ヤマハ専門に、30年間2輪業界に在籍、主にVmaxの整備中心です。意見感想は、個人主観です。連絡先はカテゴリに有ります。
PrivateFactory ベイカーズストリート V-max Garagename Right-arm ライトアーム


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 作業担当 ヤダ マサオ(矢田 正夫)

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旧型Vmaxも製造後年数がたってきましたので、走行距離が短くても経年劣化で、電気系やゴム系が怪しい車両が増えてきました。

少し余談です。タイヤの件を記事中で書いたのですが、補足です。先に書いておきますが、タイヤメーカーが開発したタイヤがダメというわけではなく、組み合わせと使用方法で、評価が変わってくるということです。1980年代にバイクに乗り始めて、最初は個人で整備していましたが、転職し、当時は珍しかったカスタムショップに入りました。当時は今ほど情報や部品も無く、いろいろな事を行い、当時所有していた個人車でも色々実験していました。今でも守っていることがあるのですが、走行に係る部品を交換する場合、車格に合わない部品は装着しても性能を発揮できないうえに危険ということです。サイズが同じで装着できるからといった理由は危険です。極端に言えば、リッターバイクに原付の部品を付けると役不足だし、原付にリッターバイクの部品を付けると車重が軽く出力が低いので、オーバースペックでうまく作動しないといった所です。タイヤも色々試してみましたが、サイズが同じでもメーカーの適合車種以外で、ワンクラス上のタイヤだとうまく変形せず、ワンクラス下だと剛性が低くコーナーで安定しないということが多いです。走行に係る部品を社外品に交換する、他車種の部品を流用する場合は、要注意です。

  

中古車購入で、コンディションレベルチェックパックとエンジンオイル及びフィルター交換、リザーブ回路点検でお預かりです。外装を外して点検から始めます。

  

タイヤは、前後BS製エクセドラマックスです。サイズは合っていますが、BS側としてVmaxは適合車種ではありません。出力と車重、スピードレンジが想定車種から外れています。エクセドラマックスの使用方法の想定として、アメリカンやクルーザーに装着し、乗り心地重視(タイヤ自体が柔らかくショックを吸収しやすい)になります。急加速、急減速を控え、180km/h以下で走行するような状況です。Vmaxは車重も重く、さらにフルパワーで加速をするような状況には不向きです。また、Vmaxに装着した場合、タイヤの摩耗も早く、センターが平らになるような段付き摩耗状態になった場合は、車体の振れの原因になります。車両の使用状況はオーナーそれぞれですので、乗り方でタイヤを選択した方が良いです。エクセドラマックスは良いタイヤですが、車種や使い方によって向き不向きがあります。現時点で、純正ホイール限定とした場合、個人的な推奨タイヤは、ダンロップ製純正タイヤです。BS製も新品時は悪くないのですが、タイヤが減ってくるとパターンが段付き摩耗し振れが出やすい事例が多いです。

  

エンジン始動前の油面です。今回は、エンジンオイル、オイルフィルター交換を行います。オイルフィルターは、無名メーカーでサイズも容量が少ない部品が付いていました。

 

オイル交換後で、エンジン始動後の油面です。

  

クーラントは、エンジンオイル混入は無さそうですが、ウォーターポンプの下穴、サーモスタット周辺に漏れた跡がありました。また、ドレンコックの位置もズレていました。現時点で漏れていませんが、冬場に漏れが発生するかもしれません。

  

 

  

前後キャリパーは、要清掃です。

 

リアキャリパーは、パッドが社外品で、シムが逆方向に付いていました。

  

フルードの状態です。交換時期は不明です。

 

  

バッテリー上部の取り付けが思わしくないです。バッテリーはMFタイプで、窓から見て、Vmax専用と表示されているバッテリーのようです。おそらくLong製に類似していると思います。

  

スパークプラグは、純正でした。キャブレターの調整もあるので、今回NGK製JR8Cに交換しました。リアバンクのプラグコードの接触が悪く腐食していました。

 

バッテリーの点検です。

  

エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。

  

キャブレターの調整を行う前に、パイロットスクリュー部に圧入栓があったので抜きました。穴の奥にパイロットスクリューが見えます。

  

エアクリーナーは、純正新品と思われます。ダイヤフラムは、作動不良や回転は見られないので平気そうです。

  

フロントフォークですが、エア圧は、0でした。錆もあるので、フォークオイル交換時期は不明です。また、インナーチューブがトップブリッジよ低くなっています。

  

現時点で、オイル漏れは無いですが、クリップが錆びています。

  

リアサスは、新車時の部品のようで、オイルは漏れていませんが、バンプラバーが割れています。

  

ガソリンタンクの錆は無いようです。今回交換した部品類です。シフトリンクのカバーが切れていたので、交換しグリスアップしてあります。

 

最終チェックと試乗です。特に破損個所は無いですが、タイヤが段付き摩耗していることと、スピードレンジが低いので、純正より剛性が低く振れが出やすいです。リザーブ切替については、現時点で作動はしていますが、コントロールユニットが少し怪しいです。念のため、納車時に応急処置方法をご説明いたします。納車可能です。よろしくお願いいたします。

2023.09.02 作業担当 ヤダ(矢田)



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