指しているようです。一方、有料プランは、企画力やシナリオ作成力の高いプロクリエイターや制作会社による利用を想定しており、開発コストや納期を減らし高品質なスキルを効率的に作成してもらおうとして提供されています。有料プランは、10月16日に提供が開始されています。下記のプレスリリースを参照。

プレスリリース(2018.9.4)のサイトは、https://iridge.jp/news/201809/22765/です。

プレスリリース(2018.10.16)のサイトは、https://iridge.jp/news/201810/23070/です。

 


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“Googleアシスタント(Google)”とは

2018-08-08 23:06:25 | AI(人工知能)

Googleが開発したAIアシスタント(会話型AI)です。

当初は、AIスピーカー「Google Home」の一環としてリリースされました。2016年のことです。現在では、アンドロイドやiOSのスマートフォンでも利用できるようになっています。アプリは無料です。

アプリストアからダウンロードしてインストール後、画面のマイクのアイコンをタッチ後、12、3秒以内に、音声で知りたい内容を問いかけると、音声ですぐ回答してもらえたり、そうでない場合は「こちらをご覧ください」などと表示されて、回答に近い内容の検索結果のサイトを表示してくれます。

アンドロイド搭載のスマートフォンで少し試してみました。例えば、「今日は何曜日?」と質問すると、音声で「今日は木曜日です」と回答が返ってきました。同じように「今日の天気は?」と聞くと、「**の天気は、今日は####でしょう。」(注:**は現在地の名前、####は天気予報の内容)と音声で返ってきました。画面にも回答内容が表示されます。位置情報を有効しておいて外出先で「ここはどこ?」と問い合わせると、地図が表示されて、郵便番号や住所が音声で読み上げられたりします。また、「何故、今年は猛暑日が多いの?」と質問をすると、音声はなく、「お調べしました」という表示が出て、その回答が含まれているようなサイトが表示されました。また、「5200円を3人で割り勘すると?」と聞くと、「5200円割る3人は、1733.3333円です。」と返ってきました。

起動画面の左下にはキーボードのアイコンがあり、それをタッチすると、音声でなく、文字入力での問い合わせも可能です。また、スマホのホームボタンを長押しすることによってもこのアプリを起動できます。

最近では、スマホだけでなく、小型コンピュータのRaspberry Pi 、アウディとボルボなどの自動車、一部の企業が販売する冷蔵庫や洗濯機、オーブンなどのスマート家電にも搭載されているようです。

また、類似のサービスに、「Yahoo!音声アシスト」、「マイデイズ(NTTドコモ)」なども知られています。

関連ブログ("グーグルホーム(グーグル)"とは、2017.5.22)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/c65be8b470fe6803442f12f31c747ec1です。

関連ブログ(“マイデイズ(NTTドコモ)”とは、2018.5.18)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/83184d2242077f2f032e45b52d2dea9cです。


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“マイデイズ(NTTドコモ)”とは

2018-05-18 23:32:31 | AI(人工知能)

NTTドコモが、2018年5月30日より本格提供予定の、スマートフォン(スマホ)などで利用できる会話型AIサービス(エージェントAIサービス)です。アルファベットでは、「my daiz」と綴ります。

具体的には、スマホやタブレットなどに「マイデイズ」のアプリをインストールして利用するようです。スマホに対し、例えば「マイディズ、ポイント残高教えて」と呼びかけると、音声や画面表示により回答してくれるようです。

また、スマホ経由で収集したデータに基づいて利用者の好みや行動を学習し、利用者の行動を予測し、その情報を利用者の行動に先がけて(先読みして)提供してくれるようです。例えば、通勤や通学に利用している電車が遅れた時などに、それを利用者が知る前に通知してくれたりできるようです。

アプリの使用料は、天気や交通情報などの基本的なものについては「無料」で、利用者の行動を先読みする機能については「100円/月」とのことです。

サービスの紹介動画のサイト(youtube)は、https://www.youtube.com/watch?time_continue=75&v=kghg2crUnGAです。

また、報道発表資料(2018.5.16)のサイトは、https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2018/05/16_00.html です。


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"FMV ESPRIMO FH90/B3(富士通)"とは

2018-01-20 23:01:33 | AI(人工知能)

富士通が1月18日に発売した、個人向けのデスクトップ型パソコンです。

AIアシスタント機能を搭載した個人向けデスクトップパソコン」といったフレーズがつけられています。即ち、人工知能(AI)と音声認識機能を搭載している点が特徴です。搭載されている、AIによる音声解析技術は、富士通子会社の「富士通クライアントコンピューティング」によって開発されたもので「ふくまろ」と呼ばれます。

パソコンへ向かって、動画の再生を指示したり、天気予報を問い合わせたりすると、その内容をAIが理解して、動画のコンテンツを再生したり、天気の予報を音声や文字で教えてくれるとのことです。

その他、画面サイズが27インチ、CPUはCore i7 7700HQ(Kaby Lake)、 メモリの記憶容量は8GB、ストレージ(HDD)の容量が3TB、OSはWindows10 Home 64bitなどです。

オープン価格ですが、税別で24万円前後と想定されているようです。

同日には、同じFHシリーズの機種として、23.8型画面で省スペース設計のFH52/B3」(価格は16万円強)も発売されています。

プレスリリース(2017.12.26)のサイトは、http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/12/26.htmlです。


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“AIに関するキーワード”とは

2018-01-13 23:50:48 | AI(人工知能)

AI(人工知能)に関するキーワードとして、以下のようなものがよく登場します。

"スマートスピーカー" AIを利用し照明やロボット掃除機をコントロールしたりする情報機器。米アマゾンの「Amazon Echo」(2014年11月~)、米グーグルの「Google Home」(2016年11月~)など。

"機械学習" 大量のデータを読み込んで自ら知識を得る技術。コンピュータの高性能化がその進展をもたらしている。

"ディープラーニング(深層学習)" 機械学習の一種で脳をモデルにした手法。学習を進める時に注意すべきポイントを人間が提供する必要なし。例.猫の顔の認識のケース:輪郭や境界線を見つける→線で構成される顔のパーツを認識する→パーツの配置から猫と認識する。

"アルファ碁" 米グーグル傘下のイギリス企業が開発した囲碁AI。盤面をある種の絵のように読み込み、形勢を判断する。人間の最高棋士にも勝つ(3連勝)。

"シンギュラリティー(技術的特異点)" AIが人間を抜き去る時点のこと。この概念は、数学者のヴァーナー・ヴィンジとフューチャリストのレイ・カーツワイルにより提示された。

"第3次ブーム" 1950~60年代の第1次、1980年代の第2次に次ぐもので、現在進行中。機械学習、特に深層学習によって牽引されている。


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"ワイヤレススピーカー 『LF-S50G』(ソニー)"とは

2017-12-27 23:56:48 | AI(人工知能)

ソニーが2017年12月9日に日本で発売した「AIスピーカー」です。米国で先行発売しており、日本やヨーロッパでは2017年12月からのようです。米Amazonの「Amazon Echo」、米グーグルの「Google Home」、あるいは米アップルの「HomePod」と類似の製品です。

「声で手軽に音楽再生・情報取得・対応機器操作」、「ソニー初Google アシスタント搭載スマートスピーカー」、「部屋の全方向にバランス良く広がる360°サウンドを実現」といったフレーズがつけられています。

2017年11月18日にソニーモバイルコミュニケーションズから発売された「エクスペリアハロー」(※)では、自社技術を採用して実現されたようですが、このLF-S50Gでは、消費者への提供を早めるために米グーグルのAI「グーグルアシスタント」が採用されたようです。

※ 関連ブログ("エクスペリア ハロー(ソニーモバイルコミュニケーションズ)"とは、2017.10.25)は、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/a26c855a41c67aa7e083ac6d3975725cです。

ソニーの音響技術を使用し顧客を獲得しようとしているとのことです。即ち、台所やリビング、ダイニングなどで高音質を楽しめるよう、360度に良質な音が広がる構造としたようです。

なお、音声だけでなく、ジェスチャーでも操作ができるようです。

オープン価格ですが、税抜2万5000円前後と想定されています。これは、米グーグルの「Google Home」よりも1万円以上高額になっています。

プレスリリース(2017.10.26)のサイトは、http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201710/17-1026/です。


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"大人のAIと子供のAI"とは

2017-10-21 23:11:38 | AI(人工知能)

AI研究の第一人者である松尾豊氏(東京大学准教授)により指摘されている、AIの2つの分け方です。

「大人のAI」は、すでに存在しているビッグデータから一定のパターンを発見するもので、発見にあたっての判断基準を人間が予め設定するタイプのようです。大人(即ち、専門家)ができることをできるようですが、実は人間が裏で作り込みをしているようです。即ち、特徴量の設計が必要です。ビッグデータやIoTに基づく判断、IBMのワトソン、Siri、Pepperなどは、「大人のAI」に対応しています。現状、販売やマーケティングなどに応用されており、今後は医療、金融、教育などへの応用が考えられています。

一方、「子供のAI」は、背景知識のほとんどない状態から、AI自身が試行錯誤を繰り返して性能を向上させるタイプとのことです。AIの研究の歴史において50年もの間、実現が難しいとされてきましたが、ディープラーニング(深層学習)という、特徴量を自動で抽出できる技術の開発がブレークスルーとなって、今後への期待が高まってきています。2015年には画像の認識において人間の精度を超えるプログラムが米マイクロソフトや米グーグルで開発され、現実味を帯びてきたようです。「子供のAI」は、認識技術の向上、運動能力の向上、言語の意味理解というように、人間と同じように技術進化していくようです。認識機能を持った「子供のAI」とロボットを組み合わせることにより、これまでにない新しいビジネスの創出ができると期待されているようです。

松尾氏によると、「大人のAI」は外国に遅れをとっていて挽回も難しいようですが、「子供のAI」はこれからでありモノづくりが中心となることから、日本にもチャンスがあるとのことです。


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"AIスピーカー"とは

2017-10-08 23:48:26 | AI(人工知能)

話しかけられると、AI(人工知能)が音声の内容を分析し人間のように回答を返してくれる機器です。一種のIoT機器とも言えます。

マイクを内蔵しており、音声をキャッチしそれをインターネット経由でAIシステムへ送るようにようになっています。話しかけるだけで、様々なことができるようになっています。天気予報やニュースといった情報を得たり、ネット通販に注文をしてもらったり、タクシー配車を依頼したり、家電のスイッチ操作をしてもらったり、等々です。

米国では進んでいるようですが、日本でも、今後、音声を用いたこのような機器が普及しそです。年内には日米IT企業が相次いでこの市場へ参入するようです。

2017年8月にはLINEの「クローバウェーブ(Clova WAVE)」が、10月にはGoogleの「グーグルホーム(Google Home)」が、それぞれ販売され、また年内にはamazonの「エコー(Echo)」、SONYの「LF-S50G」が販売されるようです。

スピーカーとユーザとのやり取りの内容は、AIシステムにビッグデータとして蓄積され、機械学習により自然な会話に近づけるようになるとのことです。

 


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"シンギュラリティ"とは

2017-06-10 23:02:49 | AI(人工知能)

英語のSingularity(風変わりな点、特(異)性)のことで、最近では、AI(即ち、人工知能)が人間の能力を超え、人類の存在意義や社会の在り方が大きく変わる時、あるいはそのような時の出来事、という意味で使われているようです。

人類の進化曲線が無限大になるポイント(技術的特異点)が本来の意味で、「AIが人間を超える点」というよりもむしろ「人間がAIと合体して更にすごくなる点」という風に理解するのが正しいようです。

以下の書籍には、シンギュラリティの本来の意味が書かれているとのことです。

レイ・カーツワイル 著, NHK出版編集:『シンギュラリティは近い[エッセンス版]ー人類が生命を超越するとき』、 2016/4/22

上記カーツワイル氏は、2045年頃に、1000ドルのコンピューターの演算能力が人間の脳の100億倍にもなり、技術的特異点に至る知能の土台が十分に生まれているだろう、その結果、この頃には人間の能力と社会が根底から覆り、変容するだろうと予想しているようです。


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