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2012 ロックショックス・シド 29erの中身

2011-05-25 21:01:00 | 自転車
こうやって中身や断面図を見ると、執念のようなものを感じますね(笑)。インナーバテッド、アウターバテッド、ドリリング、空洞化など……。いや、すごいもんです。

今回の再注目はダンパーです。今までも最上級のモデルにはブラックボックスモーションコントロールを採用してきました。ブラックボックスバージョンはボディがエラストマではなく、チタン製だったんです。

それが形状的には、今までのエラストマ製ともチタン製とも違い、ミッションコントロールとも違う、前後をざっくりと切り落とした形状にしてきました。当然軽くなっているはずですが、興味があるのはやはりその性能です。どこまで維持できたのか? はたまた今まで以上の性能を実現できたのか? これが成功すれば、次世代のロックショックスは新しいステップに突入できるかも知れません。
































http://www.bikeradar.com/news/article/rockshox-release-2012-sid-29-and-reba-fork-details-30217


シドは32㎜時代になって本当に良くなりました。最初期のモデルからは相当重くなりましたが(苦笑)。でもそれ以上のものを手に入れました。剛性と安定性、そしてメンテナンス性です。

1200グラムクラスのフォークは、結局過渡期の製品だったのでしょう。もちろん、今でもありますけど。剛性は低く、シールも弱い。剛性は今の32㎜インナーチューブ、15㎜スルーアクスル、ワンポイントファイブテーパーコラムを備えた現行モデルとは比較になりません。障害物などに最初に当たる部分が柔らかいと、やはりこわいです。サスペンションの動きを柔らかくしてあげるためにも、フォークブレードがねじれて動きの妨げにならないようにしてあげなければいけません。オーソドックスな理論ですが、リヤホイールに進んで行くにつれて徐々に剛性を落とす。この味付けでバイクが決まりますから。

されにメンテナンス性。レーサークラスの使い方をすると、ワンレースごとに分解&シール交換が必要でしたから。今の良い意味で大雑把なMCダンパーは、潤滑と減衰を切り離しているので性能の維持度合いがよくなっています。もちろん適切にメンテナンスはしなくてはいけません。50時間とか100時間単位でです。さらに使っていなくても半年、1年とやはりメンテナンスが必要です。



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