2012 アンブロシオ・ちょいちょい

もうすっかり一線からは退いてしまったようにみえたアンブロシオ。最近ではパリ～ルーベのような昔ながらのチューブラーホイールを欲するようなシチュエーションや（ここらもカーボンホイールが取って代わりつつあります）、クラシカルなバイクを組むとき、または手頃にチューブラータイヤを味わいたい時など……。本来同社が存在した生息域からは、随分と離れたところに来てしまいました。

ところがここ2、3年くらいでしょうか。海外のレースを見ていると、カーボンリムにアンブロシオと書かれたホイールが散見されるようになってきました。


パワー60-80
■スペック
●リム　3Kカーボン　クリンチャー　F:60㎜/R:80㎜
●ハブ　セラミックベアリング採用
●スポーク　ステンレスエアロダブルバテッド　F:20H/R:24H
●重量　F:790グラム/R:1090グラム（制限体重90キロ）
●価格　22万500円


パワー38-58
■スペック
●リム　カーボン　チューブラー　F:38㎜/R:58㎜
●ハブ　？
●スポーク　ステンレスエアロ　F:20H/R:24H
●重量　F:580グラム/R:850グラム（制限体重85キロ）
●価格　20万1600円

Theorema
■スペック
●リム　アルミ×カーボン
●ハブ　？
●スポーク　アルミ
●重量　？
●価格　？


デュエットプラス
■スペック
●リム　アルミ　ディスク専用
●ハブ　センターロックディスクマウント
●スポーク　ステンレス　F/R:32H
●重量　F:900グラム/R:1140グラム
●価格　2万2050円

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カーボンリムにも最初期から意欲的に挑んでいましたし、リムの精度、強度にも定評がありましたから、期待は大きかったのです。しかし完組の流れには完全に取り残されていました。アラヤと一緒ですね（苦笑）。

一番最初にある『パワー60-80』系のホイールは実は本国のホームページに昨年の段階から出ていました。ですが困ったことに他の部分にあまりにもリンク切れが多すぎたのでこのブログに書くのを先延ばしにしていました。で、ここにいたってやっと出揃ったようなので載っけておきます。

軽量タイプもエアロタイプも色々あるんですが、今までの不安定さを見ると安易に全ラインナップを入れるわけにもいかないのでしょう。なので見栄えと実益があるモデルに絞っています。

全ての問屋が流行だから売りたいのだけれど、外したり、壊れたりすると面倒で、価格も嵩むからできれば扱いたくないのがホイールです。まあ、確かにやっかいですからね（苦笑）。ホイールを理解し、バランス、振れを取るのは一昔前なら自転車に関わる人間なら当たり前の技術でしたが、今はそういう人間は問屋にも少なくなったと聞きます。まあショップでもホイールが組めないところがあるみたいですから（苦笑）。

面白そうなのはTheoremaなのですが、これが東京サンエスのカタログに見あたらないのです（汗）。撮影したのはもちろんサンエスのブースだったのですが……。一応ユーロインポートもアンブロを入れているのですが、ホームページは死んでいますし……。そして本国HPにも出ていない！　いかなることでしょうか（苦笑）？

同社のアルミスポークホイール・ジャズのグレードアップ版のようなモデルで、リムがアルミとカーボンのハイブリッドになっているのです。ジャズは11万オーバーなので、Theoremaはもっと高級な位置づけとなるのでしょう。是非いれて欲しいものです。

他にもMTBチューブラー用やMTBカーボンホイールもあったりするのですが、その一方でJベンドタイプのスポークの採用などもう一歩踏み込めていない感じもします。ハブもDTスイス製だったりしますし……。もちろん悪くはないのですが、取って代わる他製品がないかと聞かれたら……。うーん。

でもそんな中アンブロシオの未来を示すモデルが、ジャズやTheoremaかと。ハブもDTのように見えますが、トレックやジャイアントなどがしているようにアルミスポークが通るようになり、且つストレートスポーク対応となっていますね。これでなんとかオリジナルを作り上げて欲しいものです。ジャズは前後で1550グラムとちょっと重めです。Theoremaはそこを克服したモデルだと思います。

さてどうなるでしょうか？

http://www.ambrosiospa.com/site/?lang=en/