9月に入り、ヤマハの車種ラインナップで新規制に適合しない車種の継続生産が終了しました。終了した車種を見るとスクーターからVMAXまで、かなりの車種が廃番になり、ラインナップ大丈夫かという感じです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/81/78c3d957ccee227b6f28410b4d716f5e.jpg)
Vmax以外の車種もできる範囲で作業を受けております。今回は、ビモーターのYB5のエンジンオーバーホールです。搭載されているエンジンはヨーロッパ仕様のFJ1200だと思います。以前から依頼を受けていたのですが、ようやく組みあがりました。FJ1200のエンジンが劣化しており、オーナーの希望でXJR1200のエンジンがあるので、良い所取りで2個いちで組み上げました。同形式のエンジンですが、やはり変更部分もそれなりにあり、2個を分解したまでは良かったのですが、組み上げ時に悩むことが多く、それなりに大変でした。いきなり完成写真から入ります。頼まれたのはここまでで、あとは、オーナ―さんが仕上げます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/7d/98fac82dfeeb3a28131ef7d57843940b.jpg)
エンジンの中身は、基本的にXJRを使用し、クランクケースはFJ用、ドライブアクスルは、チェーンラインの関係で、短いFJ用を使用しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/69/faf0dd2e3f94f9e174c47e73c5300e00.jpg)
クランクケースはFJ用ですがシリンダー、シリンダーヘッドは、XJR用です。内燃機屋さんに出すほどの劣化はなかったので、消耗部品交換、各部擦り合わせ程度で済みました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/4e/c0926f5c4ec9ea868314695a91a46cb2.jpg)
旧型Vmaxと同年代の設計なので、部品も共通部品があり、タペットのシムは同じものを使用しています。新型VMAXと違い、旧型Vmax、FJ1200(XJR1200)ともアウターシム(カムシャフトを外さなくても調整可)なので、タペット調整は比較的楽です。エンジンを組み上げ、タペット調整を行い、各部カバー類を戻して、エンジンオイル(スペクトロ製ゴールデン4:20W-50)を入れて、セルモーターでオイルポンプを回し、各部を潤滑し、規定量であることを確認して終了です。よろしくお願いいたします。
2017.09.03 作業担当 ヤダ(矢田)